第一順位 塩崎恭久内閣官房長官
第二順位 麻生太郎外務大臣
第三順位 柳澤伯夫厚生労働大臣
第四順位 久間章生防衛庁長官
第五順位 尾身幸次財務大臣 (18年9月26日初閣議)
から
第一順位 与謝野馨内閣官房長官
第二順位 高村正彦防衛大臣
第三順位 鳩山邦夫法務大臣
第四順位 町村信孝外務大臣
第五順位 伊吹文明文部科学大臣 (19年8月27日初閣議)
へ。
内閣法第9条による内閣総理大臣の臨時代理の順位である。
要するに閣内の序列ですわな。官房長官を除いて。
(官房長官は慣例で第2位。官邸機能強化以降さらに重要なポストになった。)
防衛大臣が第2順位になる(大御所を配置する)あたり、テロ特措法で米国の機嫌を損ねたくない意向がありあり。町村大臣は外務大臣のポスト大好きだし、各派閥に気をつかいまくりの内閣名簿である。
的場官房副長官も動かなかった。これも気をつかいまくりのシンボル。
小泉内閣の特徴は、総理が人事権を掌握した(派閥の意向を無視した)ことが大きい。だから閣議を総理がコントロールできた。一時期閣議の時に安倍総理が入室しても雑談してたり席を立たなかったり(総理が入室するときは全閣僚が起立する)したことが総理軽視としてワイドショーなどで取りざたされたが、「総理の人気」→「派閥を無視した人事を断行」→「閣議を掌握」の循環が、「総理の不人気」→「派閥に配慮した人事」→「閣議でも重量級の閣僚が幅をきかす」、となるおそれがある。
安倍総理は善意の人である。だが、その姿はマリア・テレジアの息子、マリー・アントワネットの兄であるオーストリア皇帝ヨーゼフ2世と重なる。彼の墓碑銘は「善意だが、何事も果たさざる人ここに眠る」。
いや、ちゃんと法案を通していますな。