うつ解消マニュアル(脳及び心疾患・癌・認知症・更年期障害等々)

医者や薬は、むしろ症状を悪化させます!
治すのは、自分自身です! 
1回目並びにQ&A及び解説も、必ず読んで下さい!

第6回目 「寅の優しさ」「沖縄の肝苦(ちむ)ぐりさ」「20世紀最大の発見、ミラー細胞」

2008年04月14日 20時24分32秒 | 「フーテンの寅」の優しさと魅力
うつ解消マニュアル
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)

第6回目(2008・4・14作成)
(マニュアルは第1回目にあります。常に最新版にしています。)

「寅の優しさ」と「沖縄の胆苦(ちむ)ぐりさ」
「20世紀最大の発見、ミラー細胞」


グーのブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104





フーテンの寅は、
「人は何の為に生きているのか」と問われて、
「生きていりゃあ、
一生に一度くらいは生きていて良かったと思う瞬間がある。
その時のために生きているんじゃないのか」
と確かそんなことを言ったと思います。

私は最近、寅の言っていることは本当だと思うようになりました。

それは、
大雪山連邦の四季や紅葉、新緑の中のジョギング、
感動的な映画や音楽の鑑賞、
本や人との出会い、
美味しいものを食べたとき・・・
小さな事も含めたら、
毎日、何かしら生きていて良かったという瞬間があるからです。

寅が言うように、一生に一度くらい、
魂が揺す振られるような瞬間が必ずあると思うようになりました。

ところで、寅はよく恋をし、沢山の失恋をします。

マドンナへの思いが強すぎて失恋を繰り返すのだけれども、
時にはマドンナとのゴールインを思わせるような瞬間もあります。
しかし、そうなればなったで自分から身を引くという、
何とも不可解な行動をとります。

寅の惚れ方は、何とも哀れなほど滑稽なほどに一所懸命なのです。
それほど前後の見境なく愛してしまうのに、
不思議なことに、マドンナに好きな人がいると分かると、
いとも簡単に諦めてしまいます。

何故なのでしょう。

夏目漱石の「心」の主人公は、
愛する人を自分のものにするために、
友人のKを結果的に自殺にまで追い込んでしまいます。
こちらの方が、愛する人を手に入れるためには、自然なような気がします。

しかし、寅は去ります。
マドンナに求められても去ります。

このシリーズを見続ける内に、寅の心に気が付きました。
それは、恋をしているときは子供の純真な心、
そして、その人の思いに気が付いたときは大人の心になるのです。

マドンナの心が他の人に有ると気が付いたとき、
または、自分に気があると気付いたとき、
どちらの場合も、
寅は、マドンナにとっての幸せを考えてしまうのではないでしょうか。

寅は、決して大事な人を不幸にする事が出来ません。

自分の経済力のなさを、誰よりも嫌と言うほど知っています。
好きな人であればあるほど、幸せになって欲しいと願っています。
地球よりも宇宙よりも重い責任(マドンナを幸せにするということ)が、
寅を押し潰すのではないでしょうか。

山田洋二監督は、
人生はゴールにではなく途中にこそ面白いものがあるのだと、
言いたいのでしょうか。

動物行動学者の竹内久美子なら、きっとこう言うと思います。
「あんたの遺伝子、カンカンだよ。
真面目に自分の遺伝子残すチャンスを大事にしなさい。」とね。



(みみ之助左右衛門)


話は変わりますが、
前々から気になっていることをお話したいと思います。
「かわいそう」と言う言葉についてです。
一見優しさの象徴のようなこの言葉を考えてみたいと思います。

優しい人と言われる人は、何故か涙もろいものです。
そして何かあると、
必ずと言っていいほど「かわいそう」という言葉を使います。

何故でしょうか。
「かわいそう」と思うなら、何故行動しないのでしょうか。
しかし、残念なことに「かわいそう」と言いながら、
ちっとも助け舟を出そうとしないのです。

