詩の散歩道


日々思うことや静かになれる詩、本を紹介していきます。

『ゆるすということ』

2008年06月29日 | 日々の詩


『ゆるすということ』という本を読んだ。

読んでいる間から過去のこと、過去の色々な人、
向いあってこなかった自分、自身を許していなかった自分、
ずっとひた隠しにしてきた、そんな色んなことがめぐって
胸がいっぱいになってきて、
結局はすべてのひとへの「ありがとう」だったんだと気づく。

全てのことはベストで、一生懸命だったんだろう。

それはきっといいもわるいもない世界。

もしかしたら、本当の「わかる」ことって
表面的な言葉でなぞるようなものじゃない、
心の奥底から涙が出そうな感謝のことなのかもしれない。

あるのは自分の価値観だけで
悪いものなんてない。

すべてのことに対して
本当にこころからありがとう。


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『ゆるすということ』

ジェラルド・G・ジャンポルスキー
http://www.sunmark.co.jp/frame_isbn/978-4-7631-8421-4.html


どんぐりの実

2008年06月04日 | 日々の詩

先日彼と、リスとどんぐりの実について話をしていました。

リスは山で拾ったどんぐりの実をえさとして、隠しておくそうです。

でも、いろいろと隠し場所を作るので拾ったいくつかの隠し場所を忘れて、
どんぐりの実はそこでぐんぐん木に育っていくといいます。

そして、生存本能からするとリスはすべての保管場所を覚えておいてもよいものなのに、
という話になりました。

リスはどうしてどんぐりの隠し場所を忘れるのでしょうか。

でも一方でそのおかげでどんぐりの木が育ち、他の生き物にも食物を分けることができています。

もしリスが「うっかりした!またも失敗!」と頭を抱えて落ち込んでいたとしても、
それは違うところでは恵みになっている。

わたしもうっかり者なので、よく失敗と思えることをしてクヨクヨ落ち込んだりします。

でもそれだけ違うところで恵みを分けられているとそう思います。

自然の動きからすると、効率的に生きることは求められてはいないのかもしれません。

それよりも、(自分が生きるためはもちろん)
みんなで分かち合いながら生きていくために自分があるのかもしれません。

小さなものが大きなものを見せてくれています。

日々の小さなことに支えられて、今あるのだと感じます。