カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

厳冬期:八ヶ岳縦走 <4> ~赤岳から横岳へ 雪山の醍醐味

2010-03-26 | 山行記録

 

 厳冬期:八ヶ岳核心部縦走 <4>

 

       赤岳~横岳への核心部、縦走のクライマックス!

 

   ダイジェスト版・<1><2><3>を見るには 

             厳冬期:八ヶ岳縦走<3>・・・ここをクリックして順に戻る。

 

 

 雪の八ヶ岳は、厳しいからこそ山の本当の輝きを見せる。

 八ヶ岳の雪稜は、高度感があり 雪山の魅力がコンパクトに収まっている。

 

 実際の美しさや迫力の何分の一にしかなりませんが、

 アルバムスタイルの拙い写真で、厳冬期:八ヶ岳縦走の振り返りに
 お付き合いください。

 

 赤岳天望荘前の夜明け   雲海が見事でした!

 朝、凍てついた大気が肌を刺す。

 

 時既に遅しの夜明けです。 

 真っ暗なうちに目を覚ましたものの 小屋の窓の内側が凍りつく寒さに
 身を縮めて目を閉じたら、二度寝状態。

 気づいた時には太陽は既に昇った後。 
 荘厳な夜明けとモルゲンロートをカメラに収められなかったのが悔やまれる。

 

 雰囲気だけでも 

 

 富士山や

 

 染まる雲海の眺めを・・・。

 

 小屋前の雪稜と雲海の対比。

 

 北アルプスも端から端までクリアに見渡せた。 代表して、槍穂の部分を。

 常念山脈の下が のっぺりした一面の雲海のため 浮かんでいるように見えます。

 

 

 太陽が高度を上げると 野辺山エリアを覆う雲海と青空はこんな感じだ。

 

 横岳、硫黄岳に向けての縦走路を見やる。

 

 主峰;赤岳を仰ぎ見る。 紺碧の空に ツルツルに凍った真っ白な山肌が輝く。

                 赤岳なのに 真っ白いだけ!

 

 赤岳の右に、阿弥陀岳も白く輝く。 360度のパノラマは割愛しましたが、

 ご覧のとおり、南ア・中央ア・御嶽・白山・乗鞍・北ア・浅間山方面・金峰方面・
 富士山とクリアに全て余す所なく見渡せる絶景を堪能できました!

 

 赤岳をバックにしたカモシカ。

 

 北アルプスずらりの眺め。

 

 代表して北ア北部: 白馬三山、五竜、鹿島槍方面。

  さあ、雪稜の核心部縦走だ。

 

 アイゼンの軋む音が、沈黙の雪稜に吸い込まれてゆく

 

 二十三夜峰前にて。 ここから横岳支峰のトラバースの始まり。

 二十三夜峰~日ノ岳、鉾岳にかけては、トラバース気味の登りが続き

 緊張感が高まる所。

 

 初めの難所をクリアして、赤岳を振り返り見る。

 

 その右に阿弥陀を捉える。 強風で雪が飛ばされた稜線。

 

 アイゼンとピッケルで挑む憧れの雪山の稜線は、美しくもあり 厳しくもあった。

 この間、夏山なら鼻歌ルンルンの岩場。 

 しかし、ツルツルに凍った稜線では余裕なし。 
 緊張感いっぱいのトラバースの写真を撮りたかったですが、また今度です。

 展望の良い大権現まで進んで振り返ります。↓

 

     おおぉ~! あそこをトラバースしてきたんだ!

 

 大好きな槍穂の稜線もバッチリ! 今年の夏も槍穂高完全縦走するぞ!

 

 蓼科山の眺めもいいね!

 

 横岳に続く縦走路。 見慣れた稜線だが、白銀に輝く稜線は格別だ!

 息をのむ美しさに感動!

 

 横岳にズームイン!  自然が創った迫力の芸術美!

