柏原芳恵「春なのに」2011
日本名曲遺産 その8
春なのに <柏原芳恵>
作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき
卒業だけが理由でしょうか
会えなくなるねと 右手を出して
さみしくなるよ それだけですか
むこうで友だち 呼んでますね
流れる季節たちを 微笑みで
送りたいけれど
春なのに お別れですか
春なのに 涙がこぼれます
春なのに 春なのに
ため息 またひとつ
卒業しても 白い喫茶店
今までどおりに 会えますねと
君の話はなんだったのと
きかれるまでは 言う気でした
記念にください ボタンをひとつ
青い空に 捨てます
春なのに お別れですか
春なのに 涙がこぼれます
春なのに 春なのに
ため息 またひとつ
記念にください ボタンをひとつ
青い空に捨てます
春なのに お別れですか
春なのに 涙がこぼれます
春なのに 春なのに
ため息 またひとつ
今は、桜を眺めて心うきうきで楽しめるが、一時期、桜を見ても
「春なのに 涙がこぼれます」なんて頃もあった自分である。
歌詞に胸打たれる面も多々あるが、それに重ねて柏原芳恵の歌い方が魅力的なのだと思う。
デビュー当時の柏原よしえから、きれいに歳を重ねた現在の柏原芳恵も一層チャーミングで惹かれる。
おまけに、こんなエピソードがあるので記しておく。
徳仁親王(浩宮、現・皇太子様)は柏原のファンで、1986年10月19日のリサイタル『おんな飛翔』に来場し、
柏原にバラ「プリンセス・サヤコ」を贈っている。柏原は返礼としてサイン入り写真集を贈った。
後年、この出来事に関し柏原は「将来皇太子様となる当時の浩宮さまに対して、
私からは一体どのようなお言葉を掛ければ良いのか、正直とても戸惑いが有りました」と、
『徹子の部屋』(2011年10月24日出演)でコメントしている。
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