9条の会を応援する有志のブログ

日本の良識を代表する9名の方が呼びかけた「9条の会」が全国で
数千の会に広がっています。私たちもその一員になります。

憲法の力

2007年10月20日 10時57分32秒 | 憲法9条を守ろう
三好永作さんより 下記の本を御紹介いただきましたので転載いたします。

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以下の本をブログのどこかに宣伝してもらえませんか?

護憲派にとって大変力強い本です.
そのことは,アマゾンのレビューの中で改憲派からの
激しい非難ぶりからも分かります.

 

憲法の力 (集英社新書 )
  伊藤 真 著
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三好永作

以下、Amozon.com に掲載された読者レビューの一部です。
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立憲主義の観点から、近代憲法の機能・役割と
日本国憲法の特色を解説した新書です。

本書は、国民投票法の多くの問題点(第一章)、
憲法学における近代憲法の定義(第二章)、
九条改正の主な理由に対する反論(第三章‐第一部)、
自民党憲法草案の危険な点(第三章‐第二部)
という構成となっております。

伊藤氏は立憲主義の立場から憲法改正に対して
現在は反対であると表明しています。
憲法改正をめぐっては賛否両論あり、
伊藤氏の主張に反対の人はいると思います。
しかし、憲法改正の論議の際に使用される用語
(立憲主義(20頁ほか)、自衛権(133頁)、蓋然性(147頁)など)を
伊藤氏が丁寧に解説した点は評価できます。

国民投票法の成立過程に当たってこうした憲法用語の定義を
理解しない政治家たちが強行採決しましたが、
日本の前途は危ういと私は思っています。
私たちはこうした用語の定義をしっかり踏まえた上で
憲法改正論議をしなければならないと思います。
憲法とは何のためにあるのか、日本国憲法はどう学術的に
とらえらているのかを概観でき、大変学べる新書だと思います。
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著者は学者や評論家ではなく、司法試験受験指導で定評のある「カリスマ塾長」である。
すべての文章が「ですます調」でわかりやすく書かれている。

著者のスタンスは「護憲」である。

世の中にも「そろそろ変えてもいいんじゃないか」という風潮がないともいえない。
しかし、変えて良くなるならともかく、憲法の名の下で戦場に送られるようなものは、改悪だと私は思っている。世界の現実を見よ、などと言う人もいるが、その前に「平和憲法」というものを考え直してみる価値はあるし、そうすべきだと思う。
そのためのテキストとしては最適だろう。

学者や政治家にありがちな強引さもなく、平易にしかし強固な憲法論が語られる。
まさに今の憲法の「力」を再認識させてくれる本である。

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集英社新書からは、
「憲法9条を世界遺産に」  
というベストセラーも出版されています。 (ブログ管理者)


9┃の┃日┃通┃信┃ 2007年10月19日号

2007年10月20日 10時48分08秒 | 憲法9条を守ろう
『戦争をしない国 日本』上映・普及センター からの
マールマガジンを転載します。

=====「戦争をしない国 日本」=====
===上映・普及センターよりのお知らせ===

9┃の┃日┃通┃信┃ 2007年10月19日号
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本メールは当映画に様々な形で関わって
いただいた方にお送りしています。
「9の日通信」は9日、19日、29日にメールで
憲法を守る運動をされている皆様にお届けする予定です。
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■目次
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【1】「the time憲法で見る」
    時事問題を憲法の目から鋭く分析、解説するコラム。
【2】「憲法 あの時」
    発行日前後の日付で過去の憲法に関わる出来事を紹介。
【3】『日本を戦争をする国』にしないための広場
   「戦争をしない国 日本」をご鑑賞頂いた感想や上映に
関する情報をを紹介
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│【1】「the time憲法で見る」 |
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■集団自決問題の教科書検定と憲法

戦時中沖縄で、住民たちが日本軍から集団自決を強制されました。
ところが、昨年度の教科書検定で軍が関与したとの記述が削除さ
れました。
このことに対し、いま沖縄の人々が猛然と抗議しています。
日本の小中高の学校の教科書は、文部科学大臣の検定に合格し
なければ教科書として出版できません。
この教科書検定制度は憲法が定める「表現の自由」を侵害している
と言えるでしょう。この問題についての裁判所の判例が、たとえ検定
に不合格になっても一般図書として出版することができるのであるか
ら、それは発表の禁止を目的とするものではなく、憲法が禁止する検
閲にはあたらない、としていることは問題です。
平和主義の立場をとっている日本国憲法は悲惨な戦争の事実と反省
から生まれたのですから、戦時中の事実を否定する教科書検定は論
外です。
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│【2】「憲法 あの時」 │
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■「防衛白書」発刊(1970年10月20日)

1970年10月20日、「日本の防衛」(防衛白書)が閣議決定され、発刊さ
れました。
中曽根康弘氏が防衛庁長官だった時です。
「防衛白書」は1976年に第2号が発刊され、以降毎年刊行されています。
2007年1月、防衛庁が防衛省に「昇格」しました。そして、海外での活動
が自衛隊の本来任務となりました。実際に自衛隊はインド洋やイラクに
派遣され、アメリカの戦争に加担するに至っています。
第1回防衛白書では、日本の防衛政策は「専守防衛」を基本とすること
が強調されていましたから、今日の自衛隊の変容ぶりは凄まじいものが
あります。
一方で、国民は自衛隊を軍隊に変えるような憲法「改正」を許してこなか
ったことにも確信を持ちたいと思います。
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◆◇◆◇◆上映会を催して頂いた皆様へお願い◇◆◇◆◇

「『日本を戦争をする国』にしないための広場」の掲載にあたり
上映会主催者様が上映会でお聞きになった感想やアンケートを
実施されておられましたら是非ご協力頂きたく存じます。
また、上映会を催してみて初めてわかった地域の方々の憲法への
関心など、上映会に際した面白いアイデアやエピソードなども
お持ちしております。もちろん当センターへのご要望もご投稿
願います。

ご投稿はFAX(03-3352-2922)もしくは、Eメール(info@filmkenpo.net)
で頂けましたら幸いでございます。
なお、大変失礼ではございますが、お忙しい皆様がお読みになっていただける
ように、通信の文字数を出来るだけ少なく制限したいと思いますので、ご投稿
頂いたご感想を編集させて頂く場合がございますが、ご了承頂きますよう
お願い申しあげます。
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『戦争をしない国 日本』上映・普及センター
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-5-11
甲州屋ビル3F㈱青銅プロダクション内
TEL 03(3358)8169FAX 03(3352)2922
e-mail info@filmkenpo.net
http://www.filmkenpo.net/
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