という本を読みました。英題はSight unseenだったかな。図書館で借りてもう返したので詳細は忘れましたが、僕たちの視覚は、周囲を認識するための視覚、と行動を制御するための視覚、がはっきり別れているそうです。こんなに大事なことをどうしてもっと早く教えてくれなかったのでしょう(笑)、以前から脳梗塞などの障害で、周囲の認識は出来るのに、目の前のものを掴んだり出来ない症例はわりとよく知られていたらしいのですが、著者達の発見は、ある一酸化炭素中毒に遭った女性が、周囲を認識する視覚、を失っているのに、目の前のものを上手につかんだり、山道をすたすたと一人であるいたりできるということでした。目の前にあるものの形はわからないけど、色やテクスチャは認識出来るそうです。実際の神経系も目からの出力が二系統に別れているそうで、それぞれの対応もついているそうです。
そういわれれば、なんとなく納得出来る気もしますが、ちょっとほんとかな、と思っている自分もいます。
| もうひとつの視覚―〈見えない視覚〉はどのように発見されたかメルヴィン・グッデイル,デイヴィッド・ミルナー新曜社このアイテムの詳細を見る |