
「おやすみ、クマちゃん」という昨年公開されたアニメーション映画が、ポーランド発のものであることを最近になって知りました。情報に疎い私は、今に至るまで全く知りませんでした。一足も二足も遅れて、ちょっとしたマイブームです。
ポーランドでは1970年代から人形アニメーションとしてテレビ放送され、現在に至るまで繰り返し再放送されているようです。およそ7分で一話終了の子供向けアニメで、主人公のコグマ、ウシャテクがパジャマを着た姿で一日の出来事を語りだします。
インターネットで公開されていた日本語版を一話、試しに見てみましたが、これがどうでしょう、かなりかわいい!手の込んだ作りで、音楽もかわいらしい。
次に、ポーランド語版を見てみました。
日本語版では、丁寧に吹き替えされていますが、ポーランド語版では、おじさんらしき人物の声が、すべてのキャラクターの台詞を担当しています。
そうなんです。ポーランドで感じたテレビでの違和感。映画でも何でも、声優による吹き替えがなく、朗読なのです。
アメリカ映画がテレビで放送されるときも、ボリュームを下げたオリジナル英語音声の上にかぶせるようにして、ポーランド語の朗読が流れるんです。
もちろん映画館では英語音声に字幕で見られますが、テレビでは強制的に朗読です。
このクマちゃん、公開されてから随分時間は経ちましたが、もしまだ知らない方がいたら、ぜひ公式サイトをちらっと見てみてください。かわいらしい雰囲気だけでも味わいがあります。ポーランド語のオリジナルタイトルは、Miś Uszatek です。
http://www.oyasumi-kumachan.com/
日本の女性好みですかね。
内容は子供向けで、ちょっと退屈かもしれませんが、シレッと道徳的な説教をしているところなどは、わりと笑えます。子供への教育的側面が露骨でおもしろい。