真夜中の Satin Doll

真夜中にひとりでお仕事や勉強をがんばっているあなたのために。

過ぎゆく夏に

2018年08月31日 03時41分44秒 | Memories
午後7時前には、
もう、夕暮れの色が濃くなって、
だんだん太陽が沈む時間が早くなってくる。
クルマのウインドウ越しに少しずつ光を失っていく空を見ながら、
今年の夏もそろそろ終わりだなあと思う。
例年なら、この時刻には涼しくもなっているから、
なんだかすごくさびしい気分にもなるのだけれど、
今年は本当に暑い!
わたしは暑いのは割と平気なのだけれど、
今年はさすがに「暑い」と思ったし、
苦手なエアコンにも常にお世話になるしかなかった。
とにかく、ひどい夏だった。
まず、7月初旬の大雨で、書庫代わりにしている部屋が雨漏りし、
日本史と古文の教材が被害に遭い、
一部の教材が使用不能になった。
(買い替えがきくものなので、まだよかったけど。)
そして、デニス・テン選手刺殺事件。
これは精神的にかなり衝撃が大きく、
お盆明けくらいまで、な~んにもする気がおきなかった。
そういうわけで、すべてにおいて予定変更を強いられ、
8月下旬は苦しい戦いとなった。
今年の夏にできたことといえば、去年はできなかった
「お盆前までに一度は海に行く」という目標の達成だが、
達成はしたものの、楽しい気持ちにはなれなかった。
あまりに高い気温のせいか、朝顔もうまく育たなかったし、
(雑草も育ちが悪く、その点に関しては非常に楽だったのだが)
オスカル・フランソワの花も小さい。
そのほかの植物の管理もあまりうまくできていない。
金魚を飼っているたらいの水も、
換えても換えてもすぐに緑色になってしまう。
大好きな夏なのに、すべてのことが
なんだかうまくいかない、かなり残念な夏だったなあ。
ちょっとがっかりしていたけれど、
「あ~、先生、リーダーの教科書訳すの手伝ってください~」
と必死になっている野球部員T☆☆☆の大きなよく動く瞳と
彼の右手の中指に巻かれた白い湿布薬を見ながら、
なぜか明日からまたがんばろうと思えた
8月30日の夜の授業だった。