うつ解消マニュアル
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)
第45回目(2009・8・30作成)
(マニュアルは第1回目にあります。常に最新版にしています。)
リクエストに応えて、再録します!
カテゴリー「脳と心と体の不思議な関係!」
グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104
ブログの左側のカテゴリーを手がかりに
記事を読んでくれている幾人かのブログフレンドから、
適切に仕分けされていない記事があるという話がありました。
実は、投稿記事に対して、カテゴリーはひとつしか付けられません。
だから、二つ以上のカテゴリーを含む記事の時は、
主な記事のカテゴリーにしていました。
カテゴリーで読んでいる、読みたい、再読したいの要望に応えるべく、
二つ以上のカテゴリーを含んでいる投稿記事をカテゴリー別にしてみました。
最初からお付き合い戴いている、
全部読んでいると言うブログフレンドの皆さんは、
44回目から51回目は飛ばして下さい。
以下、再録したものです。
悪しからず。
(北海道美瑛町、ホピーの丘と命名)
第5回目(2008・3・21作成)から抜粋
「風邪と自然治癒力」
一つ大事な話があります。
3年振りに、それは辛い風邪を引いてしまいました。
と言っても、病院には行っていません。
くしゃみをすると尚更痛い頭痛、止めどもなく出る鼻水と咳、ヒリヒリする喉・・
その少し前に、地方に日帰り出張相談に行ったのですが、
客の多さから長時間対応をすることになり、
会場全体の暑い寒いの空調が悪く、足元も冷えており、
早朝と遅くなってからの運転が追い打ちをかけた感じです。
これは、症状及び状況から間違いなく風邪であると判断したわけです。
そこで私は自分のうつ解消法を実践すべく、
薬を一切飲まず、ただ休むことに徹したのです。
身体を副交感神経優位にするために、
決して冷やさずむしろ温めることに注意しました。
具体的には、薬を飲まず、温めの風呂にゆっくりと時間をかけて入りました。
白血球のリンパ球、つまり自己免疫力⇒自己治癒力に頼んだのです。
思ったとおり、2日間ですっかり治りました。
次回お話しますが、このうつ解消法は更年期障害に有効です。
数人から相談があり、
考え方(更年期症状のとらえ方)をベースに
この解消法を試してもらっていたのですが、
治った、軽快したとの報告がありました。
この解消法の副題に、更年期障害も加えたいと思います。
皆さんもこの解消法で何かの役に立ったことがあれば、
コメントをよろしくお願いします。
もう一つ、お願いがあります。
次の詩が
理解出来るまで、経験出来るまで、
決して自ら死を選ばないで下さい。
人はみな
うれしなみだが流れる時まで
旅人です
(灰谷健次郎著「島で暮す」より 小学生S君の詩)
(みみとまりー・アントワネット)
第6回目(2008・4・14作成)から抜粋
「20世紀最大の発見、ミラー細胞」
1990年代にイタリアのパルマ大学人間生理学研究所のリゾラッティ(神経科学科長)の研究グループが、
前頭葉に「ミラー細胞」があることを、偶然発見しました。
目に入った他人の行動は、
この細胞内ではどうも自分自身の行動として体験しているらしいのです。
元野球選手の新庄が、
「どんなスポーツも見ただけで出来るようになった」
と言っているのを聞いたことがあります。
このミラー細胞の理論を使えば、うなずけます。
なにせ見たもの全てが、自分でしたことになるのですから。
新庄のミラー細胞は、子供時代に鍛えられたのだと思います。
人間関係で言えば、
叱りつけた子供の怯えた顔、
夫婦喧嘩した時の歪んだ悲しい妻(夫)の顔、
その反対に褒めた時の輝かしい嬉しそうな顔、
これらは全て自分自身の顔ということになります。
これは、20世紀最大の発見だと思います。
正しいことを言ったにもかかわらず、
そして、その人のことを考えて苦言を呈したのに、
何故か、自分が嫌な暗い気持ちになったり、
言い知れぬ悲しみに落ち込んだりすることがありますよね。
この謎が解けたような気がします。
苦言を聞いている相手の顔は、
怒りや悲しみのために歪んでいるに違いありません。
ミラー細胞に写ったその顔は、まさに自分の顔として認識されるのです。
後頭葉の視覚野は、
写った相手の顔の表情から過去の経験と照らして相手の気持ちを察しますが、
この前頭葉のミラー細胞に映し出された顔は、
正に自分の顔なのだから、
悲しみと落ち込みはかなり深いものになるでしょう。
それにしても、何と嬉しくて楽しい発見ではないですか。
他人の笑った顔は、自分が笑った顔と認識されるのです。
しからば、悲しい顔や怒った顔は損、
人の良いところを見つけてドンドン誉めましょう。
そして、いい顔、いい笑顔になってもらいましょう。
自分に接するように、自分がして欲しいように、
他人に接すれば良いことになりませんか。
「汝の欲するところ人に施せ」という聖書の言葉には、
科学的根拠があったということでしょうか。
今、うつだけではなく、全ての病気に心が大きく関わっていることが、
科学的に証明されようとしています。
しかし、私達には全面解明されるまで待つ余裕はありません。
