#1.
( しんぐんがユルぐんの胸ぐらをつかんで立っている)
シン : (手を放して) こんなことをしてどうするつもりなんだ?
ユル : 言ったはずだよ~きまりをこわしてみせるって。
シン : よく聞け! おまえがどうしようと、法は、王室を守る力となるんだ。
その法が気に入らなかったとしても、わたしたちは、それを守っていかなければいけないんだ。
それが、私たちの宿命だ.
ユル:それじゃ~お前は、それを守り続ければいいさ。ぼくは、そんなものは、気にしないよ..
シン : (ため息をついて)
ユ ル: おまえには、宮家から放り出された皇族の生活なんて~想像もできないだろうな。
何かをのぞむより、なにものぞまないということを学ぶんだ。
願ってみても、何もかなわなかった。
だから、希望なんて頭の中から閉め出してしまったんだ。
だけど・・・どんなに閉め出そうと思っても、チェギョンはいつでも頭の中にはいってきた。
ボクの人生ではじめて抱いた夢が、チェギョンだった。
シン: いくら願ったとしても、彼女はいとこの妻なんだ.
ユル: (薄笑い) 一度だって、いとこの妻だなんておもったことはないさ
シン:(怒って) ユル! ボクはおまえのためにいってるんだぞ
ユル: 僕だって、自分のためにやったことさ.
シン: なんだと?
ユル: もし、今チェギョンを手放してしまえば、もう~おわりだ。なにものぞみはなくなってしまう。
だから、チェギョンのためなら、すべてをあきらめられる。おまえは、皇室をまもってゆけ!
#2.
( ひざまづいて断罪しつづけるチェギョンのまえに、しんぐんがあらわれる)
チェ : 来たのね.
ユ: (しかしシングンではなくユルだった) チェギョン・・・
チェ: (見上げて ) ユルなのね
ユ : 王はキミを連れて行けといってるんだ。 帰ろう.(チェギョンの脇を抱えて助けてくれる)
( しんぐんに会う。 チェギョンが倒れそうになりしんぐんが脇を抱えて助けようとする)
シ : 私が連れて行く.
チェ : わたしは、今まであなたに助けてほしいなんていったことはないわ。
ユル~お願い~つれて帰ってくれる?
ユ : 行こう. (しんぐんをみつめる)
#3. (しんぐんを除いた皇室家族が座っている)
王 : ユルのたくらみ(王位継承について)をわかっているなら、あなたは距離をおくべきではなかったのか?
どうしてあの夜まであなたは会っていたのか?どういうつもりなんだ?!
チェ : ユルはわたしをなぐさめてくれただけです。
王 : 偉大なるびぐんままが、いとこのなぐさめなんて必要なのかね?
太后 : びぐん一つだけ教えておくれ
王 : どうぞ, 太王太后ママ.
太后 : 正直に話しておくれ~びぐんはどう思っているの?ユルと同じ考えなのですか?
チェ : (なきべそをかく)
#4. (しんぐんはいつもの秘密の場所にすわっている)
うずくまって座っているしんぐん
シ: (独り言) どうしてこんなに好きなんだろう。
私は、今、何をはなすべきなんだろう。
今まで、だれも教えてくれなかったな・・・・がっかりだ・・・・
#5. チェギョンの部屋
チェギョン, しんぐんの写真と家族写真をならべ、泣きながら見ている。
#6. 太子と太子妃居所
しんぐんがはいってくる。
チェ : (立ち上がって ) 本当なの? ユルグンが宮から追い出されるって
シ : 皇室の法を破ったものに対する、当然の措置だ。
チェ : 前に一度宮から追い出されているのに. そんな子をまた追い出すと言うの?
残酷じゃないの?
シ : 彼がみずから招いたことなんだ
チェ : 私のためなの~私のせいでこうなったのに
シ : どうしてだ? 一緒においだされたかったのか?
チェ: どうしてそんなことが言えるの? そんなにゆるぐんがきらいなの?
かわいそうよ
シ : かわいそう? ボクはヤツをみると、頭痛がしてくるよ
チェ : それじゃ~わたしはどうしてここに残されたの?.
シ : こんな事で皇太子后じゃなくなると思ったのか?
私がそんなことを言ったか~キミは宮の中で、生涯くらさなければならいんだ。
それがキミに課せられたことなんだ。
キミは、勝手にはいつてくることもでていくこともできないんだ。
チェ : どうすればいいの? じゃ~これが最後ってことだわ。
シ : なんだと? キミは、ユルと一緒にでていくつもりなのか?
いとこと一緒においだされてしまう皇太子后になりたいのか?
チェ : 構わないわ! こんなに残酷なところなら、出て行くわ!
(自分の部屋にはいっていく)