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粟島一行日記

粟島生活8年目突入。民宿に嫁ぎました。
新潟県民も知らない、粟島の日常。

台風一過の

2014-08-11 20:49:22 | 粟島のあたりまえ
妙なコースを辿った台風11号

日本海側まで台風やってきたのは
島に住んでから2回目かな。


粟島では、

蜂が外に巣を組めば、台風が来ない
壁や屋根の中に巣を組めば、台風が来る

という風に云われている。

ちなみに今年は

蜂が屋根瓦の中に巣を組んでいた。

蜂のカンってスルドイね。
昔からの言い伝えって侮れないわ。



台風一過の夕空



風がビュービュー

その風をうけた釜谷の海



ザブンザブンと、時化てるねー。
波高は4mほど。

今日の定期船は全便欠航。



・台風時の粟島生活

①船を避難させる
当然、フェリーと高速船も。よって台風が来る前日から欠航することが多い

なので2、3日船がでない。

②宿泊予定のお客さんに連絡
船が予定通りでない、海も時化て泳げない。よってキャンセルする方がほとんど。この場合、キャンセル料はとってません

③物が飛ばないように片付ける
島は言わずもがな四方が海、
遮るものがないので風がとても強いんですよ。

④雨戸をしめる
風の威力を遮るのと物がとんで来るかもしれない

⑤家に引きこもる
外仕事なんて到底できやしませんよ。
この時ばかりは、冬場の生活スタイルです。
インドアインドア



ちなみに、今回は
テレビが見れなくなるというオマケ付でした。
金曜の夜、集落の共同アンテナが雷に壊されたんやって。

土日月の3日間、

テレビなし、お客さんなし

昔の暮らしのように、静かな生活でした。


あぁ~探偵ナイトスクープ見たかったな…。



ちと暑い

2014-07-18 14:45:39 | 粟島のあたりまえ
今日の粟島
天気は薄曇り、セミの声が響きわたり風がそよぐ穏やかな暑さ



ここんところ
昼間、好奇心が増して活動範囲が広がった看板娘に振り回され、
夜、看板娘につられて寝落ちする日々です。

ブログ更新できないよ

でも今日は頑張ったぞ





島に住む人の家に一台あるもの

2014-06-25 20:23:44 | 粟島のあたりまえ
軽トラ

漁船

手押し車

灯油コンロ、ストーブ


そして必ずあるのが、

オフトーク受信機、
またの名をコミュニティ放送という。

島の全世帯(アパートを除く)と屋外にもスピーカーがあり、内浦、釜谷のどちらの集落にいても屋内外で放送が聞こえる仕組みになっている。

防災無線も兼ねていて、避難訓練の時は必ず使われるし、3年前火事がおきた時も放送された。


普段は、
夜9時のおやすみなさい放送や

役場や学校からのお知らせとか公共性の高いものや、
漁協や郵便局、粟島汽船など
住民のほとんどが利用するもののお知らせが放送されるので


オフトークの「ピンポンパンポーン~♪」という始まりの音が聞こえてくると、
皆、耳をすまして
放送の内容を聞き取ろうとする。


だいたいオフトークが流れる時間帯は決まっていて、

大概のお知らせは朝8~9時、13時、17~18時くらいに放送され、

粟島汽船の欠航の放送は、出航時刻の1時間前くらい。

住民の生活に重要な放送をしているので、

聞き逃した人が、隣近所に何が放送されたか聞きにいくぐらい

オフトークは、島の生活に密着している。



だから
いつもオフトークが流れないような時間帯で、

「ピンポンパンポーン~♪」

と鳴る場合、

何か災害や緊急のお知らせの確率が高いので

皆、ザワ…ザワ…と緊張感を高めながら耳をそばだてるのだ。


昨日の夜の20時過ぎ、そして朝5時前、

「ピンポンパンポーン~♪」と、

オフトークが鳴り響いた。


すわっ何事かと聞けば、

「カフェで朝5時からサッカー応援しましょ~!パブリックビューイングで~す」だって

パブリックビューイングって言ったって
その場で
有料で飲食物提供していれば
それは、普通のカフェ営業と一緒やん?


…オフトーク使って営業宣伝?

島にある他の飲食店、そんな事どこもやってないよ。つうかやったら批難轟々よ?