良いと思うことは、迷わずに実行するのみです。
朝日を浴びることで脳内物資セロトニンをつくり、
そのセロトニンで心を落ち着かせる。
そして、そのセロトニンは、
夜になるとメラトニンという眠りを誘う物質になって、
ぐっすりと眠ることが出来る。
自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを如何にとるか。
自律神経失調症にならないためにはどうしたらいいのか。
自分の力ではどうすることも出来ないと言われてきた自律神経が、
実は、呼吸法でも制御出来ることが分かっています。
つまり、呼吸法で副交感神経優位にすることが出来るのです。
細かい話をすると、呼気で副交感神経を、吸気で交感神経を刺激します。
だから、吐く息をゆっくりにするとリラックス出来るのです。
緊張したときなど、自然に深呼吸をしていませんか。
座禅という正しい姿勢で腹式呼吸をすると、
その効果ははかりしれないほど上がるといいます。
お釈迦様が
蓮の上で一所懸命に座禅をしていたのは何故か。
もしかしたら、
私達と同じように悩みを抱えていたのかなどと考えると、
何かほっとするというか、愉快になりませんか。
(みみ之助左右衛門)
第7回目(2008・5・10作成)から抜粋
「もっとはっきり言えば、医者には治せない」
「内観法の功罪」
今回は、
うつから5年、
完全回復から2年、
うつ解消法作成から2年、
ブログ開設から間もなく1年が経ち、
回数はラッキー7、
ここまでお付き合い戴いたのだから、
誤解のない解釈を期待して、
うつに関して、
かなり、はっきりしたことを言います。
一つめは、医者には治せない、治すのは自分自身だと言うことです。
医者に、寅のような高潔な人間がいるとは思えません。
希望は失望に終わらないけれど、期待すると失望します。
ただ、医者の診断は必要です。
少なくとも、脳に疾患がないか(MRI診断)等、調べてもらう必要があります。
薬は、依存性や耐性があるし、効いても一時的なもので脳に決定的なダメージを与えます。
薬は交感神経にスイッチするので、結果的に、リラックスはさせてはくれません。
私は、結局のところ、9ヶ月間薬を飲んでしまいました。
ただ、処方された薬が少なかったのと、
途中で医者の無能無策振りに気が付いたから良かったのです。
(世間では有能な先生と言われ、今もそう言われています。
患者の評判ではないと思います。
相性もあるかと思いますが、
やはり、脳の事は良く分らないというのが真実です。
だから、尚更、怖いのです。)
極端なことを言えば、眠れなかったら眠らなければ良いのです。
朝起きる時間さえ守っていれば、夜になれば自然に眠くなるものです。
脳内物質のセロトニンが不足しているのですから、
ジタバタしても何もなりません。
症状が長引いて、自分の人生を台無しにするより、
覚悟して長期休養をとることです。
そして、セロトニンを増やす努力をすることです。
私の作ったマニュアルどおりに、コツコツと実行するのです。
何事も実行なしには、前には進みません。
太陽・食事・運動等物理的な要素と同じくらい大事なのが、
笑顔と考え方です。
薬物療法には副作用がありますが、
心理(精神)療法には副作用がありませんし、
中には効果が期待出来るものもあります。
森田療法や認知行動療法などの治療が出来る医者が良いのですが
・・・いたとしても、それだけでは自信がないと見えて
(つまり精神療法を体得していないか出来ない)、
必ず、薬物療法と併用することになると思います。
もし、薬は嫌だと言えないのであれば、
もらってきても飲まなければ良いのです。
注意してほしいのは、内観法を勧める医者がいることです。
自分の周囲の人に
①してもらったこと
②自分がして返したこと
③迷惑をかけたこと
の3点を、それぞれ20,20,60%の割合で、
年代順に思い出していくのです。
当たり前のことですが、
周囲にしたことよりもしてもらったことの方が多い人がほとんどだと思います。
だから、ほとんどの人はこの療法によって、
如何に周囲に迷惑をかけてきたかを思い知らされるのです。
少年院や刑務所の更正には効果があるでしょうが、
うつには逆効果です。
うつになった人は、責任感が強く、心がくたくたになっている人です。
こんな状態の人に、反省させていいのですか。
悩みの海に、投げ出された様なものです。
過去を思い出させて、どうしようというのでしょう。
(北海道旭川市、花菜里ランド)
お釈迦様も座禅をして冥想をしたのです。
釈迦の無記(むき)ということを聞いたことがあるでしょうか。
物事の善し悪しを不必要に考えたりしないことです。
そうすると、ことに当たって必要な対応が自ずととれる。
あれこれ考えるから悩みも出てくるのです。
今回も少し長くなってしまいました。
最後に禅宗の僧侶の言葉を贈ります。
「もの思わざるは仏の稽古なり」
(至道無難禅師)
「私達は良いことも悪いこともすべて忘れて考えないようにすべきだ」
(妙心寺派の管長、山田無文老師)
もう一つ
「出来ないと言うと、出来なくなる」
(リチャード・カールソン著
「小さいことにくよくよするな!」)
さあ、直ぐにでも、
私のうつ解消法を始めましょう。
