旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

美しいチベットのアンティーク記録

2024年02月26日 | チベットもの


僕は、
ネットやインスタグラムにも何処にも掲載しないで、
譲ってしまう事が多いです。

中には写真すら撮影しないで、
そのまま、お譲りしてしまう物もあります。

特にインスタグラムには投稿するけど、
他では全く掲載しない物が多いです。

そこで思うのです。
過去商品とかは記録を残しておいた方が良いかもしれない、と。

買い手にとっては、
「売り切れ商品とか掲載するなよ、紛らわしい」と
思われるかもしれないですけど。

でも、僕は
ネットで色々検索する時、
買える買えないは別として、
色々な物を見たい方です。

・・・で、簡易的に掲載しとくのでござる。

掲載してる写真の品物は、
既に売り切れ済みも多い、
参考商品としてお考えくださいな。

サクッといきます。

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カム地方の銀象嵌ベルトです。
漢汁全開です。
昔からひたすら扱っているお気に入りの品。






古いお椀ですな。
ポバァと呼ばれております。
ツァンパとかを食べる食べにも用います。
普通は僧侶が持っています。
かなり古い年代を経て、黒い炎の様な木目が浮き出ています。
最近、お椀もお気に入り。





銀象嵌のベルト部品です。
通常とは異なる意匠、ネバー・エンディングや蝶図柄が美しいです。




ズボンです。
西チベットのンガリの遊牧民の手織りの古いパンツです。
日本では僕しか持っていないかもしれない。



ティクマ柄のホースブランケット「タ・ケップ」です。
ティクマは、10年間ひたすら推しています。
問答無用に美しいです。

最近は、僕の言っていた情報を他の人から聞いて、
僕に教えてくる人も居て複雑な気分です。




チベタン・ターコイズ達です。
一度集めると、中毒性があります。
本当に魅力的な石です。

20年後位には、
「あ〜、あの頃は現実的な値段だったのにな〜」とか言ってそうです。






古いチベット仏像の底の蓋です。
蓋のみ見つかりました。
アンティークのオリジナルです。
鍍金ダブル・ドルジェ柄が大きいのが珍しい。
もし本体が残っていれば、数百万円単位の物だと思う。










チベットの遊牧民のブランケットです。
トルコのキリムと間違われますが、全く異なる物ですな。
天然染料で染められています。
美しい手織物です。









ブッタ・チッタです。
日本だと鳳眼菩提樹の数珠と呼ばれます。
チベット仏教圏だと、その柄は、鳳凰の眼ではなく、仏の眼とされています。
付属品もオリジナルです。
因みに、コルラ(巡礼)の回数を数える為に用います。
本来は、飾りじゃないのよ。








ドゥン・ツァルです。
日本では全く知られていないけど、
チベット仏教上では重要な法具です。

信仰対象の写真や仏像の前に置き、
日の出後に水を淹れ、
日没前に水を取ります。

ドゥンと表す様に、7個セットが正式です。

通常は無柄ですが、
吉祥紋様が全部入った古いスペシャル・ピースです。
仏具屋の主人のお母さんの物だった物です。

ドゥン・ツァルは、
通常は家等の屋内に置いているので、
認知度が低いですが、
正統派のガチ系のチベット仏教徒の法具です。




トクチャです。
もはや説明不要のチベットの護符です。

具象、抽象、小型、大型、単なる部品から矢尻や鎧など多種多様ですが、
個人的に螺旋紋様とか線上の柄を好みます。






アンティーク・アゲートとかです。
数百年の時を経た瑪瑙のビーズとかですな。
ナチュラル・ズィとかとも呼ばれるとこでは呼ばれます。

白黒のモノトーンがカッコよく、
全てアンティーク・アゲートの一連のネックレスを創ろうと画策しましたが、
二個で挫折しました。
いつかは創ってやろうと夢見てます。




ドルジェです。
上はヒマラヤン・クリスタルのヴィンテージです。
下も古いヴィンテージのオリジナルの本物です。
銅製ドルジェは僧侶しか使わないので、来歴は僧侶でしょう。

特に下のドルジェは、
インターネットに溢れる写真だと同じに見えますが、
実物は違います。
数も値段も来歴も全く別物となります。

ネット上の画像だと同じに見えちゃうのよね。
しかも古加工した物とかと同じにされちゃうのよね。
これがネット・マジック。




ペマラカです。
ドルポ来歴でした。
100年以上は経っているけど、数百年単位の物ではないです。
12年位前には、
ガチガチに汚れたオリジナルのアンティーク・ペマラカのメロンとかも
道端の薄汚いチベット人行商とかが持っていたのを見かけましたが、
今やそういった機会は皆無になりました。






他の回のブログでも書きましたが、
チベット仏教の仏像くん達です。

今回はひたすら探し、選び抜き、9体仕入れました。





見る人が見れば驚くであろう、
古いヤマーンタカのブロンズ製の小像です。
後ろ姿のお尻もプリンとして愛らしい。

ヤマーンタカの伝説は凄まじく、
昨今の気遣い過多の日本人の対局に位置する。

ヤマーンタカは、
嫌いな奴をシバき倒し、
気に入らなければ、
死の神さえもボコすという無茶苦茶さ。
この力強さこそ、
現代ジャパンに必要かもしれない。


古い仏像は、上の上の上を求めると、
価格は数千万円から、時には億単位にもなる物ですが、
まだ今は現実的な価格で手に入るヴィンテージの仏像も、
多種多様で奥が深いのです。

個人的にも集め始めました。


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他にも色々ありますが、
今回は以上で。


記録的ブログでした。




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