セントバーナードのキングスウッヅ犬舎雑感

犬種の正しいタイプを求めて46年
世界に通用するセントバーナードの作出と啓蒙

戦いすんで。第2~3日目

2015年07月24日 09時35分07秒 | 日記

第二日目(7月19日)

FCI北海道インターナショナルドッグショー

この日は、朝方から出かける時には、小雨であった。
天気予報では、19日と20日は、雨の予報であったので予報通りだなと思いながら会場に向かった。
会場に着いてしばらくは、しとしと雨が続いていたが直ぐ上がり北海道人にとっては、一寸蒸すなという感じに段々となり今日の大事なチャンピオン完成を狙うパウルに負担を少なくするため車内のケイジに入れてクーラーをかけた。それは、昨日ケイジに入れて車の中に入れていたら熱さの為涎で前胸と両前足がべとべとになり出陳のたびに拭き上げパウダーで乾燥させるという作業を繰り返し福岡君に余計な仕事をさせてしまったという反省とキング戦では、パウルが疲労と緊張感が重なり動きが鈍くなっていたからである。前日に持参するのを忘れた涎掛けもこの日は、持参して涎による影響を最小限にするよう心掛けた。

この日のブリードおよびグループ審査員は、台湾からのMr. Tsai, Chin-Fa (ツァイチンファー) 氏で事前に台湾でボクサーともう一犬種のワーキング犬のブリーダーであると聞いていたのでパウルの動きなら1席から4席の席次には、残れるのではないかと秘かに期待していた。
今日4席までの席順に入賞するとチャンピオンポイント4ポイント中必要とされているメジャーと称されているポイントが獲得でき2年に及ぶチャンピオン資格獲得の行脚に終止符が打てる。そこでハンドラーの福岡君に「今日も行けるからな!そしてチャンピオン完成だぞ!」と再び彼を鼓舞した。犬は、ハンドラーの精神状態を掴み切ることができる。ハンドラーの精神的高揚が犬に伝わるとショードッグは、メリハリの効いた動きをするものだ。その点パウルの父親ストンジュニアは、リンクに入ると緊張感と自分の役割を理解しているかのように動きが機敏になるのが解った。
そのためかストンジュニアは、一夏4連続のポイント獲得でチャンピオンを完成させた。


この日もBOB戦は、競争相手が居ないので自動的にBOBのリボンを獲得できたが問題は、グループ戦である。前日は、9犬種であったがこの日は、11犬種である。どんな犬種がFCIを狙ってきたのかカタログを見るとブルドッグとグレイトピレニーズであった。福岡君に聞くとGピレニーズは、FCIチャンピオンを完成していてFCIインターナショナル展にキャンペインしている犬だという。それでは、1席は、無理だとしても2席3席4席に入賞すればポイントが獲得できるので何とかその席次を狙って頑張って欲しいと願をかけてリンクに送りだした。

グループ1席犬は、下馬評通りG.ピレニーズであった。さすがにキャンペインしている犬だけに手入れ動きにうっとりするものがあった。その手入れの良さと見せつける魅力は、パウルより2枚も3枚も座布団の格が違った。ショーに行かない時には我が家でイナカッペ犬として泥まみれの中で過ごす犬キャンペインしている犬とを比較するほうが無理だった。然し他の9頭は、前日とほぼ同様なので順位の変動は、あっても2~4席までは入れるなと安心してみていた。
結果は、見事に2席を獲得し必要だったメジャーポイントのチャンピオン完成であった。

パウルも私以外の馴れないハンドラーに引かれて私の姿を見つめては、切なそうな顔を見せていたが出陳の目的の仕事を立派に勤めてくれた事に褒めてあげたいがそれ以上に非職業ハンドラー(アマチユア)ながら大先輩職業人ハンドラーを押しのけ今回のドッグショーでこの上もない好結果を残してくれた福岡健治郎君に感謝をし、その労をねぎらいたい。

第3日目は、パウルもメスのマリアも入賞を逃し3日間のドッグショーは、終わった。

今シーズンの北海道でのドッグショーは、あと2回予定されている。どの犬をエントリーするか迷っている。チャンピオンになったパウルを出すか次なる出陳を待っているスターリンを練習がてら出して来シーズンのチャンピオン完成を目指すか思案どころである。
パピークラスは、小田原から来ているバースが出ることは確定している。
バースは、性格も明るく良く動く犬である。もう少し落ち着いた行動を取れるようになれたら立姿も綺麗に取れるようになったので楽しみな犬になるであろう。
下の写真は、10日ほど前のバース
現在の当犬舎一の悪ガキ。来た時は、3日ほど食事も満足に食べず大人しかったが1週間もたつと本領発揮ちょこまかせわしなく動き回り同胎の仲間カポネやアナにちょっかいをだしこの2頭は、嫌な顔をして側には寄らない。その上餌の食べるのが早いこと早い事食べ終わると他所の食器に挨拶も無く口を突っ込み平らあげてしまう。当犬舎の犬は、餌では、喧嘩をしない。他の犬が来ても平気で食べさせてしまう。そのため餌を与える時にバースだけ、1頭隔離して食べさせている。

JKCは、何故だかドッグショーとは表示していてもコンフォメイションショー(Conformation show)と書かれているのは、見たことがない。
Conformation showというのは、構成美(骨格構成)を競う展覧会の事でアメリカあたりでは、多くのカタログにこの用語が必ず遣われている。アジリティーや、フライボールと同列の言葉でドッグショーというのはこれら他の競技のショーも含めての包括的な言葉がドッグショーである。昔は、良く早く走れる犬が良い犬だと言わんばかりにリングで走らせた審査員が多かった。骨格構成の正しい犬は、事故でも起こして足腰にトラブルを抱えていない限りきれいな走りが出来るのは、言うまでもない。又審査員の中には、優劣の判断に迷って走らせている審査員もかなりいる。これらの審査員は、JKCのみならずどこの国のドッグショーでもドッグショーがConformation showであることを理解していないことの一例であろう。
私は、審査員に1頭1頭の立姿をもう少し時間をかけてみてもらいたいと苦言を呈したい。

前回の投稿記事で単犬種展(Specialty show)と全犬種展(All breed show) の違いを犬関係者で無い人たちに理解してもらうために良くつかう例えを記述するのを忘れたのでここに紹介する。
アルコールに例えるならお酒やウィスキーの一つの種類のアルコール飲料の中でどれが好みかと決めるのが単犬種展で、すべてのアルコ-ル飲料の中でビールがいいとか酒がいいとかウィスキーがいいと決めるのが全犬種展である。
と私は、説明している。

この原稿を書いている時宅急便が届いた。
広島から祝杯用の酒が届いた。
送り主は、代々の愛犬の名前にB.B(ブリジットバルドー、イタリアの官能的で野性的な往年の名女優)の名前を付けておられる。年齢がばれてしまいそうだ。
そう言えば、何処かにマリリンモンロウのファンみたいのような名前を付けている人もいたよな~。

パウルの初日の走りのビデオは、こちら。
https://youtu.be/kjSeUBJIJFU



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