出来ないというのは、禁句ですよ。
(北海道旭川市、花菜里ランド)
第8回目(2008・6・9作成)から抜粋
「女性の更年期障害とホットフラッシュ」
この辺で、本題に戻します。
男と女の更年期障害、特に女性についてです。
うつ、不安感、異常なダルさ、肩こり、頭痛等様々な症状が出ますが、
血液検査等の検査では何も出て来ません。
だから、仮病ではないのかと疑われたりするので、
精神的にももっと追い込まれていきます。
男性の場合はテストステロン、
女性の場合はエストロゲン(卵胞ホルモン)・プロゲステロン(黄体ホルモン)
が減少する年齢に多いので、ホルモン減少説が有力です。
しかし、ホルモンを補給すれば良いというほど単純なものでもないのです。
例えば、ホルモン補充療法による
子宮体ガン・乳癌の発生や心臓疾患・脳血管障害・血栓症などの悪化など、
まだまだ、副作用などの克服ができていないというのが現状です。
ただ、専門医にかかり、検査・意見・診断を受けることは大切なことです。
他の原因がみつかることだって有り得るからです。
自己診断は絶対にしてはなりません。
この病の共通症状に、
ホットフラッシュという冬の寒い時でも服を脱ぎたくなるほどのほてりがあります。
このホットフラッシュについて考えたいと思います。
ここまでお付き合い頂いているのでお気付きだと思いますが、
私はあらゆる身体症状は身体からの警告ということだけではなく、
身体の適応反応も大いにあると考えています。
例えば、
風邪をひいたときに出る鼻水(風邪菌の侵入を防ぐ)、
咳(入った菌を排出)、
高熱(菌と戦うために免疫細胞リンパ球を増やす)などです。
ホットフラッシュにも何か訳があるのではないでしょうか。
前にも書きましたが、癌細胞は体温39.6℃で死滅します。
更年期障害になる人の大半は、癌細胞が増殖する年齢です。
もしかして、癌対策としての身体の適応反応ではないのか・・・
また、更年期障害の治癒経過をみると、
心の有り様・食べ物・運動・睡眠がポイントになっています。
そのうち、特に重要なのは心の有り様です。
あまり気にしないタイプの人に患者は少ないし、
回復の契機に考え方が大きく関わっていたのです。
つまり、くよくよしない、なるようにしかならない
と思えるようになった瞬間から、劇的に良くなっているのです。
だとしたら、私のうつ解消法は有効だし、
ホットフラッシュなどの症状が起こったときに、
身体の適応反応なんだと考えることが出来れば、
ストレスを抱え込まないですみます。
何人かの更年期の症状をもつ人達に、うつ解消法を実践してもらっています。
特にホットフラッシュが出た時は、
心の中で「神様有難う!これで癌細胞は死ぬ。」と念じてもらっています。
(神がかりで馬鹿らしいなどと言わないで下さい。
効果は間違いなくあるのです、)
結果は良好です。
10年来の症状が和らいだ人もいるのです。
何かしら症状が出るたびに、これは何かの適応反応なのだと感謝するのです。
(何故かと自分で考える習慣も大事なのです。)
それから、生活習慣を見直してみるのも大事です。
過去の蓄積が今をつくっているのですから、反省し正せるものは正すのです。
まだ、実践者が数人なので、このブログに関心を持った人には、
実践して経過報告などをコメントしていただきたいと思います。
また、女性の更年期障害との関連について、
プロゲステロンよりもエストロゲンが有力視されています。
これに似た食材が大豆イソフラボンなので、
大豆製品(豆腐・納豆・味噌汁など)をとることも大事です。
インドネシア人に更年期障害が少ないと言われていますが、
主食がエストロゲンに良く似た化学構造を持つ「テンペ」のお陰かも知れません。
とにかく、発症してしまうと厄介で長期療養を覚悟しなければなりませんが、
私のうつ解消法の実践は薬を使いませんから副作用の心配もいらないし、
全ての疾患にも効果が期待できるので一挙両得です。
最後に、睡眠はやはり大事、もしかすると、最も大事です。
午後10時から午前2時までの眠りは、黄金の眠りと言われています。
この時間帯の眠りは最も深い眠りであり、成長ホルモンが出る時なので、
この時間帯で寝ていないと疲れがとれず疾病も治りにくい。
無理して眠ろうとすると眠られないので、
朝起きる時間を決めて、必ずその時間には起きるようにしていれば、
2~3日後には自然に眠られるようになります。
また、朝日と朝食で一日25時間の体内時計を24時間に調整しているので、
起床時間と朝食は重要です。
(脳部位と末梢臓器に体内時計遺伝子があります。)
それと、太陽の光(特に朝日)でつくられたセロトニン(心を安定させてくれる物質)が、
夜にはメラトニン(眠りを誘う物質)に変わるので、
日中に光にあたることは重要です。
メラトニンは明るいと出ないので、暗くして眠ることにも注意して下さい。
出来るだけ、頭を南向きにして眠ること。
この理由は、またの機会にします。
一日も早く、試してみて下さい。
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)
第45回目(2009・8・30作成)
(マニュアルは第1回目にあります。常に最新版にしています。)
リクエストに応えて、再録します!
