日本中が興奮に包まれた昨日の甲子園。
地元で行われていたお祭りの「松戸北海道会」の出店の前にはこんな速報版が…。
そして、今日の再試合。
まるで、秋の風があっという間に夏の熱気を冷ましていくかのように試合は淡々と進んでいった。
大会を通してクールな表情を崩さなかった、早実・斉藤君の涙。
闘志を常に表に出して闘ってきた、駒大苫小牧・田中君の敗れてなお、しっかりと前を見据えた強い眼差し。
最後の最後、最も注目された二人の表情に胸が熱くなった。
閉会式。
準優勝盾を受け取りに行く、主将・本間君に何事かささやく田中君。はっきりとは分からないが、口元が「胸を張って受け取って来いよ。」そう動いてるように見えた。
実は駒苫の主将は地方予選までずっと、投手の田中君が務めていた。甲子園出場が決まって本間君に交代したのだが、極めて珍しいケースだ。
「田中の負担を軽くし、投球に専念させるため」という香田監督のコメントだったが、実は彼は大会前から故障を抱えていたのではないだろうか?
10キロを超える深紅の大優勝旗を持って入場行進するのは、投手の腕に相当の負担を強いる。そこまで考えての主将交代だったのではないかと思った。
今大会最も注目されながら、彼らしくない投球が続いていた。
真っ向から勝負して、どんどん注目を浴びた早実・斉藤君に対するライバル心は相当のものがあったに違いない。それでも彼は、チームの為に剛球を封印し変化球で相手を抑えていった。それは、不祥事で春の選抜を辞退するという苦しいチームを1年間引っ張ってきた、紛れも無い主将の姿だった…。
9回目のUPになった高校野球のフォト。今日が最終回です。
地方予選を撮影しに行った事によって、例年以上に思い入れを持って見た年になった気がします。
何よりもひたむきな、高校生の姿に忘れていた何かを見つけた気がします。
「君の名を呼ぶ」
スタンドを埋め尽くした生徒たち。
彼はグラウンドに背中を向けながらも、気持ちを選手に送っていた。
「誇り」
現役の選手や生徒だけではない。
OBや父母会の方が背中に背負った母校の文字。
愛校心という名の誇りを感じた。
「距離」
近くて遠いスタンドとグラウンド。
遠くて近いグラウンドとスタンド。
思いが一つになった時、その距離はゼロになる。
「ありがとう」
選手はスタンドに。
スタンドは選手に。
伝える言葉は一つだけ…。
「心の中の涙」
「どんな結果になっても、最後は笑顔でいようって決めてます。」そう話していた彼女は、その言葉の通りみんなを笑顔で労っていた。
でも、みんな知っている。本当は一番泣きたいほど悔しいのは彼女だという事を。
「流した涙と最高の笑顔」
泣き顔が微笑みに変わる 瞬間の涙を
世界じゅうの人たちに そっと見せてあげたい… 曲「瑠璃色の地球」松田聖子
この夏、スタンドで見た最も輝いていた笑顔。
最後に彼らに伝えたい。
この夏を決して忘れないでいて欲しいと。
地元で行われていたお祭りの「松戸北海道会」の出店の前にはこんな速報版が…。
そして、今日の再試合。
まるで、秋の風があっという間に夏の熱気を冷ましていくかのように試合は淡々と進んでいった。
大会を通してクールな表情を崩さなかった、早実・斉藤君の涙。
闘志を常に表に出して闘ってきた、駒大苫小牧・田中君の敗れてなお、しっかりと前を見据えた強い眼差し。
最後の最後、最も注目された二人の表情に胸が熱くなった。
閉会式。
準優勝盾を受け取りに行く、主将・本間君に何事かささやく田中君。はっきりとは分からないが、口元が「胸を張って受け取って来いよ。」そう動いてるように見えた。
実は駒苫の主将は地方予選までずっと、投手の田中君が務めていた。甲子園出場が決まって本間君に交代したのだが、極めて珍しいケースだ。
「田中の負担を軽くし、投球に専念させるため」という香田監督のコメントだったが、実は彼は大会前から故障を抱えていたのではないだろうか?
10キロを超える深紅の大優勝旗を持って入場行進するのは、投手の腕に相当の負担を強いる。そこまで考えての主将交代だったのではないかと思った。
今大会最も注目されながら、彼らしくない投球が続いていた。
真っ向から勝負して、どんどん注目を浴びた早実・斉藤君に対するライバル心は相当のものがあったに違いない。それでも彼は、チームの為に剛球を封印し変化球で相手を抑えていった。それは、不祥事で春の選抜を辞退するという苦しいチームを1年間引っ張ってきた、紛れも無い主将の姿だった…。
9回目のUPになった高校野球のフォト。今日が最終回です。
地方予選を撮影しに行った事によって、例年以上に思い入れを持って見た年になった気がします。
何よりもひたむきな、高校生の姿に忘れていた何かを見つけた気がします。
「君の名を呼ぶ」
スタンドを埋め尽くした生徒たち。
彼はグラウンドに背中を向けながらも、気持ちを選手に送っていた。
「誇り」
現役の選手や生徒だけではない。
OBや父母会の方が背中に背負った母校の文字。
愛校心という名の誇りを感じた。
「距離」
近くて遠いスタンドとグラウンド。
遠くて近いグラウンドとスタンド。
思いが一つになった時、その距離はゼロになる。
「ありがとう」
選手はスタンドに。
スタンドは選手に。
伝える言葉は一つだけ…。
「心の中の涙」
「どんな結果になっても、最後は笑顔でいようって決めてます。」そう話していた彼女は、その言葉の通りみんなを笑顔で労っていた。
でも、みんな知っている。本当は一番泣きたいほど悔しいのは彼女だという事を。
「流した涙と最高の笑顔」
泣き顔が微笑みに変わる 瞬間の涙を
世界じゅうの人たちに そっと見せてあげたい… 曲「瑠璃色の地球」松田聖子
この夏、スタンドで見た最も輝いていた笑顔。
最後に彼らに伝えたい。
この夏を決して忘れないでいて欲しいと。