日東壮遊歌

2014年07月03日 13時50分26秒 | 日本

日本を見た朝鮮通信使 金仁謙の著書 
日東壮遊歌より 


1764年1月22日 大阪 
100万軒はあると思われる家の全ては「瓦の屋根」だ。凄い。大阪の富豪の家は「朝鮮の最大の豪邸」の10倍以上の広さで、銅の屋根で、黄金の内装である。この贅沢さは異常だ。都市の大きさは約40kmもあり、その全てが繁栄している。信じられない。 

中国の伝説に出てくる楽園とは、本当は大阪の事だった。世界に、このように素晴らしい都市が他にあるとは思えない。ソウルの繁華街の10000倍の発展だ。北京を見た通訳が通信使にいるが、「北京の繁栄も大阪には負ける」と言っている。 

穢れた愚かな血を持つ、獣のような人間が中国の周の時代に、この土地にやってきた。そして2000年の間、平和に繁栄し、一つの姓(つまり天皇家)を存続させている。嘆かわしく、恨めしい。 

 


1764年1月28日 京都 
街の繁栄では大阪には及ばない。しかし倭王(天皇)が住む都であり、とても贅沢な都市だ。山の姿は勇壮、川は平野を巡って流れ、肥沃な農地が無限に広がっている。この豊かな楽園を倭人が所有しているのだ。 

悔しい。 
「帝」や「天皇」を自称し、子や孫にまで伝えられるのだ。 
悔しい。 
この犬のような倭人を全て掃討したい。 
この土地を朝鮮の領土にして、朝鮮王の徳で礼節の国にしたい。



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