カテゴリー「脳と心と体の不思議な関係!」
グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104
ブログの左側のカテゴリーを手がかりに
記事を読んでくれている幾人かのブログフレンドから、
適切に仕分けされていない記事があるという話がありました。
実は、投稿記事に対して、カテゴリーはひとつしか付けられません。
だから、二つ以上のカテゴリーを含む記事の時は、
主な記事のカテゴリーにしていました。
カテゴリーで読んでいる、読みたい、再読したいの要望に応えるべく、
二つ以上のカテゴリーを含んでいる投稿記事をカテゴリー別にしてみました。
最初からお付き合い戴いている、
全部読んでいると言うブログフレンドの皆さんは、
44回目から51回目は飛ばして下さい。
以下、再録したものです。
悪しからず。
(北海道美瑛町、ホピーの丘と命名)
第5回目(2008・3・21作成)から抜粋
「風邪と自然治癒力」
一つ大事な話があります。
3年振りに、それは辛い風邪を引いてしまいました。
と言っても、病院には行っていません。
くしゃみをすると尚更痛い頭痛、止めどもなく出る鼻水と咳、ヒリヒリする喉・・
その少し前に、地方に日帰り出張相談に行ったのですが、
客の多さから長時間対応をすることになり、
会場全体の暑い寒いの空調が悪く、足元も冷えており、
早朝と遅くなってからの運転が追い打ちをかけた感じです。
これは、症状及び状況から間違いなく風邪であると判断したわけです。
そこで私は自分のうつ解消法を実践すべく、
薬を一切飲まず、ただ休むことに徹したのです。
身体を副交感神経優位にするために、
決して冷やさずむしろ温めることに注意しました。
具体的には、薬を飲まず、温めの風呂にゆっくりと時間をかけて入りました。
白血球のリンパ球、つまり自己免疫力⇒自己治癒力に頼んだのです。
思ったとおり、2日間ですっかり治りました。
次回お話しますが、このうつ解消法は更年期障害に有効です。
数人から相談があり、
考え方(更年期症状のとらえ方)をベースに
この解消法を試してもらっていたのですが、
治った、軽快したとの報告がありました。
この解消法の副題に、更年期障害も加えたいと思います。
皆さんもこの解消法で何かの役に立ったことがあれば、
コメントをよろしくお願いします。
もう一つ、お願いがあります。
次の詩が
理解出来るまで、経験出来るまで、
決して自ら死を選ばないで下さい。
人はみな
うれしなみだが流れる時まで
旅人です
(灰谷健次郎著「島で暮す」より 小学生S君の詩)
(みみとまりー・アントワネット)
第6回目(2008・4・14作成)から抜粋
「20世紀最大の発見、ミラー細胞」
1990年代にイタリアのパルマ大学人間生理学研究所のリゾラッティ(神経科学科長)の研究グループが、
前頭葉に「ミラー細胞」があることを、偶然発見しました。
目に入った他人の行動は、
この細胞内ではどうも自分自身の行動として体験しているらしいのです。
元野球選手の新庄が、
「どんなスポーツも見ただけで出来るようになった」
と言っているのを聞いたことがあります。
このミラー細胞の理論を使えば、うなずけます。
なにせ見たもの全てが、自分でしたことになるのですから。
新庄のミラー細胞は、子供時代に鍛えられたのだと思います。
人間関係で言えば、
叱りつけた子供の怯えた顔、
夫婦喧嘩した時の歪んだ悲しい妻(夫)の顔、
その反対に褒めた時の輝かしい嬉しそうな顔、
これらは全て自分自身の顔ということになります。
これは、20世紀最大の発見だと思います。
正しいことを言ったにもかかわらず、
そして、その人のことを考えて苦言を呈したのに、
何故か、自分が嫌な暗い気持ちになったり、
言い知れぬ悲しみに落ち込んだりすることがありますよね。
この謎が解けたような気がします。
苦言を聞いている相手の顔は、
怒りや悲しみのために歪んでいるに違いありません。
ミラー細胞に写ったその顔は、まさに自分の顔として認識されるのです。
後頭葉の視覚野は、
写った相手の顔の表情から過去の経験と照らして相手の気持ちを察しますが、
この前頭葉のミラー細胞に映し出された顔は、
正に自分の顔なのだから、
悲しみと落ち込みはかなり深いものになるでしょう。
それにしても、何と嬉しくて楽しい発見ではないですか。
他人の笑った顔は、自分が笑った顔と認識されるのです。
しからば、悲しい顔や怒った顔は損、
人の良いところを見つけてドンドン誉めましょう。
そして、いい顔、いい笑顔になってもらいましょう。
自分に接するように、自分がして欲しいように、
他人に接すれば良いことになりませんか。
「汝の欲するところ人に施せ」という聖書の言葉には、
科学的根拠があったということでしょうか。
今、うつだけではなく、全ての病気に心が大きく関わっていることが、
科学的に証明されようとしています。
しかし、私達には全面解明されるまで待つ余裕はありません。
良いと思うことは、迷わずに実行するのみです。
朝日を浴びることで脳内物資セロトニンをつくり、
そのセロトニンで心を落ち着かせる。
そして、そのセロトニンは、
夜になるとメラトニンという眠りを誘う物質になって、
ぐっすりと眠ることが出来る。
