毎年8月24日にお勤めをされる円照寺「地蔵盆」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、本年の法会は住職・僧侶および寺役員のみにて執行された。例年は「大念珠まわし」「法印加持」「抽選会」等近所の大勢の子ども参加の内ににぎやかな地蔵盆の法会とお聞きしたが、静かに法会が執り行われた。
そもそも「地蔵盆」とは〈8月(古くは陰暦7月)23・24日の地蔵菩薩の縁日に行う会式。この日児童が石地蔵に香華を供えてまつる風習がある〉とのことで、京阪の地方に盛んな行事とのことである。また、「地蔵と閻魔は一」という言葉もあり、〈地蔵も閻魔も共に本地は阿弥陀如来で、地蔵はその慈悲を、閻魔はその憤怒を示現するということ〉で、なかなかこのお地蔵さまも奥が深そうであります。館長の地蔵盆の印象は、毎年この頃、学校時代は夏休みの終わる焦りの頃で宿題を焦り出す気持ちで、夕方にはふと涼しい風を感じる頃合いではあったが、今年は、児童生徒もすでに夏休みは終わり、涼しい風もトンと吹かない今日の残暑です。
来年は、本来のにぎやかな地蔵盆が執行されます様、願っております。