 

 縦走路を先に進む登山者。

 

 しばし立ち止まって 山と対峙する登山者。

 

 赤岳~阿弥陀、さらに後ろに南アルプスをバックに立つカモシカ。

 

 横岳へ。  これから進む雪稜と千晴。

 

 赤岳、阿弥陀をバックにした千晴。

 ここまで歩いてきた雪稜を目で辿る。 

 丁度、いい所に差し掛かる登山者がいたので、何枚か撮影。

 こんな稜線を歩き、 こんな場所をトラバースして 

  ここに立って振り返るカモシカ!

 改めて、緊張感と感動が 強烈な印象として刻まれるのでした。 

 

 

 

 

 

 

 

 もう一度、辿ってきた雪稜を目に焼き付けて 出発です。

 

 写真撮影中に後続の登山者に先を越されましたが、ゆっくり景色を楽しみながら
 進むとしましょう。

 

 雪よ岩よ  われらが宿り  俺たちゃ  町には住めないからに♪

 朝日に輝く  新雪ふんで  今日も行こうよ  あの山こえて♪

 

 三叉峰のピークを仰ぎ見る。

 

 三叉峰より 横岳最高峰;奥ノ院を望む。

 

 三叉峰 杣添尾根分岐から野辺山方面を俯瞰する。

 

 横岳に続く真っ白な縦走路。 

 雪解けの後にはツクモグサの可愛らしい花で賑わう場所だ。

 

 横岳と三叉峰の中間地点から赤岳方面を振り返る。

 

 縦走路の途中からでもこの好展望だ!

 

 赤岳方面に向けて稜線を行く登山者を捉える。

 

 同じく中間地点から 横岳、硫黄岳を望む。

 良い天望なので、何枚か撮影。 ↓

 

 赤岳を振り返る。 富士山も一緒に!

 

 赤岳、阿弥陀と 南アルプス。

 

 南アルプス:北岳~甲斐駒~仙丈にズームイン。

 手前に中岳。 間に権現岳。

 

 中央アルプスと手前に入笠山。

 

 御嶽

 

 白山、乗鞍岳。

 

 ピッケルとアイゼンで挑んだ雪稜の八ヶ岳、 最高でした!

 

  赤岳と富士山ををバックに 思い出の1枚となりました!

 

 これから進む横岳、硫黄岳への真っ白な縦走路をバックに。

 

 赤岳に向う すれ違った登山者の後姿が 雪稜と青空に溶け込んでゆくのでした。

 

  厳冬期:八ヶ岳縦走 <5>に続く。

 

      横岳山頂~硫黄岳~赤岳鉱泉~北沢へ

       最後まで美しい白銀の世界! しかも変化に富んだ縦走路!      

       いよいよこの山行のフィナーレに向います。

 

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10 コメント

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最高ですねえ♪ (矢車草)
2010-03-26 22:11:51
う~ん,息を呑む美しさだ~!
やっぱり青空だと気分も高まるよねえ。
羨ましいなあ(^o^)/
来年になったら行ける様に今から頑張ります。

冬山初心者教室竹内塾行って来ま~す。
雪山ってホントいいね(^_-)-☆
どんな山行になるやら・・・楽しみ!
カモシカさんもい週末を♪


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OH!愛しのクレメンタイン (RN)
2010-03-27 16:42:59
「雪山賛歌」雪よ岩よ 我ら~が宿り~♪

「荒野の決闘」
♪オーマイダーリン オーマイダーリン オーマイダーリン クレメンタイン…

カモシカ雪山の決闘だね ヘンリーフィンダかっちょい!
返信する
矢車草さん ( カモシカ)
2010-03-28 21:54:06
>う~ん,息を呑む美しさだ~!
千載一遇のチャンスをものにできました。
雪山の青空って、一段と引きしまってるんですよ。自然の作り出した芸術美です。

雪山教室どうだったかな?楽しめましたか?日曜日に天気が崩れたのでは?
返信する
RNさん ( カモシカ)
2010-03-28 22:06:43
>雪山賛歌
こんな雪山を目の前にすると歌いたくなりますが、この歌の発祥の地は嬬恋村なんですよね。

