手紙 <由紀さおり>
手紙<由紀さおり>
歌:由紀さおり
作詞:なかにし礼
作曲:川口真
死んでもあなたと 暮らしていたいと
今日までつとめた この私だけど
二人で育てた 小鳥をにがし
二人で書いたこの絵 燃やしましょう
何が悪いのか 今もわからない
だれのせいなのか 今もわからない
涙で綴りかけた お別れの手紙
出来るものならば 許されるのなら
もう一度生まれて やり直ししたい
二人で飾った レースをはずし
二人で開けた 窓に鍵をかけ
明日の私を 気づかうことより
あなたの未来を 見つめてほしいの
涙で綴り終えた お別れの手紙
涙で綴り終えた お別れの手紙
由紀さおりの『手紙』は
日本レコード大賞の「歌唱賞」に輝いた曲である。
なんと言っても川口真さんによる作曲・編曲が素晴しい。
軽快でいて哀愁味がただようサウンド。
一緒に暮らしていた男女の別れの歌。
彼をつなぎとめるために頑張っていたけれど、
今それも報われず彼は去っていく。私にできるのは手紙を書くことだけ・・・・。
もうやり直せない恋人に宛てた手紙に涙が止まらない・・・
由紀さおりの透明感のある歌声で語られる別れの場面は、聴く人の涙を誘う。
恋愛なんて、そんなものかもしれません・・・
こういった曲調を、力まずサラッと歌いこなすところに由紀さおりの力量が窺える。
なかにし礼の作詞:この出だしの歌詞は秀逸です。
冒頭の「死んでも」で始まる歌詞は、如何にもなかにし礼さんらしい。
一気にテーマの心情へとドラマチックに引き込んでいく。
1番では
♪ 涙で綴りかけた お別れの手紙
2番になると
♪ 涙で綴り終えた お別れの手紙
歌詞の中で時間が進んでいる。
名司会者であった「高橋圭三さん」のコメント:ある人が言いました。
何を見ても二日酔いのように見える世の中では、
由紀さおりの歌は、一杯の酔い覚ましの水のようにさわやかだった。
透明感のある歌声と相まって 曲想、歌詞ともにぐっとくる。
カモシカの「日本名曲遺産-24」に登録である。
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