自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを如何にとるか。
自律神経失調症にならないためにはどうしたらいいのか。
自分の力ではどうすることも出来ないと言われてきた自律神経が、
実は、呼吸法でも制御出来ることが分かっています。
つまり、呼吸法で副交感神経優位にすることが出来るのです。
細かい話をすると、呼気で副交感神経を、吸気で交感神経を刺激します。
だから、吐く息をゆっくりにするとリラックス出来るのです。
緊張したときなど、自然に深呼吸をしていませんか。
座禅という正しい姿勢で腹式呼吸をすると、
その効果ははかりしれないほど上がるといいます。
お釈迦様が
蓮の上で一所懸命に座禅をしていたのは何故か。
もしかしたら、
私達と同じように悩みを抱えていたのかなどと考えると、
何かほっとするというか、愉快になりませんか。
(みみ之助左右衛門)
第7回目(2008・5・10作成)から抜粋
「もっとはっきり言えば、医者には治せない」
「内観法の功罪」
今回は、
うつから5年、
完全回復から2年、
うつ解消法作成から2年、
ブログ開設から間もなく1年が経ち、
回数はラッキー7、
ここまでお付き合い戴いたのだから、
誤解のない解釈を期待して、
うつに関して、
かなり、はっきりしたことを言います。
一つめは、医者には治せない、治すのは自分自身だと言うことです。
医者に、寅のような高潔な人間がいるとは思えません。
希望は失望に終わらないけれど、期待すると失望します。
ただ、医者の診断は必要です。
少なくとも、脳に疾患がないか(MRI診断)等、調べてもらう必要があります。
薬は、依存性や耐性があるし、効いても一時的なもので脳に決定的なダメージを与えます。
薬は交感神経にスイッチするので、結果的に、リラックスはさせてはくれません。
私は、結局のところ、9ヶ月間薬を飲んでしまいました。
ただ、処方された薬が少なかったのと、
途中で医者の無能無策振りに気が付いたから良かったのです。
(世間では有能な先生と言われ、今もそう言われています。
患者の評判ではないと思います。
相性もあるかと思いますが、
やはり、脳の事は良く分らないというのが真実です。
だから、尚更、怖いのです。)
極端なことを言えば、眠れなかったら眠らなければ良いのです。
朝起きる時間さえ守っていれば、夜になれば自然に眠くなるものです。
脳内物質のセロトニンが不足しているのですから、
ジタバタしても何もなりません。
症状が長引いて、自分の人生を台無しにするより、
覚悟して長期休養をとることです。
そして、セロトニンを増やす努力をすることです。
私の作ったマニュアルどおりに、コツコツと実行するのです。
何事も実行なしには、前には進みません。
太陽・食事・運動等物理的な要素と同じくらい大事なのが、
笑顔と考え方です。
薬物療法には副作用がありますが、
心理(精神)療法には副作用がありませんし、
中には効果が期待出来るものもあります。
森田療法や認知行動療法などの治療が出来る医者が良いのですが
・・・いたとしても、それだけでは自信がないと見えて
(つまり精神療法を体得していないか出来ない)、
必ず、薬物療法と併用することになると思います。
もし、薬は嫌だと言えないのであれば、
もらってきても飲まなければ良いのです。
注意してほしいのは、内観法を勧める医者がいることです。
自分の周囲の人に
①してもらったこと
②自分がして返したこと
③迷惑をかけたこと
の3点を、それぞれ20,20,60%の割合で、
年代順に思い出していくのです。
当たり前のことですが、
周囲にしたことよりもしてもらったことの方が多い人がほとんどだと思います。
だから、ほとんどの人はこの療法によって、
如何に周囲に迷惑をかけてきたかを思い知らされるのです。
少年院や刑務所の更正には効果があるでしょうが、
うつには逆効果です。
うつになった人は、責任感が強く、心がくたくたになっている人です。
こんな状態の人に、反省させていいのですか。
悩みの海に、投げ出された様なものです。
過去を思い出させて、どうしようというのでしょう。
(北海道旭川市、花菜里ランド)
お釈迦様も座禅をして冥想をしたのです。
釈迦の無記(むき)ということを聞いたことがあるでしょうか。
物事の善し悪しを不必要に考えたりしないことです。
そうすると、ことに当たって必要な対応が自ずととれる。
あれこれ考えるから悩みも出てくるのです。
今回も少し長くなってしまいました。
最後に禅宗の僧侶の言葉を贈ります。
「もの思わざるは仏の稽古なり」
(至道無難禅師)
「私達は良いことも悪いこともすべて忘れて考えないようにすべきだ」
(妙心寺派の管長、山田無文老師)
もう一つ
「出来ないと言うと、出来なくなる」
(リチャード・カールソン著
「小さいことにくよくよするな!」)
さあ、直ぐにでも、
私のうつ解消法を始めましょう。
出来ないというのは、禁句ですよ。
(北海道旭川市、花菜里ランド)
第8回目(2008・6・9作成)から抜粋
「女性の更年期障害とホットフラッシュ」
この辺で、本題に戻します。
男と女の更年期障害、特に女性についてです。
うつ、不安感、異常なダルさ、肩こり、頭痛等様々な症状が出ますが、
血液検査等の検査では何も出て来ません。
だから、仮病ではないのかと疑われたりするので、