ヘンリー・フォンダ? 古すぎませんか?
「荒野の決闘」昭和展の映画ポスターで見たことがあるような。
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Unknown (つばさ)
2010-03-29 09:19:25
荘厳な世界、雪山の風景が見事に並びましたね。行きたいけど、行けない世界かな。よき思い出として、宝になりますね。
返信する
雪山賛歌 (RN)
2010-03-29 16:51:53
ヘンリーフォンダなんて古すぎてごめん。アメリカ西部劇でインディアンと戦っていた。
南極越冬隊初代隊長の西堀栄三郎さんが作詞したことは知ってるけど、嬬恋村の鹿沢温泉で作詞したとは知りませんでした。
西堀栄三郎と言えば京都大学教授で登山家で日本山岳協会会長・南極越冬隊初代隊長で有名な人でした。
「愛しのクレメンタイン」の曲に「雪山賛歌」の詩を付けてポピュラーな曲になりました。
「雪山賛歌」を聴くと「愛しのクレメンタイン」を連想します。「いとしのクレメンタイン」はアメリカ民謡で「荒野の決闘」の映画に歌われていました。今でも親しまれていますね。
ここへ来て寒いよ。まわりの里山が真っ白だ。
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つばささん ( カモシカ)
2010-03-29 19:39:07
>行きたいけど、行けない世界
でした。 ようやくその機会を得たという感じです。

>よき思い出として、宝になりますね
想い出深く心に残る山行はいくつかありますが、今回の雪の八ヶ岳はまさしく次のステップへの宝となった気がします。
返信する
RNさん ( カモシカ)
2010-03-29 19:48:04
寒いです。県東部は雪が降っています。観測史上最も遅い時期の降雪だそうです。峠道はすべてチェーン規制です。

>「愛しのクレメンタイン」の曲に「雪山賛歌」の詩を付けてポピュラーな曲になりました
 そうです、そうです。
雪山讃歌のおこり
大正15年1月京都帝国大学の山岳部が鹿沢温泉でスキー合宿された。合宿が終ってから後に第1回南極越冬隊長をされた西堀栄三郎氏, 京大カラコラム遠征隊長となった四手井綱彦氏, アフガニスタン遠征隊を勤めた酒戸弥二郎氏, 並びに東大スキー部OB で のちにチャチャヌプリ遠征隊長をされた渡辺漸氏の4名にてスキーで新鹿沢へ下って宿泊されたが 翌日天候が崩れ宿に閉じ込められた。
一行は, 退屈まぎれに「山岳部の歌」を作ろうと言う事になり, 曲をアメリカ民謡「いとしのクレメンタイン」とし これに合せて皆で上の句, 下の句と持ち寄って作り上げたものであると言う。
戦後京大山岳部員が当時の資料に記載されていたこの歌を寮歌に加え歌われ始めたのが 急激に一般にも愛唱されるようになったが, 作者不詳となっていたものを作詩の状況を知った, 京大教授, 桑原武夫氏が作詩は西堀だと著作権の登録をされたもので, この印税は同山岳部の活動の大きな資金源となっていると言う。
「雪よ岩よ」で山を愛するものに親しまれているこの歌こそ 粉雪舞う鹿沢温泉角間峠付近にぴったりで有り, その自然は今も昭和初期と全く変わっていないと思う。
今回地元でこれを記念し「雪山讃歌の碑」として台字を西堀氏直筆にて鹿沢温泉に建立した。
    昭和57年4月
            群馬県吾妻郡嬬恋村

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カモシカも鹿 (RN)
2010-03-30 09:19:06
新鹿沢温泉へ泊まったこと
籠の登山一等三角点へ遊びに行った
角間渓谷へアケビ狩りなど
夏は鳥居峠越えて鬼押し出しへ行く
湯の丸レンゲツツジまだ見に行ってないよ~
真田一族の地で真田藩は徳川になって上田から松代に移封された
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RNさん ( カモシカ)
2010-03-31 00:09:19
>湯の丸レンゲツツジまだ見に行ってないよ~
お手軽にして見事なレンゲツツジの群落を楽しめますよ。
私より近くにお住まいですから、是非。
返信する

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