9条の会を応援する有志のブログ

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「九州大学同窓生九条の会」設立総会

2006年06月03日 19時58分43秒 | 各地・各層の9条の会
2006年6月3日午後2時より、好天の中、筆者も参加する
「九州大学同窓生九条の会」の設立総会が開催されました。

総会では、石川捷治さん(九州大学法学研究院教授)が、
「1968年と日米軍事一体化問題」-憲法改悪との関連で-
と題して45分間の記念講演を行われました。

小泉首相の靖国参拝について石川さんは、これが小泉氏の宗教的信念などからでは全く無く、計算し尽された高度な政治的戦略をもって行われているとし、
その最も重大な要素として、ASEANなどがかつての軍事同盟戦略ではなく、平和の流れに変化してきた中で、その友好の仲間に(アメリカとの軍事同盟との関係から)入れない日本が取ることができる唯一の方法だという。

それ故、靖国参拝を続けることは、
① アジア・中国・韓国の反発を口実に平和・友好の仲間に入れない理屈にする。
② 売国・亡国への道を進んでいることのカモフラージュとしてのグローバリズム
③ 改憲、自衛軍の理由付けとする。
これらは、全てアメリカが進めるアジア戦略を積極的に補強するものとなる。

「靖国」が中国や韓国の『カード』として使われているという政権側の宣伝とは裏腹に、実際は小泉政権が「靖国」を『カード』として使っていることの証明は、新鮮な発見でした。

続いて、
☆「日米軍事一体化とは何か」。
☆危なかった94年の朝鮮危機。
☆95年の、サリン事件で、米国にもノウハウがなかった「サリン兵器」への対処策の基礎データを集めることができた。オウムに自衛隊員が58名も居たのは単なる偶然なのかという問題提起には驚きの溜息が・・・

最後に、この改憲策動に国民が勝てば、その後には劇的な情勢転換を起こし得ること。
また、この活動は、国内問題ではなく、最初に述べたようにアジアの平和の活動に結びついていることを意識して活動を進めることを、力強く述べて、2時間相当の講演を45分に詰め込んだ講演を終わられました。

続く