精神的にももっと追い込まれていきます。
男性の場合はテストステロン、
女性の場合はエストロゲン(卵胞ホルモン)・プロゲステロン(黄体ホルモン)
が減少する年齢に多いので、ホルモン減少説が有力です。
しかし、ホルモンを補給すれば良いというほど単純なものでもないのです。
例えば、ホルモン補充療法による
子宮体ガン・乳癌の発生や心臓疾患・脳血管障害・血栓症などの悪化など、
まだまだ、副作用などの克服ができていないというのが現状です。
ただ、専門医にかかり、検査・意見・診断を受けることは大切なことです。
他の原因がみつかることだって有り得るからです。
自己診断は絶対にしてはなりません。
この病の共通症状に、
ホットフラッシュという冬の寒い時でも服を脱ぎたくなるほどのほてりがあります。
このホットフラッシュについて考えたいと思います。
ここまでお付き合い頂いているのでお気付きだと思いますが、
私はあらゆる身体症状は身体からの警告ということだけではなく、
身体の適応反応も大いにあると考えています。
例えば、
風邪をひいたときに出る鼻水(風邪菌の侵入を防ぐ)、
咳(入った菌を排出)、
高熱(菌と戦うために免疫細胞リンパ球を増やす)などです。
ホットフラッシュにも何か訳があるのではないでしょうか。
前にも書きましたが、癌細胞は体温39.6℃で死滅します。
更年期障害になる人の大半は、癌細胞が増殖する年齢です。
もしかして、癌対策としての身体の適応反応ではないのか・・・
また、更年期障害の治癒経過をみると、
心の有り様・食べ物・運動・睡眠がポイントになっています。
そのうち、特に重要なのは心の有り様です。
あまり気にしないタイプの人に患者は少ないし、
回復の契機に考え方が大きく関わっていたのです。
つまり、くよくよしない、なるようにしかならない
と思えるようになった瞬間から、劇的に良くなっているのです。
だとしたら、私のうつ解消法は有効だし、
ホットフラッシュなどの症状が起こったときに、
身体の適応反応なんだと考えることが出来れば、
ストレスを抱え込まないですみます。
何人かの更年期の症状をもつ人達に、うつ解消法を実践してもらっています。
特にホットフラッシュが出た時は、
心の中で「神様有難う!これで癌細胞は死ぬ。」と念じてもらっています。
(神がかりで馬鹿らしいなどと言わないで下さい。
効果は間違いなくあるのです、)
結果は良好です。
10年来の症状が和らいだ人もいるのです。
何かしら症状が出るたびに、これは何かの適応反応なのだと感謝するのです。
(何故かと自分で考える習慣も大事なのです。)
それから、生活習慣を見直してみるのも大事です。
過去の蓄積が今をつくっているのですから、反省し正せるものは正すのです。
まだ、実践者が数人なので、このブログに関心を持った人には、
実践して経過報告などをコメントしていただきたいと思います。
また、女性の更年期障害との関連について、
プロゲステロンよりもエストロゲンが有力視されています。
これに似た食材が大豆イソフラボンなので、
大豆製品(豆腐・納豆・味噌汁など)をとることも大事です。
インドネシア人に更年期障害が少ないと言われていますが、
主食がエストロゲンに良く似た化学構造を持つ「テンペ」のお陰かも知れません。
とにかく、発症してしまうと厄介で長期療養を覚悟しなければなりませんが、
私のうつ解消法の実践は薬を使いませんから副作用の心配もいらないし、
全ての疾患にも効果が期待できるので一挙両得です。
最後に、睡眠はやはり大事、もしかすると、最も大事です。
午後10時から午前2時までの眠りは、黄金の眠りと言われています。
この時間帯の眠りは最も深い眠りであり、成長ホルモンが出る時なので、
この時間帯で寝ていないと疲れがとれず疾病も治りにくい。
無理して眠ろうとすると眠られないので、
朝起きる時間を決めて、必ずその時間には起きるようにしていれば、
2~3日後には自然に眠られるようになります。
また、朝日と朝食で一日25時間の体内時計を24時間に調整しているので、
起床時間と朝食は重要です。
(脳部位と末梢臓器に体内時計遺伝子があります。)
それと、太陽の光(特に朝日)でつくられたセロトニン(心を安定させてくれる物質)が、
夜にはメラトニン(眠りを誘う物質)に変わるので、
日中に光にあたることは重要です。
メラトニンは明るいと出ないので、暗くして眠ることにも注意して下さい。
出来るだけ、頭を南向きにして眠ること。
この理由は、またの機会にします。
一日も早く、試してみて下さい。
更年期障害が5年も続いていて、悩みながらの日々を送っています。
マラソンで検索して、寄せてもらいました。
ホットフラッシュのお話!本当にそのとおりかもしれません、早速試してみたいと思います。
私も、薬に疑問を持ちながらも、つい頼ってしまう自分を何とかしなければと思っていたところでした。
けんさんの、辛い体験をこのように書いていただき、学ばさせていただける事はは、素晴らしいことですね。ありがとうございます。
私は、12年前に最愛の娘を病気で亡くして、それから心身の不調はずっとあります。
心と脳が疲れてしまうことを自分がしていることに、あらためて気がつかせて頂けました。
自分の身体に「ごめんね」と謝りました。
