欲しかったけど手に入らなかったクルマ

2006年09月04日 | 
ランボルギーニ・カウンタック。

30~40代ぐらいの男性なら誰しも憧れたのではないでしょうか。
スーパーカーブーム世代とでも言いましょうか。
かくいう私も子供の頃、赤いカウンタックのミニカーを持っていました。
残念ながら砂場に埋めてなくしてしまいましたが……
(3~4歳ぐらいの私はおもちゃを砂場に埋める癖があり、しょっちゅう玩具を埋めては見つからず、両親に怒られていました)

子供の頃は特別クルマが好きではなく、小学生の頃は父のクルマでよく酔い(異臭のする中古車&父の粗暴な運転のせい)、20歳で免許を取り、その後しばらくペーパードライバーでした。
免許を取るのに20時間ほど補習を受けた事ですっかり自信をなくした私は、免許取得後クルマ嫌いになっていました。

そんな折、叔父からラジオも付いてないトヨタカムリ(MT)をもらい、クルマのある大学生活を送る事になりました。
クルマは便利でした。
田舎の大学で、バスは90分に1本。それを逃したら大学へは行けない。少しの寝坊も許されない。
しかしクルマを手に入れたおかげで少しぐらいの寝坊は許されるようになりました。

さらに遊び・買い物も便利に。
なにぶん田舎の町だったので、スーパーやら洋服屋、食堂、本屋、カラオケ屋、生活雑貨が町中に点在していました。
駅裏に住んでいましたが、モノを安く買おうと思ったら遠くにも行かなければなりません。
一気に行動範囲が広がりました。

しかしその頃はまだ車が好きという感覚はありませんでした。
便利な道具という印象です。

そして社会人となり、父が新車を買ったのをきっかけに、父のおさがりで日産サニー(MT)に乗ることになりました。
この頃クルマの運転にはすっかり慣れ、車嫌いは克服していましたが、別にドライブが好きなわけではありませんでした。
クルマはオイル交換をするぐらいで洗車もせず、サニーに手を掛けたのはカロッツェリアのカーオーディオ(8万円)を入れたぐらいです。
純正のカーステが壊れたのでやむなく買った物です。車内でCDが聞ける事に当時は感動しました。
そしてサニーに乗って5年。親にクルマの買い替えを勧められました。
クルマに対するポリシーも何も無い私は「そうか。買い替え時か」と素直に親の意見を受け入れ、さてどんなクルマに乗るかを考えました。

ずっとクルマなんて走れば良いと思っていました。
車種などどうでもいいと。
今までは貰い物のクルマにしか乗った事が無かったからです。
しかし今度は自分の金で車を買うのです。
私は生まれて初めて『車』という物に真剣に向かい合いました。
27歳。独身。
今、乗っておくべき車は何か。
答えはオープンカーでした。
2シーターには今しか乗れない。
そう思い紆余曲折の末、コペンに乗る事となりました。
ショボいヤツですが、良い車です。
3年ほど乗り、車検も通しました。
それでも飽きる事なく、駐車場で佇むマイカーを見ると未だに見惚れてしまいます。軽ゆえの不利さを痛感する事もありますが、熟慮の末で選んだだけあって、俺の退屈な日常生活に潤いを与えてくれる大切な存在となっています。
今、死に場所を選ぶとするならばコペンの中で死にたいと思っています。


そんな私がカウンタックを欲しいと思ったのは、去年、行きつけの漫画喫茶で(カウンタック! 作:梅澤 春人)を読んだからです。
http://members2.jcom.home.ne.jp/tenkaji/countach/001.htm

…………スーパーカーブームは別に関係ありません。
……関係ありませんよ? 
……いけませんか!?
あっさり漫画に感化される私が馬鹿で軽薄だとでも(;゜∀゜)?

2 コメント

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じゃあ、俺はコルベットにするよ (ballade)
2006-09-05 23:33:51
>それでも飽きる事なく、駐車場で佇むマイカーを見ると未だに見惚れてしまいます。



これは凄く判るぜ、俺も未だに見惚れてるよ
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うむw ()
2006-09-06 00:46:36
やっぱり自分で選んだ車は特別だよなーって思う。

毎日乗ってるから、もっと生活臭にまみれてもおかしくないのに不思議と飽きが来ない。



悩んで悩んで熟慮の末に買ったからな……欠点もあるけど、それ以上に良いところがある。
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