ミハ缶ブログ

ヘタレ大学院生が綴る日常と非日常。
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オタクは隠れるべき存在なのか?

2009年11月28日 | 2010年以前の記事
何故「オタクはステータス」と思える奴がいるのか考えてみよう(暇人速報 09年10月11日付け 09年10月19日確認)
 このまとめブログを見る限りでは、「オタクをステータスと思っている奴は、似非オタクだ」といった論調が多いようです。果たして、そうなのでしょうか。

 まず、オタクをステータスだと思っているような人というのは、必ずしも似非オタクという訳では、ないと思います。
 アニメオタクに限定するならば、恐らく、
1)今まで抑圧を感じていたが「電車男」で「ようやく世の中に認知される!」と思って、はっちゃけちゃった人。
2)「電車男」を見て流行に乗ろうとした人。 or 友人間やWeb上の様子を見て「空気を読んだ」人。
3)最早、オタクである事に何の違和感も羞恥心も感じていない人。
 この辺りかなぁと、思います。多分、「似非オタク」なんて言われるのは、(2)なんでしょうけど、(1)が、一般人を含めて見た場合に「ノイジーマイノリティー」っぽくなってるので、叩かれる、と。

 これに加えて、日本の(2ちゃんねる掲示板を中心とする)インターネット社会は、かなり保守的な傾向があるように思います。
 2ちゃんねるができた当初なんか、旧あめぞうユーザーによる、アンチ2ちゃんねるサイトというものがありました。ニュース速報VIP板ができた頃なんかでも、ラウンジとの抗争モドキがありました(私的には、VIP側が喧嘩売ってた気がしますけど)。そして今は、ニコ厨叩きです。
 自然発生的なコミュニティーは、どうしても「暗黙の了解」が多くなりますし、そういった「暗黙の了解」を(知らずにとはいえ)破ってしまう新参を叩くというのは、仕方が無いとは思いますが……。

 あとは、「何をもってオタクとするのか」という問題もあるのでしょうね。「オタクっぽいアニメを見ているからオタク」なのか、「アニメを評論できるからオタク」なのか。
 でも、これを酒に例えてみると、解りやすいかなと思います。ワインや酒を飲んで、「このワインは、山梨の○○という白ワインで~」「この日本酒は、伊丹の大吟醸で~」と批評できる人も、ただ酔いたいから酒を飲んでる人も、傍から見れば、同じ「酒飲み」です。前者にとって後者は、学が無いように見えますし、後者にとって前者は、考えすぎで学者臭くてつまらない奴のように見えます。
 所詮は趣味なんですから、お互い、楽しくやりたいものです。カタギに迷惑をかけない程度で、ね。



 ちなみに私は、オタク二世です。ふと気がつきましたが、この「オタク・似非オタク」問題は、アニメ・マンガが、サブカルチャーからメインカルチャーへ移行する過程での混乱なのかも知れませんね。
 アニメ・マンガ=サブカルチャー世代は、恥ずかしいから隠そうとする。アニメ・マンガ=メインカルチャー世代は、隠そうとしないばかりか、「オシャレな服を着ている」「流行歌を知っている」みたいな感覚で自慢する。
 そのうち、「えー?! おじいちゃんの頃は、アニメ見てる事を隠さないといけなかったの?!」みたいな話になるのかも。

(2009年10月19日執筆)

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