同じようにお子様を亡くされた方々へのグリーフケアをさせていただいていますが、人のためにということが、気がつくと自分が励まされることも多いです。
自死でお子様を亡くされた方も多く、
残された親御さんたちが、欝になり薬に頼って、どんどん社会適応ができなくなっていく姿も見てきて、
自分も含め、皆さんが元気に生ききれる方法を試行錯誤しております。
ブログ更新を楽しみにしておりますので、またいろいろと教えていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
ブログの更新をしないまま、間もなく4年の月日が経とうとしています。
人の心や体の不思議は、歳を重ねるごとに深まるばかりで、日々勉強中です。
そんな中、私の古いブログ記事を読んで、感想や実践の思いをいただき嬉しく思います。
加えて、更新のお勧めもいただき、恐縮しております。
私事ですが、数年前から「夜に死んで朝に生まれ変わる」と考えるようになりました。
不思議なことですが、よく言われている「生かされている」ことの実感みたいなものがあります。
単純ですが、「ありがとう」の感謝の気持ちと「今日も一日よろしく」
と自分と誰かに言っている自分を感じています。
それと、ばかばかしいと思わないで聞いて欲しいのですが、「お金はなくてもATMに行こう!」と心で叫んで起きています。
Aは、明るく
Tは、楽しく
Mは、前向きに
です。
みえこさん、ご自分のためにもグリーフケアは続けてください。
きっと、たくさんのオキシトシンが出て、人生が楽しくなりますよ。
(追記)
2010年に沢山の延命医療器具の中、苦しむ母を亡くしました。
その2年後の2012年に、食事ができないまま静かに穏やかに父が逝きました。
母や父の思い出を一番持っているのは私だと思います。
良い思い出や楽しい思い出を沢山思い出して生きていくことが、一番の供養だと思っています。
父や母の笑顔を大切にしたいと思っています。
そうですね、毎日を生かされてると思いながら生きることが大切ですね。
娘の頑張りを胸に、私もがんばります。
離脱症状に苦しんでいるとき、けんさんのブログを参考にさせてもらいました。ありがとうございました。
今日たまたまネットサーフィンをしていて、たまたま内観法について見てしまったので、一言コメントさせて下さい。
私はうつ病→双極性障害でしたが、この内観法(私は集中内観を2回ほど受けました)に救われました。確かに、間違ったやり方、短時間での内観は、逆効果な場合もあると思います。ですが、自己肯定感が低くなりがちなうつ病患者にとって、今一度今までの自分を主観なしに思い出し、整理をしていくことは、自己肯定感を上げる結果につながりました。認知行動療法より、森田療法より、ずっと効果がありました。
けんさんは、内観法をどれだけ実践されたのでしょうか。集中内観をされたのでしょうか。それでも個人的見解として効き目がないと言われれば、それまでですが、何人も救われた人がいるというのに、このような紹介のされ方をするのは、残念に思います。
早速ですが、本題に入ります。
一般的に、うつで苦しんでいる人は、自己否定感が強く、思考は空回りしています。
そんな状態にある人に、「迷惑をかけたこととかしてもらったこと」などを思い出させたり反省させたりしたら、どうなるのでしょうか?
結果、自責感が極めて強くなっているものには、致命的な結果が待っています。
うつ症状を悪化させ、最悪、自殺に追い込むという危険です。
内観法は、主に草野亮さんの「健康と内観法15章」という本を参考にしましたが、自己無力感におそわれ、直ぐにやめました。(その後の相談者の中に、過ぎ去ったことに押しつぶされて、自殺未遂を繰り返した人もいます。)
ただ、たなべすとさんは実際、内観法に救われたのですから、私の内観法否定に反発されるのは分かります。
元気にさせるはずの私のブログが、たなべすとさんに苦痛を与えたのかと思うと、残念なことですし、私自身気持ちも重くなりました。
私のうつ解消マニュアルのコンセプトは、「過去にとらわれることなく、今ここから始める」というものです。
内観法を全面否定したものでありません。
その点は、ご理解下さい。
(追記)
内観法を否定した当時、正直言って、深い理解と実践もないままに、文章にしたことは確かです。
内観法などという言葉を使わず、過去を思い出したり反省などは不要と言えば良かったと思います。
内観法で救われた人もいるのだということに思いを致さないままに、たなべすとさんを傷つけてしまい、申し訳なく思っています。
けんさんの誠実なお人柄が文章から伝わってきました。
私の方こそ、他人のブログなのだから、何を主張しても構わないわけで、余計なことを言ってしまったと反省しています。申し訳ありません。
ただ、私も他の多くの方も助けられたこのブログに、自分が救われた内観法について、理解が得られていなかったことが悲しく、また正確に理解してほしかったのだと思います。
余計なコメントついでに、もう少し私の意見を聞いて下さい。
草野亮さんがどのように内観を紹介されているのか、存じ上げませんが、
内観は、まずは「母」に対する自分について、お世話になったこと、して返したこと、ご迷惑をおかけしたことの事実を年代順に思い出していく作業です。続いて、身近な人について繰り返し調べていきます。これを7泊8日泊まりがけで、食事・睡眠・入浴以外のすべての時間をかけてぶっ通しで行うのが集中内観です。
