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ポーをゆく

ポーランドで生活始めてみました。

牛乳の謎

2008-08-22 08:31:21 | 生活

本日2008年8月21日に購入した牛乳なんですが、確認できるでしょうか、賞味期限の表示。
2009年2月6日なんです。
しかもこの牛乳、お店で陳列される際、冷蔵ではなく普通の棚に常温で置かれているんです。以前から、ずーっと気になっていたんですよね。なんで常温に牛乳を並べるんだろう…って。

今日はお店の特売品でしたので、思わず買ってしまいました。
興味本位で手に取ってみて、賞味期限を発見してさらに驚いたわけです。
何でそんなに長持ちするの?一体これは牛乳なんだろうか??
おそるおそるパッケージを検証してみると、UHT牛乳と書いてあるではないですか。
UHT?それで調べてみました。

UHTとは、Ultra-high-temperature processing のことらしく、別に真新しいことでも何でもないようです。
超高温で殺菌すると、そんなに牛乳が長持ちするの???
日本でも大量生産のために高温殺菌はしてると思うのですが、常温で半年以上ももつ牛乳なんて出会ったことがありませんでした。
ポーランドでのUHTのシェアは50%くらいですが、フランスやベルギーなどでは9割以上を占め、一方イギリスなどはシェアが1割に満たないようです。

いやー、不勉強でお恥ずかしい。やっと牛乳の謎が解明されました。

生活全般-買い物-

2008-08-05 23:38:15 | 生活

アパートがワジェンキ公園まですぐに行ける距離にあるため、お金のかからない娯楽としてどうしても公園に行ってしまします。今日はリスの紹介。いやーかわいかった。

ポーランドに引っ越してきて不便に感じるのは、やはり言葉が通じないこと。
一人で買い物もろくにできません。大型スーパーに頼りっきりです。ワルシャワに来てから目につくのは、フランスの大手スーパー、カルフールです。イギリス大手テスコよりも多くて少し驚きました。

さて、ポーランドでは生鮮食品、農作物などは量り売りが一般的なため、ほとんど1キロあたりの値段で表示されています。ケーキやビスケットなども量り売りしてます。
まず、一体どれくらいの量がどれくらいなのか、よくわからない…。
そして生鮮食品を店員さんに取り分けてもらう際、言葉が出てこない…。
先日も、鶏肉のフィレがほしかったのですが、1キロという言葉しか覚えておらず、しかし1キロも必要なかったため、結局何も買えずに帰宅しました。
最近やっと、ハムなどを買う際に手ごろな量である「200グラム」を覚えました。
しかもハムやソーセージは厄介で、何種類もあって「どれ?」と聞かれると答えようがありません。普通のでいいんですけど…、心の中ではそう叫んでいます。

また、ポーランド人の気さくな性格の現れなのでしょうか、街中でよく人が全くの他人に話しかけるのを見かけます。「ねえ、今何時?」「そのアイスのサイズは何?」「随分新しいバスねえ」
それは良いのですが、私にまで話しかけてくるのがすごいところ。
私ポーランド語わかりません、と顔に書いてあるはずなんですが。
アジア系の少ないお国柄で、普段は遠慮なくジロジロみられるのに、いかにも言葉が出来なさそうな顔をした私に、スーパーで物の値段なんて聞かないでください。

消費税は物によって違い、お菓子・コーヒーなどの嗜好品には遠慮なく22%、調味料・穀物・乳製品などには7%、野菜果物などには3%、と何段階かの税率がかけられています。
EUに加盟しましたので、将来的にはすべて22%になるのでしょうか。

ワルシャワのアパート

2008-08-02 18:35:29 | 生活

ワルシャワで生活を始めて10日ほど経ちました。毎日が公園とコンサートを楽しむだけでしたら最高なのですが、人生そううまくはいきません。

新しい場所で生活を始めるにあたって、不便もいろいろとあります。
新居は、kamienicaと呼ばれる古い建物です。ポーランドで物件を探してkamienicaという言葉に出会ったら、相当古い建物ということになります。1950年前後、またはそれ以前の建築です。
天井が高く、建物の装飾も素敵なものがあり、ヨーロッパ的な街の雰囲気を保っているのはこういった建物なのかもしれません。
イメージどおりのヨーロッパのアパートに住むことができます。ただし古いです!映画のような豪邸的なアパートとは違います。

さて、古いと問題もいろいろでてきます。
丁寧にメンテナンスされていれば良いですが、傷みのはげしい箇所をみると、悪い意味でタイムスリップしたかのような気分になります。
鍵も非常に大きく、映画に出てきそうな秘密の部屋の鍵、ピアノの鍵のようなもので、持ち歩きに相当不便です。(逆に落としたりすればすぐに気がつきますが…)
配管も古いのでしょう、一度赤い水がでてきてびびりました。その後は問題なく使用していますが。水圧も上層階にいくに従って弱くなるようです。
ガスコンロも、ガスのみが出てくるのでライターで火花を散らして点火しなければなりません。
エレベータも以前紹介した、手動でドアを開閉するタイプで、ドキドキしながらのることになります。乗っているあいだに、「キューン」「ギシギシ」「ガン!」などの音が聞こえるのでできる限り使用しないよう努めています。

