唐津市近代図書館のイベント情報

主に展覧会についてお知らせします
(ときどき、他の施設の情報も…)

【美術展情報】 高島野十郎-里帰り展 (久留米・石橋美術館)

2011年07月02日 | いろいろな展覧会
石橋美術館では、昨日から「高島野十郎-里帰り展」が開催されています。

高島野十郎さんというと、昨年秋の「海を想う」展のときに、有明海を描いた「春の海」(福岡県立美術館所蔵)を当館でも展示させていただきました。
今回は、新たに発見された作品約30点を含む、総数約150点を展示しているそうです。
会期中には美術講座やイベント、ギャラリトークも予定されています。
くわしくは石橋美術館のホームページをご覧ください。

http://www.ishibashi-museum.gr.jp/exhibitions/index.html


【展覧会名】

  高島野十郎-里帰り展

【とき】

  7月1日(金)-8月21日(日)
  10時-17時(入場は16時30分まで)

【休館日】

  月曜日
  ※ 7月18日、8月15日は開館

【ところ】

  石橋美術館
  久留米市野中町1015
  TEL 0942-39-1131

【入場料】

  一般 1,000円
  シニア(65歳以上) 700円
  大高生 500円
  ※ 中学生以下は無料

【主催】

  石橋財団 石橋美術館、久留米市、
  西日本新聞社、TVQ九州放送

【お問い合わせ】

  石橋財団 石橋美術館
  TEL 0942-39-1131

Ⅱ 師 坂本繁二郎…「没後10年 森通展」 (7/1~8/7)

2011年07月02日 | 展覧会
コーナー毎の解説、第2回目です。


Ⅱ 師 坂本繁二郎

 唐津中学時代にゴッホの≪麦を刈る男≫に魅せられた森は、終戦の翌年から八女在住の坂本繁二郎に絵を学び始める。美術学校への入学を迷っていた森に、坂本は言った。「あそこは近道を教える所です」―― 5年ほど坂本のもとに通い、作品とともにその生き方にも深く影響を受けた。自然に対し、どこまでも謙虚で、しかも自然に寄りかからない姿勢に惹かれたという。
 『絵を習うというよりも、作画の姿勢といいますか、絵描きとしての一番大切なものを習っていたような気がします。』(講演会「自作を語る」より、青梅市立美術館、1996年)

 公募展に出品したいという森に、坂本は独立展をすすめた。1951年(昭和26)、第19回独立展に入選。翌年も続けて入選したのを機に、森は上京する。
 友人の独身寮に三月ほど居候したのち、その友人とともに駒沢に下宿。この頃、新宿の飲み屋「みち草」で詩人の山本太郎と出会い意気投合、無二の親友となる。
 その後調布へ、そして「樹を描きたい」と南多摩の百草(現在の日野市)へと移り、独立美術協会の先輩 赤堀佐兵とともに、幼稚園を借りて子どもに絵を教え始めた。身辺の風景や静物を多く描いていた時期で、≪作品≫や≪ひまわりと笛を吹く少年≫(ともに1957年)はこの頃に描かれたものである。


残念ながら、坂本繁二郎画伯に学んでいた時代のものはありませんが、森さんが30代はじめの頃の作品を2点展示しています。当館が所蔵する中では一番古い時代の作品です。
また、今回は、作品以外に、ご遺族からお借りした写真や日記、手紙類などの資料もあわせて展示しています。
中には、坂本画伯からの手紙や、60年前の唐津大手口の製乳舎(ご存知ですか?)での個展の目録なども。
この目録には、師である坂本画伯の言葉も記されているんですよ。


【とき】

  7月1日(金)-8月7日(日) 入場無料
  午前10時-午後6時
  (入場は午後5時30分まで)

【休館日】

  月曜日、7月6日(水)、8月3日(水)

【ところ】

  唐津市近代図書館 美術ホール(1階)

【出展作品】

  油彩画・水彩画 35点
  写真、日記、書籍など関連資料

【主催】

  唐津市近代図書館



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