It Breezes(そよ風吹いて)

風が変えていくもの・自然・人達をそっとのぞいてみませんか?

小栗旬さんの石田三成

2009-09-28 07:18:08 | コラム
 先日今から10年前に班長をした同じブロックの仲間で集まりました。中の一人が福島の方に越されることになったということで。非常に気持ちがピッタリ合った班長仲間でしたが、この10年間1~2度個別に道で出会った程度でした。不思議ですね、集まって見ると昨日も話した人のように何の違和感もなく会話していましたから。しかもレストランに3時間いたのに気がつかなかったのも初めてのことで(冷や汗)、この出会いも稀有な出会いと心から感謝しております。

 NHKの大河ドラマ「天地人」を続けて見ていますが、昨日は石田三成が斬首の刑になりました。いつか三成役の小栗旬さんが、“徳川の天下になったので三成の良い面はどんどん消されていったのでは”、といった内容のことをT.V.で話されていましたが、徳川の天下になったとは言え家康のように、これだけ悪いイメージを持たれている人も少ないですよね。後世まで語り継がれて行くと思います。ただただ天下を取るためだけに騙し着々と準備した人ですね。三成が悪者のように描かれるドラマは今まで沢山見ましたが、例えば地域のことでも先人の調査内容が間違いも含めて大方が踏襲され公民館の講座や書物に記されて行くように、もしかしたら小栗旬さんの石田三成が実物に最も近いのかも知れません。あの「義」の上杉が見方したこと、直江兼続の「天下で最も信頼する友」という言葉を考え合わせてみても。 歴史というのは常に見直されて行くことが必要です。本人の資料が消されていても、関わった多くの諸侯の記録の中に見出せることがありますよね。そしてもし前田利家があの時に家康を殺していたら、またもし上杉が大坂に向かう家康(この時は会津にいる上杉を家康が討伐に来たのですが)を背後から追っていれば、そして関ヶ原で小早川秀秋が三成に味方していたら、歴史はどのように変わっていたかと考えてみるのも面白いですよね。いづれにしても小栗旬さんは今後がすごーく楽しみな俳優さんです。20年後どんな俳優さんになっているでしょう⁈

イトススキ

2009-09-25 06:11:27 | 庭に生きる命

 「季節の風の通り道」改め「It Breezes(そよ風吹いて)」としました。
 写真は我が家の中庭にあるイトススキでまだ花は咲いていませんが、キラキラと光を受けた実物の美しさが写真に出せないのが残念です。穂の一粒一粒に光が留まり吹く風に揺れる感じです。朝日の場合も夕陽の場合も逆光で見ると、この素晴らしい瞬間を楽しむことが出来ますよ。ススキは祭の幟の先に使われたり祭礼そのものに使われたりしますが、昔の人がこの光る穂を見た時に何を感じたのだろうとフッと思いました。鉢植えですが一ヶ所に置いたままにしていますので根が下まで伸びて、穂までの高さは1.5m位になっています。(地植えにすると増え方が凄いと聞いていますので、この状態を保つつもりでいます。)ですから丁度目の高さでこのススキの穂に遊び揺れる光を心から楽しませていただいています。(写真の差し替え有り)

 昨日はマロンの1年に一度のワクチン接種日でした。8種混合ワクチンです。アトピーのアレルギーがあるのでそのお薬もお願いし、ついでに最近片目の目やにが多いことを相談すると、抗生物質の目薬をいただきました。僅かな傷が目の表面にあるのと、年齢とともにドライアイになっているということでした。早速家に帰って片目にさしてあげると、驚きました、一回で目やにがきれいに取れて後も出てきません。こんなことなら早く病院に連れて行ってあげれば良かったと反省のしきりです。


原監督の存在

2009-09-24 06:03:46 | コラム

 セ・リーグは巨人が昨日優勝を決めましたね。私達夫婦はセ・リーグは巨人の応援をしていますので本当に最高でした。ビールとケーキ(?)で祝杯をささやかにあげました。(笑)今年の巨人は内容が素晴らしかったと思います。特に原監督はWBCの優勝に引き続いてセ・リーグでの優勝ですから、「感無量」と言われましたが言葉にならない大きな喜びでしょう。
 WBCの監督を引き受けた時も、マスコミでつまらないことをゴチャゴチャ言う人がいましたが、さすが王さんが見込んだだけのことはあり、仮に優勝できなくても原さんは何かを学んで来られたと思います。イチロー選手がなかなか打てずに苦しんでいた時も、一番打者を変えませんでしたよね。結果イチロー選手が見事に応えて勝つことが出来ました。イチロー選手だけにスポットが当たりましたが、原さんが変えなかったことが大きかったですね。王さんがサポートされたことが、原さんを一回りも二回りも大きく育てたように思います。王さんはリーグを超えて、また世界のイチローを始め様々な人にとっても、本当に凄い人ですね。
(写真はT.V.画面を撮りました。6しか写っていませんが36年ぶりです。)