確かに、けんさんのおっしゃるように、はじめのうちは自責の念で苦しむ場合も多いですが、その中から、自分がどれだけ無条件の愛情を受けてきたのか、またどれほど自分の主観によって過去の事実をねじ曲げてきたのか、発見するに至ります。
なので、初めて内観法に取り組む方は、内観研修所などで7泊8日ぶっつづけで行う集中内観でないと、大半の方は挫折してしまうのではないかと私は思っています。けんさんのように、本を読みながら自分でやっていたのでは、恐らく同じような結果になっていたと思います。
私が内観に出会ったのは、精神安定剤類を完全断薬して、2ヶ月たったときのことでした。私の場合、量は少なかったものの、10年近く服薬していましたので、けんさんのお勧めの食事、睡眠、運動を実践しても、そのほかあらゆる離脱症状対策を行っても、どうにもならない希死念慮に襲われて追いつめられていました。そんなときになぜか突然夫が行くと言い出した集中内観についていくことにしたのです。
最初は嫌で嫌でたまりませんでしたが、終わってみると希死念慮が消えていました。
どんなに過去から目をそらそうと、蓋をしようと、今の自分は過去から出来ています。間違った過去の認知を正さないかぎり、また過去の自分を認めて(許して)あげない限り、無意識のうちに、また自分を苦しめることになると私は考えます。
長々と熱く語ってしまい、すいませんでした。なぜかけんさんには理解してほしかったのです。
大変失礼いたしました。
私への心遣い、有難く思います。
内観法の存在が、たなべすとさんにとって、どれ程大切で有難い存在だったか、良く伝わってきました。
希死念慮は、真綿で首を絞められるくらいに辛いものです。
この辛い感情から脱することが出来たときは、どんなに嬉しかったことでしょう。
たなべすとさんに幸いしたことは、完全断薬と治したいという確固とした信念のようなものがあったことです。
(完全断薬は、誰にでも出来るものではありません。
私の相談者の多くは、この断薬が不十分なため、うつ地獄から抜け出るチャンスをなくしています。)
加えて、たなべすとさんに幸いしたのは、ご主人の理解と協力です。そう、強く感じます。
たなべすとさんもブログを拝見しましたが、これからも苦しんでいる戦友たちに発信続けてください。
(私のブログは、単身赴任や相談者の増や完全断薬の難しさなどもあり、4年程更新していません。
今は退職をしたこともあって、時間もできたので更新を考えています。)
ブログも読んで下さったとのこと、ありがとうございます。
私の場合は子供がほしいという思いからどうしても薬をやめたかったことが前提にありますが、もしそれがなければ止めていなかったかもしれません。
10ヶ月経った今も、薬を飲む前と同じかと言われれば、フルタイムで働けるまでには回復していませんし、いくら生活習慣を正しても、薬によって崩されたバランスはそう簡単には戻らないようです。
夫の理解や協力にはもちろん感謝していますが、夫はほぼ週末しか顔を合わせないくらいの激務ですので、今も一人暮らしのようなものです。また断薬後の廃人のような私に向かって、親族はみな夫でさえも、病院に行くこと、薬をもう一度飲むことを勧めました。
そんな孤独な中、何よりも支えられたのが、薬を断ち、自己治癒力を信じたけんさんのブログであり、(このブログを見るきっかけになった)ガアラさんの奮闘ぶりであり、精神医療の被害を訴えた各種ブログでした。今も弱気になる度にこれらのブログに励まされています。
私のブログは大したことありませんが、なんとか立ち直っていく軌跡を今後も記し続けたいと思っています。
けんさんのブログの更新も楽しみにしています
どうもありがとうございました。
断薬に対する周囲の反応は、私のそれと同じです。
他人で最も心配してくれるのは、やはり配偶者や家族、そして友人達です。
心配だからこそ、手放しで信頼している国や医師、製薬会社や研究者に頼ってしまうのです。
残念で悲しいことですが、最も近い人の不勉強や体験や思い込みに翻弄されてしまうのです。
このことが断薬を難しくする一因でもあります。
たなべすとさんの直感と絶え間ない自分との闘いが、自らを救ったのだと思います。(お釈迦様の「自分を燈明としなさい」という言葉があります。)
たなべすとさんの地獄のような闘いを思うとき、頭が下がります。
たなべすとさんに、私の好きな中島みゆきの「ファイト」の中の次の言葉を贈ります。
「ファイト、闘う君の歌を闘わない奴等が笑うだろう。
ファイト、冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ」
追記
このたびの一連のコメントに感謝を込めて、たなべすとさんだからこそ、お勧めしたい本が2冊あります。時間をつくって是非読んでみてください。
夫の絶望的ながんを、普通の主婦がその執念から救ったと思われる、林恵子著「がんが消えた 奇跡のスムージーと毎日つづけたこと」
と
ずばり、藤田紘一郎の「脳はバカ、腸はかしこい」です。
「ファイト」の歌詞、思わず泣いてしまいました。いい歌ですね。
お勧めいただいた2冊読んでみます。
色々とありがとうございました。