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KENNYの趣味趣味ブログ

好きな事だけ書くブログです。好きな事を、好きなだけ。
人と意見が違っても、目くじら立てず、潮吹かず。

赤塚不二夫・鬼の面2008/でん六

2008-02-03 00:05:07 | 本・マンガ・美術
というわけで、このブログでは毎年2月3日の節分に「赤塚不二夫・鬼の面」のお話を書く事になっておりますので、今年も鬼の面のお話です。

ちなみに過去の鬼の面のお話は↓こちらです。
赤塚不二夫・鬼の面/でん六
赤塚不二夫・鬼の面2007/でん六

ついでですので、過去の画像など。


↑2006年のワンワン鬼


↑2007年の目ん玉つながり鬼

スーパーでは、今年も大々的にディスプレイされておりました。


↑2008年はメタボ鬼

今年の鬼の面は、なんと「メタボ鬼」です。このメタボ鬼の面をつけて、豆を食べて、メタボリックをやっつけよう、というコンセプトだそうです。

いやあ、今年の鬼も実にいいですね。表情にも愛嬌があります。メタボリックをテーマにしているのも、タイムリーですね。

豆を買い、お面をもらって参りましたが、僕にはちょっとお面が小さいんだよなあ。まあ、それも可愛いんですけど。



来年の鬼も楽しみです。


赤塚先生関係の文章です:
天才バカフォン?/携帯電話・天才バカボンモデル発売
NHKプレミアム10/赤塚不二夫なのだ!!
赤塚不二夫・鬼の面2007/でん六
バカ田大学入学試験
チビ太のおでんの具を検証してみる
チビ太のおでん
コケジャラホイチャカチンポコペン
ウンコールワット/赤塚不二夫
おそ松くん(16)/赤塚不二夫
赤塚不二夫・鬼の面/でん六
天才バカボン(1)/赤塚不二夫
赤塚不二夫のことを書いたのだ!!/武居俊樹
チビ太/赤塚不二夫(パワァコミックス)
おじさんはパースーマン/赤塚不二夫

星新一 ショートショート劇場

2007-11-13 06:16:55 | 本・マンガ・美術

何日か前にNHKで夜中にひっそりと「星新一 ショートショート劇場」という番組をやっていました。

15分で5本の話を、クレイアニメ、変則的な朗読形式の劇、アニメーション、ひとり芝居、CGで「ゆきとどいた生活」「肩の上の秘書」「プレゼント」「包囲」「愛用の時計」 を映像化していました(すべて「ボッコちゃん」に収録)。

全部知っていた話ではありましたが、その様々な解釈で作られた映像を見て大いに楽しみました。

僕が特に楽しみにしていたのは、モロ師岡さんの芝居でありまして、僕はこの人がとっても好きなのです。最近は俳優業がメインのようですけれど、この人のひとり芝居は大変に味があり、ともするとひとりよがりのコントと誤解されそうな危うい面もありますが、僕はその部分に最大の魅力を感じます。

奥様である楠美津香さんも僕は大好きでありまして、楠さんのひとり芝居も素晴らしいです。だいぶ昔に夫婦で演じたコントを見ましたけれど、残念ながら最近はどちらもテレビでコントやひとり芝居を披露する
機会にあまり恵まれず、ファンとしては少々寂しくもあります。

番組に話を戻しますと、それぞれの話の演出が大変面白く、あっという間に15分が過ぎました。こういう良質な番組を夜中にひっそりと放映した意図はなんでしょうか?レギュラー化するかどうか判断が付かず、取りあえず作って実験的に放映してみたのでしょうか?

その辺の事情はわかりませんけれど、僕はとても面白く見ましたので、これはぜひレギュラー化していただきたいものです。作品ごとに若手から大御所まで色々な演出家や映像作家に手がけてもらえると、作風や解釈の違いをより楽しめるのではないかと思います。

個人的に印象に残ったのは「プレゼント」でした。まさかこんなデビューした頃のしりあがり寿さんのような凄い絵柄のアニメーションで来るとは。使ってる曲もイエス(プログレ)だったりしてビックリしました。

11月23日(金)23:15~23:30にNHK総合で再放送があるそうですので、見逃した方は今すぐに予約録画のセットをいたしましょう。


関連文章です:
21世紀を夢見た日々~日本のSF50年

余白は大事なのだ

2007-11-12 15:01:08 | 本・マンガ・美術
昨日のお話の続きです(昨日の文はこちら)。

一昨日、原宿で南伸坊さんの個展「のんき図画」を観た時に、のんきな温泉の絵が描いてあるポストカード(=個展の案内状)をいただいて来ましたが、良い絵ですしせっかくですので飾りたいなあと思い、ポストカードが入るフレームを買って来ました。

