詩の散歩道


日々思うことや静かになれる詩、本を紹介していきます。

どんぐりの実

2008年06月04日 | 日々の詩

先日彼と、リスとどんぐりの実について話をしていました。

リスは山で拾ったどんぐりの実をえさとして、隠しておくそうです。

でも、いろいろと隠し場所を作るので拾ったいくつかの隠し場所を忘れて、
どんぐりの実はそこでぐんぐん木に育っていくといいます。

そして、生存本能からするとリスはすべての保管場所を覚えておいてもよいものなのに、
という話になりました。

リスはどうしてどんぐりの隠し場所を忘れるのでしょうか。

でも一方でそのおかげでどんぐりの木が育ち、他の生き物にも食物を分けることができています。

もしリスが「うっかりした!またも失敗!」と頭を抱えて落ち込んでいたとしても、
それは違うところでは恵みになっている。

わたしもうっかり者なので、よく失敗と思えることをしてクヨクヨ落ち込んだりします。

でもそれだけ違うところで恵みを分けられているとそう思います。

自然の動きからすると、効率的に生きることは求められてはいないのかもしれません。

それよりも、(自分が生きるためはもちろん)
みんなで分かち合いながら生きていくために自分があるのかもしれません。

小さなものが大きなものを見せてくれています。

日々の小さなことに支えられて、今あるのだと感じます。