一条きらら 近況

【 近況&身辺雑記 】

ホストクラブ

2001年02月10日 | 女のホンネ
 知人女性がホストクラブ通いにハマっているらしい。
「毎日のように行きたくなっちゃって」
 なんて言う彼女は、会社勤めをしながら、主婦している。
 手ごろな料金で楽しめるホストクラブが多いらしく、OLや主婦の客が増えているという。
 テレビのワイドショーなどで、ホストクラブのホストたちを見ることがあるけれど、私は店に行ったことはない。
 テレビで見る限り、ルックスより、会話やムードが女客たちには魅力なのだろうか。
 一緒に行かないかと、知人女性から誘われたものの、
「う~ん、でもね~、絶世の美男子ホストちゃん、いる?」
 そう聞くと、
「絶世の美男子?……う~ん」
 考え込む彼女に、思わず笑ってしまう。いるわと彼女が答えても、私は行かない。やさしくされても甘いセリフを囁かれても、お金を払うからだと思うと興ざめである。(ただなら、歓迎?)
 というのはタテマエで、経済的余裕があるわけではない私が、クラブに通いつめ、ホストに夢中になって貢ぎまくってしまったら――暗い将来が待っていそう、というのが本音かも。
 毎日行きたくなるほど、何がそんなに楽しいのかと彼女に聞いてみた。
「それはもう、お世辞とわかってたって、女心をくすぐられるし、それに言いたいこと言って、すっきりするのよ」
 彼女のヘア・スタイルや服装を褒めてくれる。仕事や対人関係のグチを聞いてくれる。性的な冗談のやり取りも楽しいし、ダンスで抱き締められると夢心地……なんて彼女は語る。
「何だかそれ、ご主人に不満に思ってることばかりみたい。妻のフラストレーションを、ホストちゃんが満たしてくれるってわけね」
「そうなのよ!」
 即座に答えた彼女、
「もちろん、それだけじゃないけど」
 と、慌てたように付け加える。
 ヘア・スタイルを変えても気づかない夫。新調の服を似合うと言ってくれない夫。会社のグチもうるさがって聞いてくれず、性的なしぐさもやさしさもなく……。
 彼女の知っているOLは、恋人と別れた後、ホストクラブ通いを始めたらしい。そんなきっかけもあるのねと、私は驚いた。
「それに、あのやさしさが、たまらないのよね」
 なんて彼女は言う。ホストのやさしいしぐさや甘いセリフ。髪を撫でてくれたり抱き寄せてくれたり。そんなやさしさや会話や触れ合いを、本当は夫や恋人に求めている女客が多いのではないだろうか。
 世の男性たちは、妻や恋人がホストクラブに求めているものを、知る必要があるのでは?
 ホストのような若さもルックスもないなんて言わないで、男性としての深み、人間的な深みも、女性にとっては魅力なのだから――。
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