▲レストランからの眺め
▼11月5日(木)
夜中に一度トイレに起きたのですが、あとはぐっすりと眠りました。部屋は広くて快適。さて、朝は7時過ぎに起きました。8時に朝食を頼んであります。8階のレストランまで行きます。ここは夜はバーになるのかな。
洋食にしたのでメニューは、トースト(マーガリンとジャム)、ハムエッグ、サラダ、ポテトサラダ、プチトマト、オレンジジュース。それぞれが適量でした。僕たち二人の他には出張で来たのであろうサラリーマン風の男性二人組がいました。後でまた1名。
さて、9時にチェックアウトです。クルマではうちが一番出発が遅かったようで、駐車場に残っていたのは1台きり。出発です。
とにかくナビがあるのでそんなに困りはしません。無事に松山市東石井1丁目の[伊丹十三記念館]に。昨日の道路工事の女性ガードマンが「駐車場の入り口はあっちですよ」と教えてくれました。ほんとこの人親切。駐車場はそんなに広くはないです。団体旅行でわんさか押しかけるような場所ではないのですね。シックな(伊丹流に言うと「シィークな」だったかな?)建物に落ち着いた庭。そこにブリティッシュグリーンの我がMINIは妙に似合います。MINIと伊丹十三については後述。
やっとここに来れました。ずっと来たかった場所。建物に入る前に建物前のガレージへ。ここに伊丹さんの愛車ベントレーが保存展示してあります。実にクルマらしいクルマで大きいクルマだけど上品。
実は僕はこの記念館のガイドブックをもう何年も前に通販で購入しているので展示品がどういうものか、またWebなどでどういう展示方法になっているのかは知っているのですが、やっぱり百聞は一見にしかず、ですね。全体に黒くて四角い建物。ロの字型の建物で真ん中に中庭があります。
入り口は少し地面より下がって入る感じです。緩いスロープがあります。ガラスのドアに“伊丹明朝体”でデザインされた[伊丹十三記念館]の文字が。
受け付けで入場料を払って入ります。入って左のところで館長の宮本信子さんの挨拶の映像と伊丹映画10作品の予告編が上映されていました。
伊丹さんは、映画監督、俳優、エッセイスト、グラフィックデザイナーなど多才な活躍をした人です。書き出すと長くなるので簡単に言うと、僕は子どものころ、伊丹さんのあるテレビ番組を見てこのおじさんは信用できる大人だ、と思って覚えました。でも、はっきりとファンになったのは大人になってからです。何本かの映画は劇場に見に行きましたし、エッセイも読みました。
僕も規模はまことに小さいですが、グラフィックデザイン、映像を作る仕事、それに関連する仕事をしています。俳優をすることはありませんが、趣味の分野ではもちろん劇映画を作ったりもしましたし、文章を書くことも常にしています。伊丹さんほどではないにしろ、作るものへのこだわりは相当あります。なんだか同じ人種なのではないか?と思ったのです。そしてプロフィールを調べてみると、なんと伊丹さんと僕は同じ誕生日でした。伊丹さんが生まれてきっちり30年後に僕が生まれたということになります。その30年の差でスケールがどんどん縮小してしまった感はありますが(笑)、なるほど生年月日などの占いで人の性格を云々言うということにも一理あるのかも知れないなと、それを知ったときに思いました。
さて、展示品について逐一書いていくと僕のことですからもうこれは大河ドラマのような大連載になりますからやめておきましょう。一つだけ。MINIに関連することを。
伊丹さんはどうもMINIが好きだったようです。味の素マヨネーズのコマーシャルで、暴風の中、夫婦が身体を45度にも前方風上にかしげながら歩いて行くという劇画的カットがあるんですが、この背景にMINIを置いています。
それだけではなく、伊丹さんの最初の劇場用映画監督作品である『お葬式』にも日本映画史上の名シーンとも呼ばれるカーチェイスでMINIを使っています。だいたいお葬式の映画でカーチェイスというのがナンセンスで洒落ているではありませんか。