カフェさんよ…
オフトークの意味分かっているのかい?


「コミュニティカフェ」だそうですが…、
何なんだかな。


まずココのコミュニティのルールを知ろうよ、と思った一件でした。




・今日の1枚

「安眠ぼうがーい」








ヤツが来た。

2014-06-19 19:45:58 | 粟島のあたりまえ
ついに…、

あぁー、ついにやって来てしまった。

しかもトラウマになりそうな(というか、なった)登場で。

それはムカデ!!


一昨日の深夜、腕に違和感があり
「ゲジゲジか?」と、一瞬で眠りから覚め、腕を振ったら…

腕に15㎝超のムカデが這うてた

心底おどろいて眠気がぶっ飛んだ。


退治はしたものの、

ムカデへの恐怖が止まらず。

看板娘が寝ぼけて腕を舐める度に
ビクッとなってしまいました。トホホ


山のすぐそばの家やから、どうしても出るんやけど
去年も出て、退治とかはしたんやけど

腕を這われたのは、初。
しかもデカかったんやて…半端ない恐怖やで

いやー
ブログのネタにはなったけど
書くのにあんまりトラウマすぎて2日かかりました。

出るのは、しゃーないので
本日、Amazonにて蚊帳を購入しました。
コレでのりこえるぞ~

あぁーでも、
この人、刺されんで良かった~



ちなみに、民宿渡佐の客室は山から離れてるのでヤツは出ませんよ。






物々交換

2014-05-26 17:35:35 | 粟島のあたりまえ
今日のこびりは、どら焼き



自分で作ったんじゃないよ
和菓子屋さんのです。

「菓匠焼」という名前のどら焼きです

菓子の、匠が作る、焼き菓子。

スゴい名前。

でもって
スゴい名前に恥じない美味しさです。

あんこは甘さ控えめのやわらか粒あん
皮も甘すぎずフワフワ。

あんこと皮の一体感が半端ない

一口食べると
優しさと調和という言葉が浮かびます。

甘さがくどくなくて…後味も軽くて…

このどら焼きなら、
ドラえもん並に山盛りにしても食べられそうです。


菓子の、匠が作る、焼き菓子…

好き!!



ま、食リポはこの辺でおいといて…。

このどら焼き、買ったんじゃないんです。

こないだ魚が大漁に獲れた時に
「魚が獲れたので、どうぞ~」と、おすそ分けに送ったら、
菓匠焼&和菓子になって帰ってきたんです。


魚や野菜が沢山獲れた時、
地方(ジカタ)にいる親戚や世話になった人に送るのは
島で当たり前にみかける行為です。

見返りを求めて送るのではなく、
おすそ分けと日頃のお礼の意味合いなのです。

おすそ分けしたものが
こういう形となって返ってくるのは、ありがたいことですね。

お礼に魚、送らなきゃ

送る

返す

送る

返す

送る



エンドレス!!








粟島にはケーキ屋がない

2014-05-02 18:19:31 | 粟島のあたりまえ
あるのは千代華とどら焼を売る店だけ。

だからケーキとか他のお菓子は、島から出た時に食べに行ったり、買ってくるしかない。


けれど、急に食べたくなるのが甘いもんの魔力なんよね~

ケーキ…シュークリーム…タルト…
ドーナツ…焼きたてのサクサククロワッサン…桜もち…きんつば…焼きだんご…ハーゲンダッツ!!

想像し出すと切りがない…。

だんだんお菓子欲が溜まって

ついに

よし、もうこうなったら自分で作ろう!と、思い立ちまして

以来、せっせとお菓子作りしてます。

↓コレは今日のおやつ↓


米粉のバナナケーキ♪
もちもちしっとりで、んめぇのよ。


菓子作りって、
やると理科の実験みたいで結構ハマってしまった。
ちょっと配合や手順を変えたりすると、同じお菓子でも味や食感が違うのですよ。そこが面白いのよね


ま、いっぱい食べると太るので

お裾分けのお礼や差し入れで、作ったお菓子を活用してます。
島の人も甘いもの好きが多いから
「売ってるのと一緒だの~!」と、言って
喜んでもらってくれます。

手作りだから喜んでるのか、
売ってる菓子くらい美味しいという意味なのか…。




冬のさんぽ

2013-01-22 18:18:09 | 粟島のあたりまえ
やー新年明けましたね。
寒中見舞い申し上げます。

やー、今まで
冬眠していました。

いやーそりゃもう
冬に外に出るのは億劫で、

 寒いし
  風強いし

なので休みの日は、家に引きこもってばかりです。


で、そんな風にしてると体重が…

 て、てぇへんだ~!ってなことになります。



そんなわけで、この冬から
 たまに相方と共に散歩するようにしました。
 (言い忘れてましたが、昨年から相方ができ、まさかの永住島民になりました)



