お墓の前を通りかかると車がたくさん止まっていた。
お墓の掃除に来ている人たちの車だ。
沖縄では年中行事だけでなく、引越しなど何をするにも
「お日柄」を気にする。
そんな沖縄で何をしても許される、吉凶を選ばない日唯一の日が
七夕である。
新暦の7月7日ではなく旧暦の7月7日。
今年は8月22日だった。
「ヒーナシ・タナバタ(お日柄を選ばない日)」と呼ばれ、
結納や結婚、引越しなどの大きな行事のほか、日取りに様々な
制約があるお墓の移転もOK 。
昔は洗骨もこの日に行っていた。
沖縄の七夕は星祭の意味合いはなく、お盆に備えて
お墓の掃除をする日。里帰りの日を楽しみにカウントダウンしている
ご先祖様を想像しながら墓掃除に精を出す。
火葬が普及する前の沖縄では、亡骸を墓に収めて一定期間安置した。
その後白骨化した遺骨をとり出して洗い清めることを
「洗骨」と呼ぶ。
日取りは地域によって異なるが、七夕の日に行うのが
一般的な習慣であったそうだ。
洗骨の儀礼に参加するのは、肉親の女性の仕事とされていた。
七夕の1週間後が沖縄の一大イベントであるお盆である。
お墓の掃除をして来たるべきお盆の準備に入る。
また七夕の日は「七日太陽」(ナンカティダ)と呼ばれる陽気の日で、
一年のうちで日差しが最も強い日といわれ、かっては各家庭で衣類や本の虫干しを
行っていたそうだ。
沖縄ではまだまだ暑い日が続く。
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