父(とぉ)のつぶやき&D50フォト日記

小学校1年生の娘に父(とぉ)と呼ばれる父。日々、感じた事を何でもありで・・・。

女神たちの熱い夏。

2006-08-20 | 高校野球
8回目の迎えた、高校野球のシリーズ。
本当は決勝戦の今日、最終回にしようと思っていた。

しかし…。
延長15回、駒大苫小牧・早稲田実業の激闘はついに決着がつく事無く引き分け再試合となった。
再三のサヨナラのピンチを気迫溢れるピッチングで抑え込んだ「世代No.1投手」と言われる駒苫の田中君。
クールな表情の中に秘めた闘志で終始自分の投球を貫いた早実の斉藤君。スクイズをとっさの判断でワンバウンドさせて外した技術といい、170球を超えてなおMAXの147キロのストレートを投げ込むスタミナと精神力には、鳥肌さえ立つ凄みを感じた。

どちらにも勝って欲しい…。このままずっと、試合が続いてくれたら…。
そんな思いをいつの間にか抱いていた。

今日の写真はずばり「女神」。



いつの間にか一つになるみんなの思い。



野球部の部員じゃなくても、夢は同じ。
声を嗄らし、手を突き上げ、喜びに涌く。



手製のシャツだろうか、スタンドでひときわ目立っていた二人。



ひとりひとりの思いは選手に間違いなく伝わっている。

一般の生徒の中で一心に祈りを込める女生徒を見つけた…。



見る者みんなに、夢と勇気を与える選手達。
純粋な高校生の姿を見て、こちらの胸も熱くなってくる。

そして、選手達の最もそばにいた「女神」たちの女子マネージャー。
彼女達の手作りのユニフォームの形をしたお守り。



裏側には、一人一人の思いが縫い込まれていた。



「駆け抜けろ、ユメブタイ」
彼の思いは、夢の舞台を飛び回ったに違いない。

そして、マネージャー自身のお守りには…



「ひっし」…。
「必ず支える」と書いて「ひっし」と読む。

彼女の思いがこの短い言葉に詰まっていた。


しかし、すごい試合でした。
本塁打数の増加や壮絶な打撃戦が多かった今大会でしたが、双方の鍛えられた守りと投手力。すごくレベルの高い好試合でした。
明日の再試合、果たして「勝利の女神」はどちらに微笑むのでしょうか?

ここまで敗れていった、4110校の思いを全て背負うに相応しい2校の激闘だと思います。今夜、再度夢を見れる2校の幸せな選手達にとって思い残すことのない、再試合であるように心から願います。