花の心・虫の命

2009-09-23 07:32:55 | 庭に生きる命

  ここ数日曇った日が続いています。その曇りもバラの香りと美しさを曇らせるものではありません。「無心」に咲くということを何時もどのお花も私達に示してくれています。大輪か小花か、香りがいいか無いか、さてお祝いには、不幸にはどの花をと、人間がお花を振り分け、価値判断し、値段も決めてしまいます。人は人の生き方に学ぶことが出来る生き物ですが、植物となるとその判断を持つ人は多くはありません。でも樹木(古木・大木・鎮守の森etc.)はまた別なんですよね。
  私達が生きるこの世界に無駄な生命は何一つないと思います。そして植物は勿論どんな小さな虫からも、私達が教えられることばかりです。虫もその他の動物も、人間みたいにお金を持ってストアに食べ物を買いに行くことはありませんよね。自分の力で得るしか生き長らえない命ですよね。個で生きるものも、群れで生きるものも。更にそこにも親子の深い愛情や絆があるのですから。こうした命の豊饒こそ天が地球に託したものだと思います。もっと言うとこれこそ人間が本当に知らなければならない真の豊かさですよね。今朝、一輪のバラを見つめつつ蓋が開いた「思惟の箱」でした。


木の温もりが導きだすもの

2009-09-21 06:54:38 | 世界遺産
 今日は敬老の日ですね。私にも88歳の母が福岡にいます。その歳なりの健康を保っていますが、先日電話で「いくつになったと思う?88歳よ。」と言いますので、「お母さん、今ね、100歳以上の人が3万人以上いるのよ。お母さんはまだ12歳も若い。先は長いとよ。」と言うと、「12歳も若いと言ってる。」と兄嫁に嬉しそうに話します。言葉一つで心が明るくも暗くも、また嬉しくも悲しくもななるものですよね。「今度いつ来れる?」といつも一度は必ず聞いてくれますが、なかなか思うように帰ることが出来ません。幾つになってもこの世にたった一人の母、私の命の源で、いつも何かしら電話の向こうから癒しと力をいただいているような気がしています。お母さん、一日の中で何か一つ楽しみや喜びを見つけて下さいね。

 昨日もTBSの「世界遺産」の番組を見ました。フィンランドはま何と美しい国でしょう、陸地の7割が森林の国です。白夜の国に18Cの木造の古い教会、教会の造りは勿論のこと天使の彫刻の可愛らしいことといったらありません。温かくて、夢のようで、お菓子の国のようで、教会の周辺の様子もまるで童話の世界です。無名の大工の棟梁が築いたというこの見事な建築には、人を包み込む優しさも労わりも溢れんばかりです。また「カンテレ」という民族楽器の音色には魅了されました。長い冬が終わるとこの教会でも毎週日曜日の礼拝が始まるのだそうです。教会の木造船(と言っても小さい船ですが)に乗って人々が礼拝に来ます。木造の教会建築及びこれを含む空間には命の息遣いが聞こえるようで、安らぎに満ちた母の温もりにも通じるように思われました。

もう年賀状?

2009-09-18 06:06:32 | 出来事・ニュース
 早いものでもう年賀状の申し込み用紙(日本郵便)が郵便受けに入っていました。「まだ十五夜も眺めていないし鎮守祭礼も今からなのに、いくらなんでも・・?」というのが私の実感です。仕事だからこそ、もっと季節感を大事にする方が有効だと思うのですが。例えば虫の音が聞こえる往復はがきとか、虫の絵をボタンにして押したら鳴き声が聞かれるといった感じで。(笑)子ども達の教育にもなりますよね、勿論大人もそうですが。またその季節の行事、今ならお月見の絵葉書(写真・イラスト)などもいいですよね。
 写真は、何時から咲き始めたかと思うほど長く楽しませていただいている球根ベコニア「サザーランディ」です。簪(かんざし)が風に揺れているような感じで京の香りがしてきます。

鳩山内閣に託して

2009-09-17 07:42:14 | 政治
 ついに鳩山内閣が誕生しましたね。確実な安定した布陣で安心しました。民主党にはまだまだ育ってきている若者達が沢山おられることを思うと、この先も本当に楽しみです。
 路上生活をしている老若男女が救われますように、また老老介護で疲れきっている人に手が差し伸べらますように、毎日自殺している人々の家族に血の通った支援がなされますように、今日死のうとしている人が踏みとどまる気持ちを持っていただけますように、一人でひっそり死んでいくお年寄りがもういなくなる世の中になりますように、したい放題の官僚達の姿をそのまま表に出し、組織を基本から覆し改変していただきますように、まだまだ連ねると沢山ありますが、一人の命が、憲法で保障されて当たり前のことのはずですが、大切にされる世の中になりますようにと心から願っております。
 お花はイワシャジンの一輪です。キキョウにソックリですね。この一輪は例えて言うなら総理であり、私達であり、生きとし生けるものの命です。こんなに美しく可憐な命の花を咲かせてあげられる施策を心から祈りたいと思います。

