宮古島を代表するダイビングポイントである「通り池」
通り池は下地島の西海岸に位置する。
幅50mを超す二つの縦穴で、地下で海と通じている。
この「通り池」には、語り継がれる伝説が三つある。
継母伝説、ヨナマタ伝説、そして人魚伝説。
継母伝説は、昔、下地島に妻に先立たれ、息子と暮らす漁師がいた。
やがて漁師は再婚し、3人仲良く暮らし始めたが、子供が生まれると
継母は前の妻の子を疎ましく思うようになった。
漁師が海に出たある日、継母は兄弟を通り池に連れて行き、
兄をツルツルした岩場に、自分の子である弟をゴツゴツした
岩場に寝かせた。
そしてその夜、継母はツルツルしていた岩場に寝ていた子供を
池に突き落として、残った子を背負って一目散に家へと走り出した。
ところが背負っていた子が「弟はどうしたの?」と尋ねる。
兄は岩場ゴツゴツして寝られないという弟と場所を交代していたのだった。
間違って我が子を殺したことに気付いた継母は、背中の子を放り出すと、
そのまま池に飛び込んで命を絶ったという。
実は、今でも池のそばには「継子台」(子供を寝かせた場所)
といわれる岩が残っている。
ヨナマタ伝説と人魚伝説はまたの機会に。