もちろん絵はホンモノの方が良いのです。ホンモノというのは直接描かれた絵の事です。画集やポストカードの絵というのはほとんどの場合、縮小されておりますし、印刷されると明るさや色合いが違ったりしてしまったりする場合もあります(印刷される事が目的の絵の場合はもちろん別で御座います)。

画集で観ていた絵のホンモノを観ると、実物はビックリするほど小さかったり、逆に見上げるほど大きかったりして、印象が変わる事もあり、油絵の場合は絵の具の盛り上がりのデコボコだとか、筆先のタッチなどで、作者の気持ちがビンビンに伝わって来る事もありますので、絵が好きな人は画集を持っていてもわざわざ美術館に行ってお金を払ってホンモノを観るわけです。

でもホンモノというのは1点モノですから、好きな絵があっても、数千万円とか数億円とか、モノスゴイ価値だったりして、そんな値段では自分で買って所有するというわけにはいきません。

僕の部屋に飾ってある浮世絵も、ホンモノは数千万円しますから、ホンモノと同じ手順で作られた精巧なレプリカを買って、額に入れてホンモノっぽく飾っています。それでも、ホンモノが展示される時は美術館に行って、お金を払ってホンモノを観て来ます。レプリカには当時のニオイがないからです。

南伸坊さんの絵にも、値段が付けられていました。一般の人なら、あんまり無理をしなくても買えるぐらいの値段でした(ほとんど売約済みでしたが)。

でも今の僕はビンボーですし、ほとんどが売約済みですので、のんきな絵が欲しくても買えません。それじゃあ、せめてこのポストカードを部屋に飾りたいなあと思ったわけです。ホンモノが買えなくても、絵を飾って心が安らげるなら、今のビンボーな僕には十分なのです。

そういうわけで、昨日、外出したついでにフレームを買って参りました。

ビンボーですので高いのは買えません。安いフレームです。でも、この絵に合う色とデザインのを割りとイッショーケンメーに選んで買いました。

帰宅して、カードを入れてみると、ポストカードよりもちょっと枠が小さくて、余白がカットされちゃいました。ありゃりゃ~です。



この絵は余白があった方が良いのですけれど、このフレームだとその良さがなくなってしまいます。

余白は大事なのです。人生は余白だ(意味不明)。

またそのうち、合うフレームを、もっとイッショーケンメー探したいと思います。

※ ほぼ日刊イトイ新聞の「のんきな伸坊。」は本日で完結しました。僕はこういう大人になりたいです。個展は11月14日(水)までです。


関連文章です:
南伸坊 個展『のんき図画』を観てきました


外部リンク:
のんきな伸坊。
黄昏」←こちらもお勧め

南伸坊 個展『のんき図画』を観てきました

2007-11-11 00:30:39 | 本・マンガ・美術

ほぼ日刊イトイ新聞」に、糸井重里さんと南伸坊さんの対談が連載中で、そこで南伸坊さんの個展がある事を知りまして、僕も観に行って参りました(ほぼ日の連載はこちらです。メチャクチャ面白いです。必読です)。

一応ご存じない方のために書いておきますと、南伸坊さんというのは、顔がオニギリに似ている「イラストライター(イラストレーター+エッセイスト)の方でありまして、かつてはチキンラーメンのCMにもご出演しておりました。

僕が南伸坊さんの事を知ったのは、僕が高校生の頃(1982年)に発売された、ヒカシューの巻上公一さんのソロ・アルバム「民族の祭典」だったような気がします(もしかしたら雑誌「ビックリハウス」などでもっと以前から知っていた可能性もありますが)。このレコードに付いている歌詞カードに、南伸坊さんのイラストや対談が載っていたのです。

イラストも気に入りましたし、その後テレビでお顔や人柄を拝見して、ああこういう人っていいなあと思い、南伸坊さんの本を買って読んだりするようになりました。

中でも衝撃だったのは「みなみしんぼうのそっくりアルバム」という本で、買って読んでみたら、もうおかしくておかしくて、僕は涙を流しながら腹を抱えて笑ったのでした。この本は清水ミチコさんに絶大な影響を与え、清水さんも自ら顔マネをするようになったというスゴイ本ですが、今では絶版になっているようで、非常に残念です。こんなスゴイ本を絶版にしてはイケマセン。

