真夜中の Satin Doll

真夜中にひとりでお仕事や勉強をがんばっているあなたのために。

春の庭の攻防(Ⅱ)

2020年06月06日 02時50分33秒 | The Secret Garden
Stay Homeの効果は、なかなかのものでした。
4月の第1週目から、基本的に週3日、1日につき2時間
お庭に出ました。
その結果、5月の2週目には、庭中のカラスノエンドウとナガミヒナゲシを
一掃することができました。
生まれてこの方、こんなことができたのは初めてです。
地道にがんばれば、何とかなるもんだなあ。
絶対無理だと思っていたのに。勇気がわきます。
今後もできるだけ、お庭の整備に力を注ぎたいと改めて思いました。

さて、草取りに励みながら、気づいたことがたくさんあります。
まず、カラスノエンドウですが、うちの庭には、カラスノエンドウに交じって、
スズメノエンドウがあるということ。
以前から、なんか華奢なカラスノエンドウがあるなあとは思っていたのですが、
それがスズメノエンドウであることを今回初めて認識しました。
カラスノエンドウよりも背丈が低いし、地味なので目立ちませんが、
カラスノエンドウに負けずにはびこっていました。
また、わたしは、カラスノエンドウとナガミヒナゲシが共生していると思っていたのですが、
実はかなりシビアな勢力争いが繰り広げられていることがわかりました。
特にナガミヒナゲシの戦略は、その可憐な姿に似合わない力強いものでした。
ナガミヒナゲシは、自分たちが生えている土壌の表面に細い糸のような根(?)を
網の目のように張り巡らせていて、ほかの植物の侵入をブロックしているようなのです。
網の目がかなり細かいので、ほかの植物が生えることができそうにありません。
実際、ナガミヒナゲシの群生部分を全部抜き取ってみると、そこには、
うちの庭で最強のスギナさえ生えていなかったのです。以前は生えていたにもかかわらず。
(この部分は、今も何にも生えていないので、ありがたい。)
つまり、この部分はナガミヒナゲシがカラスノエンドウとスギナを抑え、
勢力争いを有利に展開したということでしょう。
ナガミヒナゲシはコロニー化すると、ますます勢力が増すということがわかりました。
今後も絶対増やさないようにしなきゃ。
今回ほぼすべてのナガミヒナゲシを抜き取ったので、来年、減ってるといいなあ。




そして、日々、緑の海を撃退して陸地を増やしていくと、
予想外のことが起こりました。
うちに来る鳥さんたちの数と種類が突然大幅に増えたのです。
わたしの背丈に近いほど伸びている緑の海の中に着地すれば、
雀サイズの小鳥たちは、たぶん再び飛び上がるのに苦労しなければならなかったのだと思います。
そうなると危ないですもんね。
でも陸地が増えれば、安全に着地も離陸もできるし、日当たりいいし、
盛んに何かをついばんでいるようだったので、雑草の種か何かを食べていたのかな。
土鳩も群れでやってきて、同様に何かをついばんでいました。
いろいろな鳥さんたちが、時間差でやってきて、興味深かったです。
実際はどうなのかわかりませんが、見ている分には平和な春の光景でした。

ところが、この鳥さんたちの訪問は、意外な結果をもたらしたのです。
お庭全体の雑草をほぼ撃退したということは、
当然、さくらんぼの木の周りも整備されたということであり、
わたしにとって、例年になく快適にさくらんぼの収穫が行えます。
それは同時に、鳥さんたちにとっても好条件だということだったんですよね。
そういうわけで、今年のさくらんぼは、早くから鳥さんたちのおやつとなり、
わたしとしては、まともな収穫は1度しかできませんでした。
今までと違って、わたしのほうが鳥さんたちに負けました。
わたしのさくらんぼの木なのに、鳥さんたちの取り分のほうが多い・・・
なんだかなあ・・・
わたしが収穫している間も、ほぼうちに住んでいるキジバトに
ずっと見張られてたし・・・
鳥さんたちは快適だったんでしょうね、
さくらんぼの木に泊まっている個体もいました。
宿泊なんてされたら、さらに勝ち目ないです。
仕方がないので、近所の仲良しのおばちゃんのうちに
さくらんぼをいただきに行きました。
おばちゃんの協力のおかげで、今年もさくらんぼジャムをつくることができ、
何とか予約分もこなすことができました。
今年のジャムもすごく好評だったので、よかったです。
草取りに励んだおかげで鳥さんたちに負けたのは、ちょっと納得いきませんが(笑)



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