以前WOWOWで放映していた、黒沢清監督の『ニンゲン合格』。
録画していたのをやっと観ました。
交通事故に合い10年間昏睡状態だった24歳の青年「豊」が目覚めてから始まる物語。
99年の映画なので、西島さん20代後半の長髪の頃。
青年なんだけど中身が中学生。そう、中学男子てこんなんだったと納得してしまう。
父親の知人の藤森役の、役所さんは抜群の安定感。
そんなに真面目じゃなくて、子供が自然でいられる大人。
日常のファンタジーのようでもあり、
桃源郷の物語のようでもあり、
人によってはホラーに感じる恐ろしさがある。
豊が、後になるにつれてどんどん魅力的に、儚くなる。
豊を中心に家族が一つにまとまって笑顔で大団円を迎える心温まるハートウォーミング何とかや、
全米が泣いたみたいな内容を期待する人は見ない方がいい。
個人的には、すごく好きな作品です。
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