八重山では11.8度、今年一番の寒さを記録
したそうだ。1月2月、もっとも寒い時期に
あたるこの月の平均気温は18度
3月4月になると20度を超える。亜熱帯と言われる
この島にも真冬はあるのだ。
明後日の最低気温が１２度の予報が出ているから、
おそらくこれが寒さのピークとなるだろう。
本土では冬の１２度はさほど寒い日ではないかも
知れない。しかし、宮古島で１２度になると、
リーフ内の魚は寒さで仮死状態となり浮いてくる。
普段使っている家庭の冷蔵庫は野菜室の野菜が
凍るほどだ。夕方になると暇つぶしに、誰彼と
なく我が家にやってくるが、あまりの寒さに誰も
やってこない。毎日のように葬式が行われている
のもわかるような気がする。
朝、オバァを迎えにいって、いつもの時間に出て
こなければ、一分一秒が、ものすごく長く感じる
ときがある。五分も遅れようものなら、
カラカラ先生と目を合わせ「もしかして・・・」
そんな緊張を突き破るかのように、ガラガラと玄関の
開く音が聞こえてくるとホッ！と胸をなでおろす。
着込むだけ着込んだオバァが丸々として
「待ったかぁ～、寝坊してしまったさぁ」
目があいて起きれただけでいい。
それよりも、それだけの服を着込むのに時間が
かかったとしか思えない。
寒さのピークは節分までといわれているが、
宮古島では旧の1月16日からすこしずつ暖かく
なってくる。もう少しの辛抱だ。「亜熱帯の宮古島」
というキャッチフレーズが大きく宣伝されているが、
この島にも冬はあるのでポスターなどの写真に
惑わされないように。もう少しで暖かくなるからね。
