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KENNYの趣味趣味ブログ

好きな事だけ書くブログです。好きな事を、好きなだけ。
人と意見が違っても、目くじら立てず、潮吹かず。

今週寝る前に読んだ本/横尾忠則・菊地成孔、他

2008-07-18 18:08:48 | 本・マンガ・美術
僕は寝る前に本を読む事が多いので、本日は今週寝る前に読んだ本をご紹介です。



「僕の音盤青春記/牧野良幸」

読みたかったのになかなか読めなかった本。やっと読みました。メチャクチャ面白かったです。ビートルズ・ファンでしたら読みましょう。文章も面白いですけど、ジャケットを模写したイラストが絶品です。

ポール・マッカートニーが元ビートルズのメンバーだったと知らなかった話や、ウイングスの「メアリーの子羊」のプロモフィルムを見て感激した話、同じくウイングスのアルバム「レッド・ローズ・スピードウェイ」の「リトル・ラム・ドラゴンフライ」は隠れた名曲だという話などの他、音楽に対する愛がギッシリ詰まっています。素晴らしい。

特に良かったのは、昔のオーディオの話です。僕もオープンリールのテープデッキは愛用しておりましたし、僕が所有した最初のステレオは、親戚のお下がりの4チャンネルのステレオでした。

他にもお兄さんの部屋でムーンライダース(ムーンライダーズ、ではなくムーンライダース)の「火の玉ボーイ」のLPを見つけた時の絵など、心にグッと来るものがあります。

「菊地成孔セレクション/ロックとフォークのない20世紀」

サックスプレイヤーの菊地成孔さんが、ロックとフォーク抜きで選んだ名盤200枚を紹介した本です。

僕が菊地成孔さんを知ったのは、菊地さんが僕の友達の倉地久美夫君と一緒に演奏していたからなのですけど、この本でも「ベックが出てきた時、これは倉地君だなと思った」という話をしています。

僕は倉地君をドアーズのジム・モリソンとダブらせてましたが、今の倉地君はニコラス・ケイジに似ているような気がします(かとうけんそうさんもそう言っていました)。

この本を読んでいたら、若い頃に倉地君のアパートへ遊びに行った時、手作りのみそ汁(?)をいただいたのですけど、ギンナンとかが入っていて、ものすごく美味しくて感動した事を突然思い出しました。

「ツチノコの正体/手嶋蜻蛉」

ツチノコ関係の本は数が少ないので貴重ですが、この本は「逃げろツチノコ/山本素石」と共に、ツチノコファン必見の本です。なんたって、ツチノコを長い間捜索し続け、計8回も目撃した人が書いた本ですから、面白いのも納得です。

ちなみに僕は自分のサイトの自己紹介欄に「職業:ツチノコ研究家」と書いているのですけど、それを読んで本気にした某人気テレビ番組から出演依頼が来た事があります(実話)。

「芸術ウソつかない/横尾忠則」

色々な著名人15人との対談集です。井上陽水さんとのビートルズ談義が面白いです。横尾さんが「僕が最初に感心を持ったのはリンゴ・スターですよ」と言った時に、ジョン・レノンに何度も会ってるじゃないかと井上さんにツッコミを入れられているのが面白いです(横尾さんはジョンと一緒にテレビに出たりもしておりました)。

それから細野晴臣さんとは共同名義のアルバム「コチン・ムーン」の制作の話もしています。

だいぶ前に、横尾さんの自伝が発売されたので買って読んだら、実は横尾さんもYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のメンバーとしてデビューする予定で服まで揃えていたのに、記者会見の当日に別の仕事の締め切りがあり、どうしても記者会見に行け無くなり、デビュー前に脱退してしまったという衝撃的な事実が書かれていてビックリいたしましたが、この本でも少しその話をしています。

というわけで、僕は本を寝る前に読むので、読みながらウトウトする事もしょっちゅうですけど、そういう時って気持ちいいですよね。

【オマケ:今週聴いていたCD】

今週はあんまり音楽を聴きませんでした。

「TRIO→LIVE/パット・メセニー」
「リッチVSローチ 二大ドラマーの対決/バディ・リッチ、マックス・ローチ」
「いそしぎ/ジョー・パス&レッド・ミッチェル」
「From the Vaults/四人囃子」

