極めて個人的な意見として、AFの出現から、一眼レフの面白味が無くなっていった、といままで感じてきた。あくまでも仕事で使うのでなく、私が使う程度の趣味撮影においては、昔のMFの一眼レフの時代の方が懐かしい。実際、集めているカメラもMFタイプが非常に多い。趣味で撮るなら、小型軽量で金属の質感が残る、MFレンズが格別だ。
しかし今回オリンパスSSで、OM-4Tiの修理待ちに何気なく触ったE-3の好印象とともに、とても驚いたのは、今回のZUIKO DIGITAL ED 12-60mmF2.8-4.0 SWDの合焦スピードだった。私も従来のE-SYSTEMを使用している身だが、E-3とこのレンズの組み合わせならば、合焦スピードで定評のあるキヤノンLレンズと比較しても、こちらの方が断然上、というかAFへの印象を土台から変えてしまうレンズだ。
こんなに気持ちよく合焦するのなら、断然、MFよりAFが便利だと実感できる。しかも低輝度での性能が高いようなので、肉眼より遙かに便利だ。E330などだと夜景を背景にした人物などお手上げ状態だったが、これで実際に使用できると予想している。
ただ、E-3と同時購入は金銭的都合がつかず、その後品薄になったが、今回やっと入手することができた。ほとんど枚数は撮っていないが、メーカーの見事なサンプルではなく、あくまでも素人の写真を参考にと思っている方は、どうぞご覧になっていただければと思う。