これよりも新しいものになると、社会主義時代に建てられた団地でしょうか。淡白なおもしろみのない建物で、ポーランドのあちこちに見られます。むしろこの団地群のほうが「暗く地味なポーランド」っぽいかもしれません。
ワルシャワは第二次世界大戦で大部分が破壊されてしましました。それ以前はとても美しい都市だったのでしょう、そう思うと切ないものがあります。

モダンなアパートもありますし、現在あちこちで建設中です。住みやすさでいうなら、こういう新しいものがいいのでしょうね。次に引越しをするときにはそういう物件に出会いたいものです。

ワジェンキ公園のつづき

2008-07-30 19:54:44 | 生活

ワルシャワ中央駅から徒歩30分ちょっと、バスも出ていますが、スリが非常に多い路線だそうです。我が家からは歩いていけるので助かります。
孔雀がうろうろしており、興味本位で近づいてみましたが、実際近寄ってみると、わりとでかいため怖いです。
写真ではわかりにくいですが、野外劇場に7匹、確認できるでしょうか。
夜にここでコンサートがありましたが、孔雀がみゃおーみゃおーと鳴いて邪魔をしておりました。観客も大笑い。ここ最近5日間くらい、ショパンに関連したカジュアルなコンサートがワジェンキ公園のいくつかの会場で催されている様子。
明日は最終日で、ショパンのピアノコンサートがあるようですので見に行こうかと思います。



カモの鑑賞でもたっぷりと時間がつぶせます。リスもロンドンの公園で見た、灰色の害獣扱いのリスではなく、茶褐色のリスです。写真には収められず。


エレベータ

2008-07-18 22:05:08 | 生活

このスリル感が伝わるでしょうか、木製のエレベータです。
ワタクシ、生まれてこのかた全自動でないエレベータというのは経験がなかったのですが、ここに来て、めでたく初体験です。
エレベータに入るにはまず、自分でよいしょとドアを開けます。横開きではなく、普通に部屋に入るような引きドアです。
中に入ったら内側のドアを完全にしめて、さあ出発。
なかには内ドアのないエレベータがあります。ドア面の壁がなく、動き出すとこれがかなりのスリル。
あいている壁際から離れないと、体を引きずってしまいます。
エレベータというのは、要するに動く箱にすぎないんだ、と身をもって実感できました。

そういえば、「千と千尋の神隠し」の湯屋にそんなエレベータがありました。
あれです、あれ。

こんなエレベータをポーランドではよく見かけます。写真のものは外見がきれいなのでまだ良いのですが、ボロボロのものも活躍中なので、ホントにこわいんですよ。


Nieruchomości 不動産

2008-07-18 17:34:29 | 生活
さて、ワルシャワで住む場所を確保すべく、家探しを始めました。
一国の首都だし、夏場で学生は休暇中だし、とりあえず何とかなるだろうとタカをくくっていたのですが、現状は厳しかった。
新聞広告に山ほど出ている不動産情報も、不動産屋もあまり当てにならない国なのでした。
新聞広告にでている割安な物件に電話してみると、「そんな値段はありえないよ」なんていうし、実際、入居希望者が契約したあとに家賃を上げる大家もいるらしいです。
お家探しの定番Gumtreeにもポーランド版があり、それにも電話をかけまくりましたが、ネット上に広告が現れて30分しないうちに電話をかけても、「もう部屋はなくなりました」の状態。http://warszawa.gumtree.pl

そう、ポーランドはものすごい住宅不足。
ワルシャワに実際に住んでいる知り合いにたずねても、誰かの誰かに紹介してもらった、とか、親戚が出たあとを引き継いだとか、コネで見つけているケースが多かったのです。
個人で探しきれないのを悟り、不動産屋に行ったものの、気に入った部屋があり入居したいと伝えると、「実はここの大家さんと連絡が取れない」なんて言うじゃないですか。
そんな物件を紹介しないでください…。
古い建物も多く、内装はリフォームしてあるのできれいですが、外観はおそろしいものもあります。「シンドラーのリスト」の世界を想像してください。

もちろん真新しいものもあります。が、圧倒的に需要が供給を上回っているんですね。だから賃貸価格もすごく高い。みなさま、ポーランドは一般に思われているほど割安な国ではないのです。

ちなみにポーランド語で、不動産のことを「Nieruchomości」と書きましてニエルホモシチと読みます。
どうやったって「煮えるホモ7」にしか聞こえないのは私だけでしょうか…?