感動をともに

2009-09-15 07:16:34 | スポーツ
 イチロー選手、ついに9年連続200本安打を達成しましたね。「夢の数字」とイチロー選手が語る時、私達まで大きな感動が素直に伝わりました。神の申し子のような人ですが、ただそれだけではないということを私達はよく知っています。天才が更に努力するとこんな結果を生み出して行くということを目の当たりにした思いです。昨日のインタビューで「ようやく解放されましたね。」と言われた気持ちが分かります。奥様から数年前に贈られていた「9」という数字のペンダントが素敵でしたね。心からおめでとうございます。この瞬間を見させていただいて本当に幸せです。
 私の守りの数も「9」ですが、私自身も今関わっていることに全身全霊で臨んでいます。個人の名声や欲望を超えたもの、求め続けた野球がイチロー選手を成功に導いたように、残すべきものが最もいいかたちで受け継がれていくよう全力を挙げるのみです。無くなったら取り返しのつかない物のために。

世界遺産「ボロブドゥール」

2009-09-14 06:43:56 | 世界遺産
昨日夕方6時からのTBSの「世界遺産」をしっかり拝見しました。
私の場合「絶対に見る。」と覚悟を決めて見ないと、この時間帯は見過ごしてしまいます。
世界最大級の石造の仏教遺跡を実感させていただきました。
115m四方で高さ35m、9層からなるピラミッドの謎、ワクワクしました。
階段があり、時計回りに回って彫刻の意味が読み取れるようになっているそうです。
1~3層は釈迦誕生から悟りに至る仏教説話が彫られ、
上がりきるとカーラというインドネシアの時間を支配する神が刻まれた門が有り、
そこを通ると仏像が中に納められたストゥーバが何基かありました。
そのストゥーバは透かし彫りになっていますが、◇(ひし形)は「心の不安定」を□は「心の安定」を意味するのだそうです。
そして最上階は窓のないストゥーバになっています。

すぐ近くに標高2698mのムラピ山があり、西暦1000年頃大噴火をしたのだそうですが、
この遺跡はその火山灰に埋もれてしまいます。
そしてそれから800年の間火山灰と密林で姿を隠されたままだったのですね。
(日本で今から800年前と言えば平安時代までさかのぼります。)
この遺跡の秘密は、ジャワの昔からの信仰で、真っ直ぐに正面にある山に祖先の霊が宿るという観念があるのだそうです。
西ジャワ州のグヌンパダン遺跡に全く同じ形態が残っていたということでした。
つまりムラピ山に祖先の霊が宿ると信じられ、この遺跡で祈りが捧げられて来た祈りの場であるというのです。
ジャワの古の信仰と仏教が結びついて出来上がった遺跡ということでした。

ボロブドゥールから約3kmの所にムンドゥット寺院がありますが、ここでは仏教の祭典「ワイザック」が行われます。
ワイザックというのは釈迦を讃える大きな祭で、きれいな水と天然ガスが噴き出す岩場から火を集めます。
花の器に入れた「水」は「天の恵み」を、「火」は「進むべき道を照らす」意味があるということでした。
火と水を輿のようなものに安置し、担いでムンドゥット寺院からボロブドゥールを目指して歩きます。
遺跡に着いて最後に日本の灯篭流しではありませんが、空高く幾つもの灯篭のような物を飛ばします。
その高みは、「仏が住むという遥かな世界でしょうか?」と結ばれました。
ただ私には先祖は山にいて、神仏は天におられるとは思えないのですが。
日本にも「山中他界」とか「海上他界」などの観念・思想がありました。
ところで改めて考えてみるのですが、火を見つけ出した最初の人はいったい何を思ったのでしょうね。

毎日美しく

2009-09-13 06:59:54 | 庭に生きる命
フヨウ(芙蓉)は8月22日に咲き始めて現在がこの状態で、まだまだ蕾が沢山ついています。一輪一輪は一日で終わりますが、蕾のつき方では非常に長く楽しませていただけます。昨日は義妹の月命日で、今日は主人の母の月命日です。義妹を思う時はいまだに「信じられない」という気持ちと、深い悲しみと、訳の分からない怒りが込み上げてきます。晴美さん、あなたは今そちらの世界でどうしていますか?お母さんにもお姉さんにもしっかり甘えて下さい。そして心穏やかに私達夫婦も見守っていて下さいね。この花は、義母によく似て本当に美しかった貴女の容姿や子どものような表情にどこか似ています。(下のアルバムもクリックしてみて下さい。)
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