このぐらいでしょうか。四人囃子以外はジャズばかりですね。

あ、他に「珍品堂」っての聴いてました。朝丘雪路さんと高島忠夫さんのデュエットの「バナナの唄」っていう曲がすごく良かったです。なんと作詞は谷川俊太郎さん。

それから欽ちゃんが歌う「あーねむいなあー」という曲が、途中でモロにバート・バカラックになってスゴいです。「あーねむいなあー」というタイトルもスゴイ。

というわけで、本日はオシマイです。

夢追い人~“トキワ荘”の巨人たち~

2008-07-04 10:26:57 | 本・マンガ・美術

BS2で放送された「あの人からのメッセージ 夢追い人~“トキワ荘”の巨人たち~」という番組を見ました。

手塚治虫先生、藤子・F・不二雄先生、石ノ森章太郎先生にスポットを当てた番組でした。

石ノ森章太郎先生が自宅屋上に作った有名なピラミッドや、トキワ荘が解体される前にかつての住人たちが集まってのパーティーの模様など、貴重な映像もあって上手に編集されており、興味深く見ました。

印象的だったのは、その昔、マンガを荒唐無稽なものとして、子供たちから取り上げようとした風潮の部分でした。この話は、手塚先生の著書などでも何度も出てきます。マンガは子供の害になるから不要だという、かつての大人の意見です。

現在では、手塚先生の「荒唐無稽な内容かもしれないが、僕は夢をマンガに描きたい」という考え方は実に正しかったと言えるわけですが、マンガ以外にも、かつての大人たちは子供や青少年から色んな物を取り上げようといたしました。

例えばエレキギターを弾く青少年は不良だとか、ビートルズは不良の音楽だとか、ドリフターズは教育に良くないとか。

その頃の子供たちが、現在では大人になり、親になり、かつての大人の考え方は間違いだったと時間が証明してくれました。子供たちはそんなにバカじゃなかったのです。

ところで、番組では「オバケのQ太郎」「新・オバケのQ太郎」の絵やコミックスが何度か映りました。こんなに有名な作品であるのに、現在は色々と問題があるようで、絶版状態です。



僕は子供の頃から何度もオバQを繰り返して読むほど大好きな作品でしたが、長い年月のうちにオバQの単行本をほとんど無くしてしまい、今では2冊ぐらいしか手元にありません。そのうちの1冊は、現在の基準では復刻が困難だと思われる「バケ食いオバケ」が登場する本です(いわゆる「人食い人種」のオバケ版)。

オバQは大傑作マンガですので、どうにか全巻復刻していただきたいです。

それから手塚先生の特番「手塚治虫創作の秘密」から「アラバスター」の部分が放送され、「これは陰湿で陰惨だと言われたが、僕がどん底の頃に描いたからそれも当然だ」というような、いわゆる失敗作としてのコメントをしておりまして、ご自身はこの作品を嫌っていたようですけれど、僕はこの作品も密かに好きだったりいたします。

手塚先生の作品の中に、ご自身のお子さんたちを主人公にした「ルミとマコとチイ」というマンガがあり、その登場人物である「マコ」こと、手塚眞さんのブログを僕はいつも拝見しておりますけれど、昨日の手塚眞さんの記事が、虫プロの建物の場所のお話でした(こちら)。

もの凄く広大な土地で、建物も大きく、家の中でかけっこやおにごっこや探検ができたというお話です。やはりスケールが大きいです。家の端から端まで歩くと3分はかかったそうですが、どれだけデカかったのでしょうね。

オバQの復刻を祈りつつ、本日はオシマイです。


関連文章です:
手塚治虫創作の秘密
ユニクロの手塚治虫Tシャツ
これ、オバQ?
手塚治虫全集/手塚治虫
訃報:初代オバQの声優さん
オバQ音頭、オバケのQ太郎/テレビまんがヒットシリーズ

天才バカフォン?/携帯電話・天才バカボンモデル発売

2008-06-13 13:17:07 | 本・マンガ・美術

明日(2008年6月14日)から、携帯電話の「天才バカボン モデル」というのが発売されるそうです(プレスリリースはこちら。記事はこちら)。ウソのようだが本当なのだ。

愛称は「天才バカフォン」が良いと思いますが、ソフトバンクさん、いかがでしょうか?

数日前、このブログにiPhoneの日本発売が決まった事を書きまして、僕も欲しいなあと思っていたのですけど、このバカボン携帯電話にも反対の賛成なのだ。

内容はまだ知りませんが、着メロは天才バカボンの主題歌や、バカ田大学の校歌、めんたまつながりのおまわりさんの銃声と「タイホする!」という声などが入っていると嬉しいのですが、どうなのでしょう。

個人的には「コケジャラホイチャカチンポコペン!」とか、クツシタくさいイガラシ記者の着ボイスなども入っていたら嬉しいです。

電話が来ると「花街の母」が流れ、待ち受け画面に由利徹さんが登場して踊り出し、その脇で赤塚不二夫大先生が感動して涙を流しているというのも良いと思います。夜になると、待ち受け画面が自動的に「夜のイヌ」になると、もっと良いですね。

…と、発売前にも関わらず、勝手に妄想してみました。

次は、おそ松くんモデルや、レッツラゴンモデル、ウンコールワットモデル、ワルワルワールドモデルなども発売してほしいのだ。


赤塚先生関係の文章です:
NHKプレミアム10/赤塚不二夫なのだ!!
赤塚不二夫・鬼の面2008/でん六
赤塚不二夫・鬼の面2007/でん六
バカ田大学入学試験
チビ太のおでんの具を検証してみる
チビ太のおでん
コケジャラホイチャカチンポコペン
ウンコールワット/赤塚不二夫
おそ松くん(16)/赤塚不二夫
赤塚不二夫・鬼の面/でん六
天才バカボン(1)/赤塚不二夫
赤塚不二夫のことを書いたのだ!!/武居俊樹
チビ太/赤塚不二夫(パワァコミックス)
おじさんはパースーマン/赤塚不二夫

ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ/谷川俊太郎

2008-06-05 11:26:25 | 本・マンガ・美術
以前、よく一緒にストリートライヴをしたり、演奏していた友達のミッチー君が、昨日、詩人の谷川俊太郎さんと対談をして来たそうで、その模様が本になって出版されるそうです。発売が楽しみです。

谷川俊太郎さんは絵本も手掛けておりまして、僕の妹も谷川さんのファンですので、谷川さんの絵本を何冊も買って子供に読んであげているのですけど、ある日遊びに行った時に「この谷川さんの本、すごいよ」と見せてくれたのが「ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ」という絵本でした(絵はおかざきけんじろうさん)。

この絵本の文は、タイトルの「ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ」の通り、全部「ぱぴぷぺぽ」を使った言葉で出来ておりまして、全ページに渡り「ぱぱぺ ぱぷぽぴ ぴぷぺぺぺ」というような言葉が続きます。

大人が読むと意味のない言葉の羅列と思うかもしれませんが、まだ僕の甥がほとんど言葉も喋れない頃に、妹がこの本を買ってきて読んであげたところ、甥は最初のページから最後のページまで、ひっくり返って笑い転げたそうなのです。

それからというもの、甥はこの本を妹のところに持ってきて、読んでくれと何度もせがむようになり、読んであげると、いつもひっくり返って大喜びするのだそうです。

甥の感性にピッタリとハマッたという理由もあると思いますが「この本はすごい!」と妹も絶賛しておりました。

その後、Amazonのレビューを読んでみたところ、やはり甥と同じように大喜びする子供が多い事を知りました(レビューはこちらです)。

大人には単なる「ぱぴぷぺぽ」の羅列に見えても、子供にとっては、ものすごく面白い名作なのだと思います。

やっぱり谷川俊太郎さんはすごいのです。

NHKプレミアム10/赤塚不二夫なのだ!!

2008-05-31 12:21:33 | 本・マンガ・美術

昨日、NHKで放映された「赤塚不二夫なのだ!!」を見ました。僕の大尊敬する日本が世界に誇る大天才、赤塚不二夫大先生を特集した番組でした。

「おそ松くん」や「天才バカボン」などの分析やキャラクターの紹介、バカボンの話の紹介、娘さんのお話など、多岐に渡る内容で、1時間20分の全部が赤塚先生に関する内容という、素晴らしいものでしたが、やはり時間内で全てを紹介するのは無理で、例えば「おそ松くん」でも初期の六つ子が活躍する内容を「おそ松くん」として取り上げられておりました。

本当は「おそ松くん」は、六つ子が中心のギャグの初期、まるで映画のように毎回シチュエーションが変わる中期、「おそ松くん」とは名ばかりで六つ子がほとんど登場せず、イヤミが強烈なギャグを繰り出す後期に分類されまして、僕が大きく影響を受けたのは中期と後期なのですけど、その辺までの紹介がされなかった事が、少々残念に思います。

僕が小学生の頃に衝撃を受けた、驚愕のウンコマンガ「ウンコールワット」や、悪い事をするのが良いとされる世界を描いた「ワルワルワールド」の紹介も見送られたようです(「ワルワルワールド」のコミックスはチラッと映っていました)。この辺はテレビですから仕方ないかもしれません。

過激な内容の「レッツラ・ゴン」が紹介されていて嬉しかったのですけれど、なんと「一部のファンには熱狂的に支持されましたが、しかしその強烈すぎる作風は、一般には評価されませんでした」というナレーションが入り、ビックリしてしまいました。僕は一部のファンだったようです。

しりあがり寿さんが「レッツラ・ゴン」の1コマ目でいきなり「たいくつだなあ」「じゃ死ねばいいのベラマッチャ!!」というやり取りがあるというのをゲラゲラ笑いながら紹介していたのが印象的でした。みうらじゅんさんも、そのコマに対して「いいねえ~」と評価をしておりました。さすがです。

このマンガ家同士の対談コーナーに出演していた、みうらじゅんさん、しりあがり寿さん、喜国雅彦さん3名全員の幼少時代の「シェー!」の写真が残っていた事にも、大変感動いたしました。マンガ家である皆さんの、小さい頃の「シェー!」の写真が紛失されずに現在まできちんと残っていて紹介されたというのは素晴らしいです。

ちなみに僕の幼少時代のシェー!写真も残っております。


↑シェー!

ところで僕は「天才バカボン」を、当時リアルタイムで読んでいたのですけど、その中でも「実物大マンガ」の回を読んだ時の事は強烈に憶えております。少年マガジンを開いたら、見開き2ページがバカボンパパの顔だけ、次の見開き2ページがバカボンの顔だけ、という内容は、正に衝撃的でした。この番組でももちろん取り上げられておりましたが、その当時の衝撃は、現在の小さなコミックスの版ではなかなか体感するのが難しいと思います。

コメントを寄せていた方々の顔ぶれも興味深かったのですけど、特に嬉しかったのが「トイレット博士」の作者である、とりいかずよし先生です。このブログにも何度か書きましたが、僕が生まれて初めて買ったコミックスが「トイレット博士」の第1巻でありまして、少年時代に多大な影響を受け、僕もウンコマンガを描くようになったのです。お元気そうでなによりです。

それから「天才バカボン」で「クツシタくさい」と言い続けられたイガラシ記者も出演しておりました。もちろん「少年マガジン元編集者」と紹介されておりましたが「天才バカボン」の愛読者は全員「あ!クツシタくさいイガラシ記者だ!」と思ったことでしょう。バカボンのファンにとっては「イガラシ記者=クツシタくさい」なのです。

赤塚先生は病に倒れ、未だ意識もなく眠り続けているのですけど、番組の最後の方で「意識を失う直前に言ったひとこと」があるそうで、何と言ったのかと問われ、それぞれ出演者が「これでいいのだ」「ニャロメ!」「レレレのレ」などと答えておりましたが、正解は「あっ、オッパイだ!!」でした。

病室で赤塚先生の手を握り「先生、しっかりして下さい」と声をかけた女性スタッフの胸元が手に当たった時、赤塚先生は「あっ、オッパイだ!!」と言ってから、意識が遠のいたそうです。

なんと素晴らしい話でしょうか。大変感動いたしました。

本日の画像は、赤塚不二夫大先生著による「人生これでいいのだ!!」という本です(マンガではありません)。

内容はというと、色んな店で色んな連中と酒を飲み、色んなバカな事をやって本当に面白かったなあ、という本です。酒と女と仲間の話だけです。

その中に、チラッチラッと、人との付き合い方の見事さや、面倒見の良さが伺えます。今までの人生に悔いはないそうです。

これでいいのだ。


赤塚先生関係の文章です:
天才バカフォン?/携帯電話・天才バカボンモデル発売
赤塚不二夫・鬼の面2008/でん六
赤塚不二夫・鬼の面2007/でん六
バカ田大学入学試験
チビ太のおでんの具を検証してみる
チビ太のおでん
コケジャラホイチャカチンポコペン
ウンコールワット/赤塚不二夫
おそ松くん(16)/赤塚不二夫
赤塚不二夫・鬼の面/でん六
天才バカボン(1)/赤塚不二夫
赤塚不二夫のことを書いたのだ!!/武居俊樹
チビ太/赤塚不二夫(パワァコミックス)
おじさんはパースーマン/赤塚不二夫