先日、お母様といっしょにご来店頂いて、ギフトのご注文を戴きました。
数があったので、後であらためて取りに来られることになって、数時間後お母様がお一人で取りに来られました。
商品をお渡ししてると、お母様が
「こちらは、開店されてもう７～８年ですか？」
って聞かれたんで、
「お陰様で、今年の５月で丸７年になります。」
とお答えしたら、
「あぁ、やっぱり・・・・。
こちらのお店は、こちらにうかがってる娘が見つけたんですが、一番このお店に来たがってたのはあの娘の妹の次女のほうだったんです。
２年前に亡くなったんですが・・。」
って言われました・・・・・。
ちょうど他のお客様もいらっしゃらなくて、少しお話をお聞きしました・・・・・。
若くして大病をされた妹さん。
当店が開店した７年前に一度退院されて、お母様と車椅子での散歩の途中に建築中の当店の前を通ったことがあったそうです。
その時は（ここはログハウスのお宅なんだなぁ）と思っただけだったそうです。
ある日、コーヒー大好きの妹さんが
「きらら通りの中にログハウスのコーヒー屋さんがあるらしいわよ！行ってみたいなあ・・・。」
って言い出して、散歩がてらきらら通りを二人で捜したとか・・。
大通り沿いばかり捜してたお二人・・・。
うちは住宅街の入り口にあるんで、お母様はこのログハウス＝コーヒー屋さんとは思いつかなかったとのこと。
そして妹さんに
「あなたの聞き違いかなにかよ！きらら通りにコーヒー屋さんなんてないわよ。あきらめなさい」
と言われたそうですが、
「いや、間違いないわよ。どこかにあるはず！」
と言ってきかなかったそうです。
その後、妹さんは少しずつ具合が悪くなり、最後は寝たきりで２年前亡くなられた・・・・とのこと。
妹さんが亡くなってから少し経って、お姉様がひょんなことから当店の存在を知り、それ以来通って頂いてるとのこと。
「次女は本当にコーヒーが大好きで、こんな小物なんかにも興味があったんで、もしこちらに来たら、目を輝かせてたんでしょうけど・・・。」
と、カウンターに置いてある「アロマバッグばっぐ」を手に取りながら、お母様の目が少し潤んでいました。
「そうだったんですか・・・。うちのコーヒーで良かったら、妹さんにお供えして下さいね」
って言うと、
「もちろんです。こちらのコーヒーを姉が買ってきたら、必ず妹の仏壇に『ごめんね。アナタの言ってたのは本当だったわよ。これがあなたが行きたかったログハウスのコーヒー屋さんのコーヒーよ。召し上がれ・・・。』って言ってお供えするんですよ」
そう言いながらお母様は、一呼吸すると、
「また寄せて下さいね」
と言って帰って行かれました。
（元気な時に、うちに寄って頂きたかったなあ・・・。）
なんて思ってたら、ママがお店に出てきました。
今のお母様のお話をママに聞かせてたら、なんだか涙がこみ上げてきました・・・。
天国でうちのコーヒーを飲んでる妹さん！どうですか、美味しいでしょうか？。
「はい、美味しいです！！」って言ってくれるかな、聞いてみたいなあ・・・・・・。
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