一通り館内展示の見学を終えて館内の[カフェ たんぽぽ]へ。
ここでヒヨコはゆずジンジャー、僕は名物の豆乳ブルーベリーを飲みました。
このカフェ内にも伊丹さんが描いたイラストの原画が展示されています。カフェを利用しなくても見られるので見逃さないようにしましょう。
中庭は、晴れた日なら本当に伊丹さんが寝っ転がってイラストや原稿を描いていそうな雰囲気でした。館内も中庭も外の庭も、神経質なほど整えてあるということはなく、居心地がいいぐらいのラフさを残しているのですが、それでいて隅々まで気配りのあるところ、ほんとうに伊丹さんの記念館だなぁと思いました。ただ1つだけ残念なのはこの素敵な記念館を伊丹さんが見ていないということですね。それを思うとしみじみしてしまいました。売店で、ポストカードとガイドブックを買いました。ガイドブック持ってるって書いてたのに? はい。カバーのデザインが違うのです(笑)
心地よい場所なのでいくらでも居たいところなんですが、きりがありませんので、次の目的地へ移動します。今日は一気に高知市内まで入ります。
時刻は12時を回っていました。これから山道に入るのでひょっとすると食事は難しいかもしれませんので、簡単に腹ごしらえをしておくことにして[松屋]に入ります。
旅行先で松屋でもないだろうと思われるでしょうけど、とりあえず時間とお金の節約です。僕は豚カルビ丼を食べました。これね、大好物(笑)
さあ、進路を南東へむけて出発です。13時55分、愛媛県上浮穴郡久万高原上黒岩の[道の駅みかわ]に立ち寄りました。
ここでは飲み物を調達。高速道路を使わずにタダ道を走るということは山道になります。つまりドライブコースとして最適なんですね。しかも歩行者などの飛び出しはないのでみんなかなり飛ばしています。だからとても快適に走れます。
15時13分、高知県に入りました。高岡郡佐川町。トイレ休憩。
そして16時半、桂浜到着。でももうすぐ夕暮れなので「ヒヨコがもうええヮ」というので3分滞在して今日のホテルへ向かいました。
17時[コンフォートホテル 高知駅前]に到着。ホテルの裏にそこそこの広さの駐車場あり。そこにケロケロ号Mk-IIを停めました。
なかなか大きいホテルです。このホテル、スタッフが若いですね。しかも料金もリーズナブル。かなり良いです。部屋に荷物を入れ、少し休憩したら出かけます。
18時過ぎ、ホテルを出るともう街は暮れなずんでいました。iPhone 5sのGoogleマップでナビをさせながら[ひろめ市場]へ。ここは大きな屋台村のようなところです。入り口の[神(じん)]というお店で豚骨ラーメンを食べました。基本的にはお酒を飲むところですので飲まない僕は少々落ち着かなかったけど、そして中で餃子と唐揚げ。おいしかった~。席の取り方がむずかしいですね。広いところに席があるフードコートのような感じなんですが、かなり満員状態。しかもそれぞれの店専用の席もあるし、共用の席もあるし、システムがよくわからないですが、まぁ、適当に座って食べました。
▲商店街はかなり大きい
▲土佐犬のタイル画
▲くじらのタイル画
▲ご当地ナンバープレート
商店街を歩いて帰ります。10年ぐらい前でしょうか。高知に来たとき、ここの商店街を歩いた記憶があります。その日はよさこいの日でした。たくさん踊っている人たちがいて賑やかでした。今日は平日なんで、ひろめ市場以外の店は閉めかけているところもあって少々さびしい商店街。ま、夜ですからね。
▲川面の美しい風景にしばし見とれた
▲チンチン電車はなんだか懐かしく
ホテルに帰ってロビーで飲み物を調達して、部屋へ。ヒヨコはすぐに眠ってしまいました。僕はお風呂に入ってから眠りました。
(つづく)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます