カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

北アルプス、遭難事故多発

2008-08-03 | 山行記録

 長野県警、遭難多発に注意喚起

 「北アルプス 3日間で3人死亡!」

 先日の山行にて、涸沢常駐隊の副隊長吉田さん、新人の田中さんと
 北穂高でお話をする機会があった。

 その時点では、昨日は2人が死亡とのことだったが帰宅後新聞に目を通すと

 さらに増えていた。新聞に出ない怪我まで含めると相当の数になるとのこと。

 不幸にして命を落とされた方々のご冥福をお祈りすると共に

 安全・安心登山の基本をベテランも新人も全てのヤマノボラーが再確認し、

 楽しい夏山登山ができるようにしたいものである。

 

 

 参考記事抜粋

北アルプスの穂高連峰周辺で27日から29日にかけて滑落などで3人が死亡するなど、夏山シーズンに入ってから県内では異常ともいえるハイペースで山岳遭難が発生しており、県警が登山者に注意を呼びかけている。

 29日午前7時ごろ、北アルプス・涸沢岳(3110メートル)の山頂近くで、岐阜県関市向山町、会社員(60)が、斜面を約150メートル滑落。Aさんは捜索隊のヘリコプターに収容されたが、全身を強く打っており死亡が確認された。松本署によると、当時現場付近は晴れていたが、強風だったという。

 また、27日は前穂高岳(3090メートル)で川崎市の男性会社員(54)が落石に遭い、死亡が確認された。28日にも奥穂高岳(3190メートル)で、高校の山岳部員を引率していた三重県津市の男性教諭(41)が滑落し死亡した。

 県警によると、夏山シーズンに入った今月だけで30件の山岳遭難が発生(28日現在)。過去最多だった昨年を6件上回り、死者も2人上回る6人となっている。県警は「疲労が蓄積しての転倒、天候の急変に伴う遭難が目立つ。例年よりも多い残雪への注意も必要」として、登山ルート上にある山小屋でのこまめな気象状況などの情報収集や無理のない計画での登山を呼びかけている。また、好天が続くとみられることから「山の上でも十分な熱中症対策を心がけてほしい」としている。

【関連記事】

沢筋に残雪多く注意必要 登山シーズン前に長野県警

 *追加、新聞記事 8月2日 西穂高でも・・・。

 2日午前8時20分ごろ、松本市の北アルプス・西穂高岳(2909メートル)の北側稜線(りょうせん)で、長和町古町、無職、Tさん(61)が約100メートル滑落し、死亡した。現場は標高約2800メートル地点で、誤ってバランスを崩したとみられる。1日から親族2人と2泊3日の予定で、西穂高岳から奥穂高岳に向けて登山していたという。(松本署調べ)                             8月3日朝刊

   私の恒例の縦走コースなだけに、緊張感が走る。↑

 

  *「天狗岳~逆層スラブ~間ノ岳~西穂・・・」<昨夏の記録抜粋>

 

逆層スラブ下降点手前にて

 

登ってくる人

 

逆層スラブ下降点、はじめの一歩

 名物「逆層スラブ」の始まりだ!

 

下から見上げる。

 

下りに突入。

 

約50mの長いクサリを補助に下る。

 

懸垂下降の要領でスルスルと下る。

 

基部から逆層スラブを見上げる。

 

アップで。

 

天狗の逆層スラブを下から見上げる。ここを下ってきたんだと納得。

 

鞍部より進行方向の間ノ岳を見上げる。

 

 

 遭難事故のニュースは悲しく、辛い。

 素晴らしい山であっても、自然が相手だ。

 登山は常に危険と背中合わせ。危険予知と回避。

 無事に下山できるゆとりある登山を心がけようと思うのであった。

 

 

 山の男は  いつまでも可愛い 

 山の女神が まもるから

 今日もさあ

 こだまをよんで 山で語ろう

 

           山の男は 山では死なぬ

           山の女神が 嘆くから

           今日もさあ

           尾根を登って 山を唄おう

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8 コメント

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おはようございます (じもら~)
2008-08-03 11:15:05
地元の新聞で信濃毎日新聞と言うのがあるのですが
今年は、記憶に無いほどの遭難の記事が多いです。

今回の、槍ヶ岳~奥穂高岳の時も
カモシカさんの記事にある奥穂高岳の事故
は涸沢ヒュッテで夕方寛いでいる時に
ヘリが来ました。
次の日はザイテングラードを登っている時の事故で
奥穂高小屋で、休んでいる時に
涸沢岳付近で話したと言う人が事故の連絡に来ていました。

お互いに気をつけて登らないといけませんね。
10年20年登っていても、山では初心者と思って
登らないと・・・と思います。

山の男はの詩はカモシカさんの詩ですか?
良いですね(^ω^)
返信する
Unknown (つばさ)
2008-08-03 11:21:58
私も安心、安全登山を心がけたいと思っていますが、単独で山に登ることが多く、つい無理をしてしまうところがあるので、気をつけルようにしたいです。山は急変をするので、油断は禁物ですよね。確かに山男は山で死ねないですね。
返信する
気をつけましょう (上松 B作)
2008-08-03 14:57:07
そうですね、昨年冬の槍平の雪崩事故もリーダーは登山歴30年のベテランの方だったような気がします。

先日、岳人を見ていたらこんな文章がありました。

-雪崩はあなたがエキスパートであることを知らない-

どんなにベテランでも遭難の危険があるということなんでしょうね、私も安全登山を心がけたいと思います。

PS お体の具合はいかがですか?無理をなさらないようにしてくださいね


返信する
じもら~さん (カモシカ)
2008-08-04 00:05:43
>年は、記憶に無いほどの遭難の記事が多いです。

今年は残雪量の多さ、不安定な天気、と登山条件は悪いですからね。
低・中山のステップを経ずに、いきなりアルプスの岩場に来てしまう方もいますからね。

>10年、20年登っていても山では初心者
その通りです。細心の注意を払い安全な登山を心がけたいですね。
>山の男は
これは歌の一節です。もともとどこかの山岳会で歌われていたようです。
返信する
つばささん (カモシカ)
2008-08-04 00:15:01
山では天候の急変を始め、何があるかわかりませんからね。
危険を予知し、回避する能力も登山技術の一つです。
ことが起きてからの対処技術も必要ですが、その前の目に見えないところが、肝心ですね。

山では死ねません。無事に帰宅してこそ次の山があるのですから。
返信する
B作さん (カモシカ)
2008-08-04 00:31:57
>雪崩は、あなたがエキスパートであることを知らない
うまい表現ですね。
自然の猛威は万人に共通ですから。

でも、いち早く察知して、早目の対応で回避できるものも多いのでしょうね。

身体の具合、心配頂き恐縮です。
返信する
山岳事故 (シャイン)
2008-08-06 19:45:09
は悲しいですね・・
危険を伴ないながらも、目指すのは清々しい景色と達成感。

あんな凄いスタンスを拝見したら足が竦みますぅ。
どうかカモシカさんも皆さんも安全第一に・・と願うばかりです。
返信する
シャインさん (カモシカ)
2008-08-07 06:49:38
毎年どこかで起こる事故や遭難。そのたびに胸が痛みます。北アルプスの難コースは、ぎりぎりのスリルが病みつきになりますが、やはり細心の注意と場合によっては行動を中断する勇気も必要ですね。
無事に下山してこそ次の山との出会いがあるわけですから、状況判断と安全確保は的確にして山の女神が悲しまないようにしたいものですね。
>皆さんも安全第一に・・と願うばかりです
全てのヤマノボラーが、無事に山を楽しむことができますように、私も願います。
返信する

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