時代祭 2019
京都三大祭のひとつ、時代祭は桓武天皇が794年に都を平安京に移した10月22日に行われているが、今年はこの日に即位礼正殿の儀が行われたため、26日に変更となった。
3年前の2016年にも見ているが、その時は京都御苑内で見たのだが、今回は行列について市内を歩き回って見る事にした。
時代祭は、明治維新のころから平安時代まで時代を遡りながら、その時代の装束をした人たちの行列であるのだが、時代考証をしっかりした本物の衣装を身に着けた人々の壮大なる仮装行列である。歴史上の有名な人たちもいるが、そのお付きの人たちや子供たちの衣装も興味深い。
岡山後楽園
「日本三名園の一つ」という前知識だけで8:40入園。和風庭園を予想していたのだが、京都で見る和風庭園とは全く違った庭園であった。広大な敷地のほとんどは野芝の芝生と池で占められ、周辺に樹々が植わっているという感じであるが、洋式庭園のような華やかさはなく、しっとりと落ち着いた感じの庭園である。遠くに見える岡山城と良くマッチしている。江戸時代に作られた大名庭園という意味では、東京の浜離宮と相通じるところがある。浜離宮の場合は周辺の高層ビル群が邪魔に感じるところであるが、後楽園の周囲にそのようなものは見当たらず、江戸時代の景色がそのまま残っているようである。
藩主が園を訪れた時の居間である延養亭からは広大な園内外の景観が一望できる。
備中松山城
現存12天守の一つ備中松山城に行ってみることにした。新幹線で岡山まで行き、岡山から伯備線に乗り換え備中高梁(びっちゅうたかはし)駅で下車。
前日までに予約しておけば観光協会が運営する観光乗合タクシーがあるのだが、予約してなかったのでそれに乗れず、駅前の観光案内所で一緒になった4人で割り勘ということにして一般タクシーでふいご峠駐車場まで。
駅前の通りに出ると、正面の山のてっぺんに城が見えてくる。目的とする備中松山城である。現存12天守のうち唯一の山城である。
ふいご峠駐車場着11:50。ここから山の上の城までは徒歩で登らなければならない。登山口にはたくさんの杖が置かれていた。
20分ほど歩くと大手門跡の石垣に到着。自然の巨岩を石垣の一部にうまく取り込んだ石垣がすばらしい。
大手門から10分ほど歩くと二の丸跡に出る。ここで初めて天守が見えてくる。2層2階の天守は当時のものだが、手前の櫓や南御門は平成になってから史実に基づいて復元されたもの。
天守の裏手にある二重櫓も当時のものが現存したいる。
天守の中に囲炉裏があるのも珍しい。
武家屋敷
ふいご峠から備中高梁駅に戻るには時間に余裕があったので、途中の武家屋敷を見ながら歩いて戻ることにした。武家屋敷はこれまで方々で見てきたものと変わりはなかったが、全部の部屋が畳敷きではなく、板の間に筵(むしろ)を敷いただけの部屋がいくつもあるという屋敷は初めてであった。江戸時代はこれが普通であったと思われる。私が子供のころに父の実家に行ったときにこういう部屋があったことを思い出した。
狸谷山(たぬきだにさん)不動院
一乗寺の詩仙堂の奥に「がん封じ」のお不動さんがあるという話を聞き、行ってみることにした。
詩仙堂からさらに急な坂道を上ること10分位で狸谷山不動院の入り口に着き、たくさんの狸の置物に迎えられる。元々狸谷という地名のところにあった石窟に不動明王を安置したということなので、地名に狸が関係しているだけで、寺が狸に縁があるわけではない。
入口からは250段の石段を登って本堂に着く。石窟だけだったところに後から本堂の建物を建て加えたので、本堂は清水寺と同じ懸崖造りである。
この不動院は病気平癒とがん封じにご利益があるということなので、本堂の前の柱にはたくさんの願かけ札がぶらさがっていた。
本堂は東山の中腹にあるので、お堂の舞台の西側に立つと、木々の隙間から京の町の北山方面が遠望できる。
詩仙堂
せっかく一乗寺まで来たのだから、このまま帰るのはもったいないと思い、詩仙堂の庭を見て帰ることにした。
盂蘭盆会が終わり、紅葉が始まるまでの京都は観光客が少なくなる時期なので、詩仙堂に来る観光客も少なく、ゆっくりと静かな雰囲気に浸ることができた。
特に花壇があるわけではないが、通路のわきに小さな草花がひっそりと咲いていた。
矢田寺のアジサイ
梅雨の季節になると、アジサイが見頃になる。アジサイ寺で有名なのは京都では三室戸寺であるが、ここは5月につつじを見に行ったばかりであるので、今回は奈良でアジサイ寺と呼ばれる矢田寺に行ってみることにした。矢田寺は大和郡山市にあり、近鉄郡山駅からバスで20分の所にある。山門をくぐると長い階段が続き、その上に本堂がある。
境内のあちこちにアジサイが植えられており、ちょうど見頃であった。
矢田寺は日本のお地蔵さん発祥の地と呼ばれるだけあって、境内あちこちのあちこちにお地蔵さんが置かれている。
あじさい園には60種1万本のアジサイが植えられている。京都の三室戸寺のあじさい園が平面的なのに対して、ここのあじさい園は急な斜面に立体的に植えられている。