一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

ダイエット

1999年12月01日 | 過去のエッセイ
    
 私がダイエットを始めたきっかけは、パーティの席上で久しぶりに会う人たちから、
「少しふくよかになりましたね」
 とか、
「ますます肉感的になりましたね」
 などと、ニヤリとしながら言われたことだった。
 30代後半で、バストとヒップが大きければ、腰のくびれが深く見えるわと、鏡の前ではふくよか体型に自信があったのである。
 けれども、パーティでの知人男性たちの感想が、気になるようになった。
 その上、親しい男性から、私の身体を眼にして、
「少し太ってきたぞ」
 の、ショッキングな言葉。
 私は、一大決心した。本や雑誌でダイエットに関する情報を集め、研究し、それにハマッた。
 まず、フィットネスクラブに通い始めた。
 さらに、自宅でのストレッチ体操を習慣にする。
 食生活にも気をつかう。容易にウェイト・ダウンできる減食は、美容と健康のために、しなかった。
 毎日ワープロに向かって執筆するのが仕事の、運動不足はたちまち解消され、約3か月間で標準体重になった。
 以前よりスリムになってパーティや飲み会で、知人たちを驚かせる楽しみができた。
 過激なダイエットは駄目だが、健康に配慮しての美容ダイエットは、良いことだと思う。
 ダイエットは、一種の自己管理だからである。
 目標に向かって、自制、抑制し、強い意志も必要である。
 女性に限らない。二十代から三十代にかけての肥満気味体型の男性は、若さも強さも放棄した、自己管理能力に欠けた人のような気がする。
 美容のために女性はダイエットする。
 男性はたくましく生きるためにダイエットする。
 ダイエットは、自分自身を磨き、自己管理能力を高めるための素晴らしいことだと私は思う。

※NOMAプレスサービス (社)日本経営協会 1999年12月 NO.580 掲載 

     


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