
社会に出たのが、1990年
ずっと写真業界にいるが、
他の人とは異なり、何が何でも早く撮る人になりたいんだ!
というスタンスではなかったのだが、
気がつけば、撮影が主になっていた。
得意じゃないものは断るが、
会社員なので、大抵なんでも撮る。
昔は、ブツ写真にそれほど興味を持てなかったが、
この歳になってやっと面白さがわかって来た。
もっと、ちゃんと吸収しておけば良かったと今更思う
小型の家電精密品を質感確認用に、
かっちりとした6面の撮影をすることがよくあるのだが、
例えば、カメラなど、色々な質感があって、非常に興味深い
曲線を曲線として見せるには光の当て方次第でどうにもなる。
メッキの部分をどうするか
色々な質感があるので、1枚で全てを表現できないが、
今は、デジタルなので、質感ごとに撮り分けて、あとで合成することができる
幸いにして、Photoshopで生きていた時代もあるので、
その程度の合成をも自分でできるので、
撮影でやるべきこと、合成でやるべきことが、自ら切り分けできるのだ。
限られた時間で、大量に撮らなければならないので、妥協も必要だが、
撮った写真は、CGの人が見るので、写真の人としては、頑張りどころではある。
しかし、

CG、3DCGとは見え方が大きく異なるのだ。本当のデジタルだもん
例えば、
真上から見た図

凹凸のあるモノ(ピンク)を、カメラ(三角形)で撮る
緑の範囲はカメラで見える範囲
カメラの場合、視点は点から始まるので、このように凹凸があるモノは、
内側の側面(青)が見えてしまう
しかし、

3DCGの場合は、面から始まるので、、内側の側面(青)は見えないのである、、。
もどかしい、、。
撮影には、単なる6面だけでなく、

と言うのもある。
これが厄介なのだ、、、
CGで、作られた写真画像と同じようなアングルで、実物を撮るのだが、、、

前述の問題はもちろんあるが、そもそも、CGで設定しているレンズが無いのである。
CGの人は、写真の知識がないし、写真の事情を鑑みている筈もない。
どういう事かと言うと、、
CGの設定レンズは、「253mm」です。とか言われるのだが、、
そんなレンズないよ

大抵のブツは小さいので、それを克明に写すには、近接撮影を重視したレンズを選ぶのだが、
そのmm数は、100mmなのだ。
200mmと言うのも世の中にはあるが、

初めて聞いわ
100-300mmのズームレンズでカバーしているが、どこが253mmなのかはわからない。
撮ればわかる。
撮って、PCに読み込めば分かるが、、
カメラではわからないのだよ(キヤノン)
そんなわけで、ぴったり合わないもどかしさを抱えたまま撮るしかないのである、。
先日、5時間で56カット撮影した。
しかし、素材合成以外にもやるべきことがある、、

CGの場合は、デジタルなので、全てにピントがあっている。
しかし、、カメラの写真は、、アナログなので、合わない。
近接なので、さらに合わない。
F16とか絞っても合いません。
フィルムの4x5版の時代は、F90まで絞れるレンズあったけど、、
イメージサークルデカいからな、、
実際は回折現象で使えたものだったのか疑問だけど、、
コンパクトデジタルカメラみたいな薄いモノでも、合わない。
なので、ピントをずらして撮影して、あとで合成するしかない、。
その合成は、ソフトウエアが自動でやってくれるのだが
万能ではない。
と言うか、失敗することが多いので、
結局手作業でやることになる。
なので、時間がかかるのだが、
CGの人は、

なので、説明するのである、。


敗北感しかない。
でも、そんな時は、

と言うことにしている。


写真のこと知ってくれ
学んでくれ、オレの為に。
そんなわけで、やるぞ56カットのピント合成。
何時間かかるかわからないけど、、。
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