安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

素敵な出会い

2015年07月10日 | 月刊ブログ

 梅雨の晴れ間に、真夏の日差しを感じます。

 7月に入り、デュアルシステム科では週3回のホテルでの実習にも少しずつ慣れて、持ち前の笑顔が戻ってきました。公務員科では上級の試験が実施され、すでにうれしい合格の報告が届き面接対策が本格的に行われています。初級の試験まではあと2か月。教室にも緊張感が増してきています。

 紫陽花はいつの間にか色が薄れて、その季節にしか見られない風物詩に季節の移り変わりを感じます。 

 先月は、このブログにも何回も登場した8年前に植えた実家の梅の木に、立派な梅の実が生りました。6月の半ばに、実家の庭を通るときに、大きな実を付けているのを見つけました。近づいてよく見ると葉っぱの陰にたくさん実が生っていました。収穫の時期であることは「梅市」の便りで知っていましたので、母と相談して全部もいでしまうことにしました。梅の実は20〜30個もあり、私は記念のものだから、梅酒を漬けることにしました。手間暇かけて漬け終わったその日は娘の誕生日で、なんだかすごくうれしくなりました。やんちゃな娘が、無事に学校を卒業し、その時にいただいた梅の苗木が、たくさんの実を付けて、それで作った梅酒で1年後乾杯ができるなんて。なんて幸せなことでしょう。この梅の木と一緒に、娘もたくさんの人のお蔭で社会人として成長していったのだと思うと感無量です。 

 先週は、心理学の講座で知り合った私よりも年長の女性お二人と3人で、2か月に1回の恒例ランチに行きました。小雨が降る薄暗い土曜日でしたが、車を出して郊外のおしゃれなレストランで食事をしました。家族や仕事以外での語らいは新鮮で心が休まります。悩みを聞いていただいたり、音楽会や講演会の紹介をしていただいたり、忙しくて周りが見えなくなりがちな私の、よきナビゲータのような方々です。そのお一人から、面白い本があると紹介を受けたので、早速本屋さんで購入して読んでみました。 

 タイトルは『「福」に憑かれた男』(喜多川泰著)。あるさびれた書店の店主に憑いた「福の神」の話です。「福の神」に憑かれた人は、大成功を収めることができます。しかし「福の神」は、誰にでも憑くわけではなく三つの条件があります。

1.「人知れずいいことを繰り返し、その量が一定値を超えた人」

2.「他人の成功を心から応援、祝福し、その量が一定値を超えた人」

3.「すべての人を愛することができる人」

 これらのうちどれかを満たしている人に「福の神」は憑くのだそうです。 

 また、「福の神」は直接人に教えたり姿を見せたり物やお金を与えたりしてはいけないそうで、提供できるものは「素敵な出会い」だけなのだそうです。その人を幸せにする学びを与える人を連れてくることだけだということです。

 書店の店主に「福の神」が憑くのですが、書店はそれでもなかなか繁盛せず、様々な人との出会いを通じて最後に大きな福がもたらされていくというお話です。

 先輩「福の神」と後輩「福の神」の会話の中で、人間について話をしています。「人間は俺たちの想像を超えて、ほんの一瞬で成長することができる生き物なんだ。何かのきっかけさえあれば、それこそ一瞬で全くの別人になってしまうほどにね。」「人間の持つ素晴らしい才能に驚かされ、確信するようになるはずだ。」と言っています。

 そして、「今の状態をどうしても変えなければいけない出来事を起こすことが、人間を成長させる第一歩だからね。」とも言っています。それは出会いでしょうか。

 なんとも、「福の神」によって、私たちに成長の原点を説いているようです。その言葉一つ一つに、何か期待感を持たせてくれるのは不思議です。 

 学生たちは、「福の神」が言っていたように、今この学校で、見違えるほどの成長を果たしてくれようとしています。きっかけはきっとこの学校や様々な人との出会いによるものだと思います。「福の神」の言葉として書かれているいくつもの提言は、私たちが成功を手にし、幸せになるために必要不可欠なもののような気がします。 

 今月末には、10年ほど前の卒業生の結婚式に招待を受けています。長い年月を経てもこの学校こと、私のことを忘れずにいてくれることを有難く、感謝の気持ちで一杯です。 

 今月の花は、白い芙蓉の花です。透き通った花びらがウェディングドレスのように清純ですね。 

 Photo by mizutani


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。