昨日観てきた「のんき図画」は「のんきな絵が描きたいのに誰からも注文が来ないので個展をやる事にした」という事で、原宿の表参道にある小さなギャラリーに、本当にのんきな絵が21点ほど展示されていました。

ほぼ日のサイトで宣伝されていますので、大勢の人がいるのかと思いましたが、雨が降る夕方だったせいか、僕が行った時には会場に数人しかおらず、のんきに観る事ができました。

いやあ、実に良いですね、のんきな絵。本当にのんきな絵ですけれど、ホンワカと暖かい気持ちになれる素晴らしい絵です。観ながらニコニコしてしまいます。

南伸坊さんも、いつもニコニコしています。僕はそういうところもカッコイイなあと思います。還暦を迎え、ニコニコしながらのんきな絵を描くなんて、僕には憧れです。

そういうわけで、僕ものんきに絵を拝見して、のんきに温泉に入っている絵が描いてあるポストカードをいただいて帰って来ました。



一緒に映っているのは、僕のお気に入りの南伸坊さんの著書「笑う哲学」です。

これからはのんきだ!


この文章の続きもどうぞ:
余白は大事なのだ

外部リンク:
のんきな伸坊。
黄昏」←こちらもお勧め

※「のんき図画」個展開催は2007年11月9日(金)~11月14日(水)です。

21世紀を夢見た日々~日本のSF50年

2007-10-23 06:43:32 | 本・マンガ・美術
10月21日に「21世紀を夢見た日々~日本のSF50年」というNHKの番組がありました。僕もSFは大好きですけれど、全然期待せずに何となく番組を見てみたところ、貴重な映像や録音物が紹介されていて大興奮でした。

僕は特に、現在の小松左京さんのお姿が見られて大変に嬉しゅうございました。


↑小松左京といえばやっぱり「アダムの裔」(映画化絶望的作品)

少し前の映画「日本沈没」が公開された時に、僕は小松左京さんの直接のお姿やコメントなどを見られませんでした(あったのかどうかもわかりません)。そこで僕が風の噂で聞いたのは、小松左京さんは認知症が進んでいるので、もう人前には出てこないだろう、という事でした。

今回、小松左京さんが喋っているのを見て、僕がどこからか聞いた話は根も葉もない無責任な噂だった事がわかりました。確かに風貌はすっかりご老人でしたけれど、質問された事に的確に答える姿や、昔の話を細かい部分まで思い出して話している姿を見て、驚異の博識ぶりで知られた小松左京さんはまだまだ健在だと思いました(コメントが字幕でも出たのはご高齢ですので仕方がありません)。

なにより、チェーンスモーカーで有名な小松左京さん(漫画家のとり・みきさんや仲間の作家からも度々これをネタにされています)がタバコを持っている姿が映ったのは小松左京ファンにはウケたのではないでしょうか。この映像をスタッフが意識して撮影したのだとしたら、大したものです。

星新一さんの若い頃のプライベート映像や、録音物が紹介されたのも嬉しかったです。大変貴重な内容でした。残っていたのですねえ、こういうのが。録音されていた星新一さんの音声に合わせ、ご本人の写真の口の部分を動かしている映像もありましたが、この映像はどういう意図で作られたのか、良いのか悪いのか、僕には今のところわかりません(個人的には音声と字幕だけでも良かった気がします)。ちなみに僕がSFを読み始めたきっかけが星新一さんの作品でした。

筒井康隆さんの代表作として紹介されたのは「時をかける少女」でした。これはまあNHKですので仕方ないようにも思います。


↑次はこれもお願いします

番組の内容や構成には、無理のある部分もあったように思いますし、疑問に思った箇所もありますけれど、メインのBGMが冨田勲さんだったり、中には「チャクラ」というバンドの「さてこそ」というアルバムに収録されていた「ミュンミュン」という曲がかかるなど、音効さんが素晴らしい仕事をしていたりと、細かい部分でニヤッとさせられるところもありました。

森優さんのコメントがあったのも良かったと思います。オカルトファンならきっと「あ!南山宏だ!」と違う名義の方を思い出された事でしょう。

次は作家別の特集を作って放送してくれませんでしょうか。作品別の制作秘話やどこから発想を受けたのかなどをぜひ聞いていただきたいです。どうぞよろしくお願いいたいます。


関連文章です:
星新一 ショートショート劇場