若槻の木次小校長ブログ(2015.4.1~2019.3.31)

若槻の木次小校長時代の4年間の記録です。(今後の更新はありません)

校長室だより(1号その2)

2016年05月02日 09時52分51秒 | 日記

前の記事の続きです。

◆保育所(子ども園)の修了式でのあいさつ

 慌ただしい年度末に、小学校に入学してくる子どもたちの保育所の修了式というのがありました。1ヶ所ではなく、3ヵ所あり、全部参加しました。そこで、来賓祝辞を頼まれました。

 小学校に安心して入学してもらえるように楽しいことをしようと考えて、マジックをすることにしました。小学校の入学式でこの種のパフォーマンスをする校長先生はいますが、来賓としてはないかも…。でも小学校入学の心配を減らして、楽しみにしてくれるのであれば、何でも私はします。!

 前日には準備を終えて、当日の朝。もう少し子どものためにできないか考えました。その保育所を修了児のほとんどは、私の学校に入学してくるのですが、2名はそれぞれ近くの別の小学校に入学します。そして、その2つの小学校の校長先生は2人とも欠席と聞いていました。

 そこで、それぞれの子どもたちがさみしい思いをしないように、それぞれの校長先生からの声のメッセージを届けようと思いつきました。すぐに二人の校長先生に電話をかけて、協力をお願いし、歓迎の声をICレコーダーに録音させてもらいました。

 そして、いよいよ本番。マジックで空の袋からICレコーダーを取りだし、それぞれの校長先生のメッセージを会場に流しました。自分一人だけ違う小学校に行く子どもの嬉しそうな顔が2つ。そして、本番の花がたくさん飛び出すマジックを!会場が拍手に包まれ、私は自己満足の世界に。盛り上げたぞと心の中でガッツポーズ!

 普通ならこれで終わりなのだと思いますが、これには後日談がありました。

 たった一人違う小学校に行く子どもさんのお母さんから、その後保育園の園長先生に、お礼の電話があったそうです。不安だったわが子が、小学校入学がとても楽しみになり、感謝する内容だったそうです。

 さらに、私の学校に入学する保護者の方から上の子の連絡帳を通して感謝のメッセージをいただきました。修了式に参加していて、私が行ったパフォーマンスで、こんな楽しい校長先生のいる小学校に行くのがうれしい気持ちになったそうです。さらに、一人だけ違う小学校に入学する子どもへの配慮がとてもうれしかったという内容でした。

 ご自身が上のお子さんが他の保育所にいる時に、一人だけ違う学校(本校)に行く経験をさせて、お子さんにさみしい思いをさせてしまったそうです。さみしい思いの子どもに対するやさしさに感激したことが綴られていました。

 さあ、次は、入学式のお話を考えなければ…。校長の仕事を楽しんでいます!(H.28.4.4発行)


校長室だより(1号その1)

2016年05月02日 09時41分54秒 | 日記

校長室通信「ラポール」を時々発行しています。1ヶ月前のものですが…紹介します。(内容は一部変える場合もあります。)

平成28年度 第1号(H.28.4.4発行)

◆やっぱり楽しい職場にしたい!

新年度を迎えました。昨年度発行したこの「校長室便り」は3号のみ。悲惨な発行状況でした。各担任の先生方が学年通信を定期的に発行される中で、恥ずかしい限りです。

今年度も、不定期発行ながら、この通信を継続していきます。タイトルの「ラポール」は、昔の私の学級通信の名前です。心理学用語で「心が通い合う」「どんなことでも打明けられる」と感じられる関係という意味です。同窓会で、「まだ、ラポールやってますか?」と教え子に言われて、思いつきました。

昨年の創刊号でも、書かせもらいましたが、子どもたちが「学校へ行くのが楽しい!と子どもたちが思ってくれるような学校」をめざしたいと思っています。そして、同時に教職員も「学校(職場)に行くのが楽しいと思える」職場でありたいと思っています。いい仕事をするには、安心して居心地のよい職員室、何でも相談できる雰囲気や余裕が必要です!このポリシーは変わりません!

お互いのがんばりを認め合える環境が、チームワークを強くしたり、個々の成長しようとする意欲を生み出すのだと私は考えています。

木次小学校は、やりがいのある小学校です。学校という職場は、元々、楽(らく)のできる環境ではありませんが、目の前の子どもたちをいかに成長できるか、教師の力量を試される場だと私は常に思っています。大規模校であればそれなりに苦労がありますが、小規模であっても教師の必要とするエネルギーに変わりはないと思います。小さな学校だからこの程度でいいと思うときっと教師としての成長はストップしてしまいます。

子どもたちの成長を願い、私たち教職員集団の総力を結集し、この一年間、木次小学校の教育に全力で取り組みたいと思います。職員みんなが、楽しく、気持ちよく仕事が出来る職場を作るのは管理職の仕事だと思い、がんばっていきます!

木次小の校長として2年目。若槻校長はそろそろ本領発揮か?と心配されている方もいらっしゃる方もあるかもしれませんが…。「雲南市教研会長」「県メディア教育研究会会長」いろいろな役が回ってくる年になりました。(教頭先生、ごめんなさいm(_ _)m )でも、私の一番の仕事は、校長として、子どもたちや教職員のみなさんが木次小でよかったと思える、みんなが成長できる場としての学校をつくっていくことだと思っています。