冬の釜谷集落
 時化で海が真っ白

  

で、港の中で
 こんなん見つけましたああ



打ち上げられたヒトデさん

ヒトデって5角形だけだと思ってたけど、

6角形や4角形のやつもいるんやね。新発見です

6角さんはキレイやけど、4角さんは、ちょっと形が不格好。



そういや
あの記事から約1年…。
ようやく、写真を複数枚アップする方法が分かりました。

ブログ始めてから3年かかったぜぇ~
ダメダメだろぅ~


今年もこんな感じで
大分マイペースですが、よろしくお願いします。

【今日のできごと】謎の鐘音

2012-03-30 18:44:34 | 粟島のあたりまえ
今朝、洗面所にいたら

外の方から
 「カン、カン、コン♪」
と鐘の音がした。

誰か大工仕事してるのかな
でも音が遠ざかっていくなぁ
と不思議に思った。

今日は特に年中行事も無いし…。

それでも
特に気にせず仕事へ。

昼ごはんを食べに家へ戻ると、

また外から
 「カン♪×3」と、聞こえてきた!

わ~ミステリーやっ!

何なんだろう?





















そのあと、仕事場へと道を歩いていると

母ちゃん2人ひと組が、
竹棒に
鍋みたいなものを下げて担いでいるのを発見!

どうやらソレを叩いて歩いていたようだ。


何か、どこかで見たような…

ギャートルズの食糧getのシーン?(棒に肉を下げて担いでいるあのシーン)
それとも…、
 と、思い「粟島の方言集」をみると

ありました。

「ひゃぐまんべん」

本によると、
「春の仕事始めを知らせる行事、村内安全の祈願も兼ねる」だとか

いや~スッキリ。

2年暮らしても、まだまだ分からないことがありますなぁ。

釣りの小噺から哲学?

2011-10-26 13:02:11 | 粟島のあたりまえ
秋の釣りは最高。(写真の)こんな天気の日はうずうずします。

この間の土曜は、村民釣り大会がありました。
去年は参加して、バラエティ賞をもらいましたが、
今年は仕事で参加できず…。
 くぅっ!!




・島の人と協力隊との立ち話から

島の人「正月は鯛を使うから、そろそろ釣らないとな~」
協力隊「え、釣れるんですか?」

言うこと、あまいよ協力隊。
島の人は釣れるかどうか分からないという意味の言葉は使わない。
「釣る」といったら大抵釣ってくる。
やっぱりそれは釣れるポイントと魚の習性を知っているからなんだろうな。



「そこ」に暮らしてきた人たちは「そこ」のことはよく知っている。
この当たり前は田舎にしかないもんだなとつくづく思う。

都会にも都会の当たり前はある

都会の当たり前と、
田舎の当たり前。

それらの違いを知ることは、そこにいる人たちの気質や習性が見え隠れして、おもしろい。
比べることで分かることもあるんだな。

粟島の道は、歩くためだけじゃない。

2011-08-05 17:40:16 | 粟島のあたりまえ
粟島には時々、道端に何かが大量に落ちているときがある。

これも、その時のもの。
この写真、パッと見てみると、

えっ⁉ カツラがいっぱい道に落ちてるよ!!













と、ビックリしますよね。


写真のカツラは、「えご」と言います。

海藻で、寒天となる天草のようなもの

島では寒天を作るように調理し、酢味噌か、黒糖をかけて食べる。

新物は、磯の香りが良く美味しい。



島の人は時々、道を本来の使い方じゃない使い方をする。


物干し場代わりに使うのだ。

夏の道には、えごや天草

秋の道には、小豆や大豆

冬は雪で道が埋まるので、なし。

春の道には、ワカメとめかぶ


島では、道も季節によって表情を変える。


…ただ、えごは最初、ほんとにカツラかと思ったな~。