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セントバーナードのキングスウッヅ犬舎雑感

犬種の正しいタイプを求めて46年
世界に通用するセントバーナードの作出と啓蒙

日本の常識世界の恥

2015年08月12日 19時53分24秒 | ペット

相変わらず雨が降ったり晴れたりの繰り返しで天気が定まらないここ数日である。
これは、かなり北海道の東方海上にある台風14号の影響と寒気が北海道上空に張り込んできているためだ。とお天気解説員が説明している。何年振りかで天気雨を体験した。天気雨の後は、きれいな虹を見ることが良くあったが今回は、その虹を見る時間も無く曇り再び雨となってしまった。

ドッグショーに挑戦中のパウルは、汚れるとシャンプーに時間がかかるので殆ど家の中でぶらぶらしているが一日に数回外に出て土の上で寝ている。
この出たり入ったりで私の部屋やDKは、何時もざらざらしている。
更に庭で遊ばせている若犬(カポネ、アナ、バース)たちも網戸を破り
大手を振って闊歩している。我が家の調理、洗濯、掃除全くダメなおばさんがその都度掃除機をかけるが時折「パウルをケイジに入れて頂戴!」と雷をおとす。私は、そんな雷は、聞こえても聞かず馬耳東風である。

おばさんは、しばらく「ケイジ」(Cage)と言わず「ゲイジ」(Gaze)或は、ゲージ(Gaugeと称していたので何回も注意してゲイジとかゲージと間違った横文字を言うなとそのたびに文句を言い続けてきたので今では、「ケイジ」と正しく言うようになった。

中卒程度の語学力のある人ならCageGaze/ Gauge の違いは、容易に理解しているので恥じらいも無くゲイジとかゲージとは言わない筈だ。
しかしどこかのおばさんの様に中学でさえやっと卒業した人達が他におられると失礼になると思いおばさんの誤学力を語学力にただす意味でその違いを説明してみる。(中学校を普通に卒業された人たちには、僭越だと思うが私もやっと卒業した一人なので復習の意味でおさらいをする。)

簡単である。

Cage (ケイジ)は、檻(オリ)という意味

Gaze(ゲイジ)は、凝視、とかじっと見つめる。という意味

Gauge (ゲージ)は、計測機器あるいは、その目盛り である。

カタカナ語流行りの時代であっても意味を間違っては、困る。
と偉そうなことを書いたが実は、私も恥ずかしながらアメリカのハンドラーから指摘されるまで知らなかったのである。
世界中でケイジをゲージと言ってみたりゲイジと言ったりするペット王国は、日本だけであろう。

さて、今日午前中にJKC本部の学術課長とセントバーナードの「毛種」の事でお話しをした。

「課長どうしてJKCは、長毛種(Longhaired)をラフ(Rough)と、そして短毛種(Shorthaired) をスムース(Smooth)と併記している。のか?
これは、JKCが加盟するFCIのスタンダードでは、併記もされておらず、そもそもスムース、とかラフなる用語は、何処にも使用されていないのに何故JKCは、このような誤解を生むような用語を公式文書(スタンダード)に使用しているのか?又FCI展の出陳申込書やカタログに毛種の区分にラフとスムースの言葉で区別しているが公式な呼び名で無い言葉を何故使うのか?の2点を問い質した。

学術課長は、詳しい事情は、専門でないので解らないが調査し外さんから文書で指摘されたのであればJKCとしても回答をしなくてはならず仰る事の方が正解であるのなら部分改訂も吝かでない。是非文書で提言して欲しい。との回答を得た。

そこで早速文書をJKCに提出するべく準備に入った。

以前にもブログで述べた事があるが、セントバーナードの世界には、「ラフ」とか「スムース」という毛種の分け方は、無く世界のどの国のスタンダードにもその言葉が使われたことは、無い。この言葉は、イギリスの国犬であるコリーの毛種の分類でイギリスのセントバーナードが華やかりし頃俗称として使用されイギリスセントバーナードが世界各国に輸出されたころからこの言葉も世界各国で俗称として使用されていると思われる。
そしてFCI にしてもAKCにしてもスタンダード上では、認知されていない言葉なので私は、愛好者の皆さんにロングとかショートと、あるいは、長毛、短毛という呼び方をするように奨めている。
更に詳しく言うとロングであれショートであれそれぞれの毛種の中にスムースとラフという言葉も遣われているセントバーナードの識者が居ることを紹介しておこう。私も当然有り得ることなので否定は、しない。即ちラフとかスムースという言葉は、毛の生え方(毛状)を指す言葉なのでロングであってもショートであってもべったり体にへばりつくような生え方の状態とふさふさと体に
毛羽立って生えている状態の犬が居るのは、おかしくない。

現在の学術課長は、若くそれだけに柔軟な姿勢を採る方で既成概念に固執しない良く犬を理解している相談相手でもある。

2年ほど前にもスタンダード(Standard)は、「犬の理想像」を文章化したものであるという日本の犬関係者の理解で(日本の常識、世界の非常識)あるのを私は、噛みついた。
スタンダード(Standard)は、「犬種の区別」をする基準でその内容は、犬種の正しいタイプ(純粋犬種のあるべき姿形)を文章化したものであって犬種の理想像でもなく一般的な標準的な犬種像を描いてるものである筈だ。だからスタンダード(標準)というのでしょう。JKCも考え方を改めないと犬先進国の笑いものになる。
と私は、敢えてタブーに挑戦し課長に進言した。
JKCの元理事長は、標準書の第6改訂版の巻頭言ではっきり「スタンダードは、犬の理想像」と明示してあり、こんな考え方を堂々と標準書の巻頭言に記述するのは、「世界の恥」だと常々確信していたので噛みついたのである。
最終的には、
JKCは、理想像とは、言ってないという回答とスタンダードの理解の仕方は、世界共通の理解をJKCもしているという内容の文書をいただき数回にわたる論戦は、終了した事があった。

もう一つ日本の常識世界の恥に数えて良いのがブリーダー(Breeder)なる用語である。

日本でブリーダーと言うと仔犬を繁殖して生活の資とする人(繁殖屋)とか小銭を稼ぐ人たち(内職屋)で「良い犬を造る。」という計画性(遺伝的な)も思慮も無くただオスとメスを交配し仔犬が出来れば良く仔犬が売れていくら儲かるかを考えている人たちを言う。
犬先進国には、そんな意味のブリーダーは、存在しない。それは、卑しい行為と看做されているからである。
詳細は何かの機会に述べてみたい。



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