幕末の、今までの価値観をがらりと変えて外のものを受け入れるかどうかの
せめぎ合いの時代。
あの時代に、蘭学を学んで諸外国の知識に触れて理解できた人々は超エリートで。
覚馬さんも故郷の会津から江戸に出てきて、初めてのものばかりで戸惑ったけど、
外国人が理解できて自分に理解できないはずはない、の気概で
夜更けまで勉強していた。
あれをできる人、惜しみない努力のできる人が、
何かを生み出し、何かを形に残すんだろうな。
やるやる言ってやらない人間は何も生み出せない。
鳥追いで無礼(たとえ本人に悪気はなくても)をはたらいた幼い八重をひっぱたいたように、
厳しいときは厳しく、
蔵の中の八重ちゃんにおにぎりを持っていって語りかけるように優しいときは優しく。
あんなお兄さんなら、八重が生涯ブラコンになる気持ちも解る。
覚馬さんが蔵の中で八重ちゃんに語りかける場面は泣けてしまう。
26歳の兄が9歳の妹に語りかける、
兄の親しさと父のおおらかさを合わせもったみたいな表情。
綾野さん、容保にそっくり。
長谷川さん、切れ長の流し目がすごい。