ぶろぐ

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手紙の効用

2005年09月07日 | その他のページ
 もう、数年前の事である。
 当時2人の息子と3~4人の職人さんに来てもらい、Sハウスの建売住宅を請負っていた。ある日、葉付きの丸々肥った大根を戴いてきた。早速その夜から葉は油揚げと味噌汁に、白い部分はオデン、煮物、銀杏切りにして、いろんなものを載せて、おつまみにいただく。息子たちも大喜びであった。後日、先方のY様にお礼のお手紙を書いた。
 数日後リン、リン、リーン。「はい、Hです」「Yですが、先日はご丁寧なお手紙をありがとう。大根1本くらいであの様なうれしいお手紙をいただくなんて。早速、私も返事を、と思ったけど、もう年で書けません。それでSハウスに電話をして調べてもらいお電話しました」「まあ、手紙くらいで、わざわざその様なお手を煩わせて申し訳ございません」「何年も生きてきたけど、このようなお手紙は始めてでした。息子夫婦にも見せましたが『へー、大根1本くらいでこんな手紙をねー、明日学校へ持って行き教材にしよう(どうやら学校の先生みたいです)』と言っていました。このお手紙は大切にして私の宝物にします」
 受話器を置き私はしばし“ぽかん”としていた。手紙1通くらいで、こんなに喜んでもらえるなんて。私のほうが感動だった。現代人は文字離れしていると言われるが、私はなるべく手紙を書くことにしている。年輩のお方には、特に大喜びされるからである。今もせっせとペンをとっている。H.S.(上南支部 機関紙)

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