午後7時になっても、空はまだ薄い透明な青、
透明な薄いセルリアンブルーと、やっぱり薄い透明な紺との中間のような色。
その色は西に行くにつれて透きとおった山吹色のグラデーションになる。
これは、春先のピンクを基調とした夕暮れとは全く違った、
夏至を間近にひかえた宵の色だ。
この時期だけのすごく透明ないつまでも暮れない空。
わたしはこの空を、ちょうど移動中の自動車のフロントグラスを通して観ることになる。
もうすぐ夏。
そして今日は、もう夏至だ。
一年中で明るい時間帯がいちばん長い特別な一日。
夏を待つ間、
今年わたしは、真っ赤なサンダルを買った。
近所のショッピングモールのショウウインドウの中のそのサンダルが、
とても魅力的で、履かせてもらうとちょうどよいサイズだったし。
それから、真っ白のワンピースも買った。
サンダルに似合う涼しそうな服が欲しかったし。
いつも軍用品ばっかり愛用しているから、
こんな買い物は非常に珍しいのだけれど。
でも、やっと足になじんでいい感じになってきたフランス軍のタクティカルブーツを、
赤いサンダルに履き替える勇気があるのか?
せっかく買ったんだし、夏が来るし、かわいいサンダルだし、
そりゃ履くでしょ!
などど自問自答しつつ、夏を楽しみにしております。
そんな、タクティカルブーツかサンダルかなんて悩む必要なんてないでしょ、と
お思いになるかもしれませんが、
結構大きな問題です。
誰にでも当てはまるわけではないと思うけれど、
軍用品には、一種の危うい魅力があります。
身に着けると、自分がよく訓練された兵士のように強くなった気分になることです。
(自分が本当はちっとも強くなんかないのにですよ。)
わたしは高校時代から、ドッグタグをはじめとしていろいろな軍用品、
特にアメリカ軍の放出品を中心に愛用しているのだけれど、
わたしを惹きつけているものが、
単にそのタフさと機能性だけではないということに気づいてはいたものの、
それを言葉にして具体的に認識しようとしてはいませんでした。
でも、よく考えてみると、自分が軍用品を身に着けているときって、
ピンチを乗り切らないといけないときとか、なにかに耐えないといけないときとか、
疲れていても絶対がんばらないといけないときとか、
要は、戦わないといけないときです。
わたしは自分自身がヘタレだってわかっているので、
心が折れないように、軍用品に手助けをしてもらっているというわけですね。
ここのところ何年かは、着るものも持ち物も、
軍用品の割合が非常に高くなっているということは、
いろいろな意味でピンチの連続だということです。
赤いサンダルに履き換えることにちょっと躊躇してしまうのは、
大袈裟かもしれないけれど、丸腰になるって感覚かなあ・・・。
決して自分が実際に強くなるわけではないのだから、
軍用品に頼りすぎるのも、本当は良くない。
生徒たちに、
「先生、しっかりしろや~」って言われそうだな。
履きます、この夏、赤いサンダル☆
※一昨年、たまたま、イギリス軍のアンダーシャツを買いました。
届いたものは、思っていたよりもずっとごつくて、
肩から手頸に至るまで、しっかりパッドで強化されているBDUです。
匍匐前進してもまったく問題ない、そんな感じです。
冬はあったかいし、それはそれでよかったんですけど、
この服の評価をしている男性が、次のようなことを表記しておられました。
「これを着ると、強くなったような気がします。」
これを読んで初めて、わたしは自分が軍用品に何を求めていたのかを、
具体的に言葉で認識することとなりました。
透明な薄いセルリアンブルーと、やっぱり薄い透明な紺との中間のような色。
その色は西に行くにつれて透きとおった山吹色のグラデーションになる。
これは、春先のピンクを基調とした夕暮れとは全く違った、
夏至を間近にひかえた宵の色だ。
この時期だけのすごく透明ないつまでも暮れない空。
わたしはこの空を、ちょうど移動中の自動車のフロントグラスを通して観ることになる。
もうすぐ夏。
そして今日は、もう夏至だ。
一年中で明るい時間帯がいちばん長い特別な一日。
夏を待つ間、
今年わたしは、真っ赤なサンダルを買った。
近所のショッピングモールのショウウインドウの中のそのサンダルが、
とても魅力的で、履かせてもらうとちょうどよいサイズだったし。
それから、真っ白のワンピースも買った。
サンダルに似合う涼しそうな服が欲しかったし。
いつも軍用品ばっかり愛用しているから、
こんな買い物は非常に珍しいのだけれど。
でも、やっと足になじんでいい感じになってきたフランス軍のタクティカルブーツを、
赤いサンダルに履き替える勇気があるのか?
せっかく買ったんだし、夏が来るし、かわいいサンダルだし、
そりゃ履くでしょ!
などど自問自答しつつ、夏を楽しみにしております。
そんな、タクティカルブーツかサンダルかなんて悩む必要なんてないでしょ、と
お思いになるかもしれませんが、
結構大きな問題です。
誰にでも当てはまるわけではないと思うけれど、
軍用品には、一種の危うい魅力があります。
身に着けると、自分がよく訓練された兵士のように強くなった気分になることです。
(自分が本当はちっとも強くなんかないのにですよ。)
わたしは高校時代から、ドッグタグをはじめとしていろいろな軍用品、
特にアメリカ軍の放出品を中心に愛用しているのだけれど、
わたしを惹きつけているものが、
単にそのタフさと機能性だけではないということに気づいてはいたものの、
それを言葉にして具体的に認識しようとしてはいませんでした。
でも、よく考えてみると、自分が軍用品を身に着けているときって、
ピンチを乗り切らないといけないときとか、なにかに耐えないといけないときとか、
疲れていても絶対がんばらないといけないときとか、
要は、戦わないといけないときです。
わたしは自分自身がヘタレだってわかっているので、
心が折れないように、軍用品に手助けをしてもらっているというわけですね。
ここのところ何年かは、着るものも持ち物も、
軍用品の割合が非常に高くなっているということは、
いろいろな意味でピンチの連続だということです。
赤いサンダルに履き換えることにちょっと躊躇してしまうのは、
大袈裟かもしれないけれど、丸腰になるって感覚かなあ・・・。
決して自分が実際に強くなるわけではないのだから、
軍用品に頼りすぎるのも、本当は良くない。
生徒たちに、
「先生、しっかりしろや~」って言われそうだな。
履きます、この夏、赤いサンダル☆
※一昨年、たまたま、イギリス軍のアンダーシャツを買いました。
届いたものは、思っていたよりもずっとごつくて、
肩から手頸に至るまで、しっかりパッドで強化されているBDUです。
匍匐前進してもまったく問題ない、そんな感じです。
冬はあったかいし、それはそれでよかったんですけど、
この服の評価をしている男性が、次のようなことを表記しておられました。
「これを着ると、強くなったような気がします。」
これを読んで初めて、わたしは自分が軍用品に何を求めていたのかを、
具体的に言葉で認識することとなりました。