例えば、地球温暖化、イラクの惨状、チベットの弾圧、世界の貧困や格差社会などの大きな問題もさることながら、
身近な人間関係や出来事についても、
自分のこと以外には無関心になってはいないでしょうか。

犬が溺れていても、「かわいそう」という声は聞こえてきますが、
誰も川に飛び込んで助けようとしません。
「かわいそう」と言う言葉は、発するだけでいいのでしょうか。

沖縄には、「かわいそう」といった同情的な表現はないらしい。
「肝苦(ちむぐ)りさ」(胸が痛い)と言うのだそうです。
「肝苦(ちむぐ)りさ」、胸が痛いのだから、
胸がかきむしられるほど苦しいということですね。

沖縄には、きっと、口先だけの見せかけの優しさはないと思います。
そう言えば、児童文学者の灰谷健次郎の随筆に、
人生に絶望して地方を放浪していた時、
救ってくれたのは沖縄の人だったと書いてありました。

「かわいそう」と言えば、
それだけで、
他人から優しい人という評価がされる傾向にないでしょうか。
「かわいそう」と言えば、
何もしなくてもよいという免罪符になってはいないでしょうか。

沖縄の人とフーテンの寅には共通点があります。
「かわいそう」ではなく、「肝苦(ちむぐ)りさ」があるのです。
人の悲しみに敏感で、そして本当に優しいのです。

私は確信しています。
言葉は言霊、やはり魂が宿っているのだと。
だから、良い言葉を選んで話そうと思います。

私は、うつ解消マニュアルの11に書いているにもかかわらず、
時々、否定語や他人に批判めいたことを言って、
随分その人を苦しめたり、そのことで自分が苦しんだりしています。

発した言葉は、すべて自分に返ってきます。
豊かな人生を送れるかどうかは、
言葉の使い方に重要な鍵が隠されています。



(みみとまりー・アントワネット)


1990年代にイタリアのパルマ大学人間生理学研究所のリゾラッティ(神経科学科長)の研究グループが、
前頭葉に「ミラー細胞」があることを、偶然発見しました。
目に入った他人の行動は、
この細胞内ではどうも自分自身の行動として体験しているらしいのです。

元野球選手の新庄が、
「どんなスポーツも見ただけで出来るようになった」
と言っているのを聞いたことがあります。
このミラー細胞の理論を使えば、うなずけます。
なにせ見たもの全てが、自分でしたことになるのですから。
新庄のミラー細胞は、子供時代に鍛えられたのだと思います。

人間関係で言えば、
叱りつけた子供の怯えた顔、
夫婦喧嘩した時の歪んだ悲しい妻(夫)の顔、
その反対に褒めた時の輝かしい嬉しそうな顔、
これらは全て自分自身の顔ということになります。

これは、20世紀最大の発見だと思います。

正しいことを言ったにもかかわらず、
そして、その人のことを考えて苦言を呈したのに、
何故か、自分が嫌な暗い気持ちになったり、
言い知れぬ悲しみに落ち込んだりすることがありますよね。
この謎が解けたような気がします。

苦言を聞いている相手の顔は、
怒りや悲しみのために歪んでいるに違いありません。
ミラー細胞に写ったその顔は、まさに自分の顔として認識されるのです。
後頭葉の視覚野は、
写った相手の顔の表情から過去の経験と照らして相手の気持ちを察しますが、
この前頭葉のミラー細胞に映し出された顔は、
正に自分の顔なのだから、
悲しみと落ち込みはかなり深いものになるでしょう。

それにしても、何と嬉しくて楽しい発見ではないですか。

他人の笑った顔は、自分が笑った顔と認識されるのです。
しからば、悲しい顔や怒った顔は損、
人の良いところを見つけてドンドン誉めましょう。
そして、いい顔、いい笑顔になってもらいましょう。

自分に接するように、自分がして欲しいように、
他人に接すれば良いことになりませんか。
「汝の欲するところ人に施せ」という聖書の言葉には、
科学的根拠があったということでしょうか。

今、うつだけではなく、全ての病気に心が大きく関わっていることが、
科学的に証明されようとしています。

しかし、私達には全面解明されるまで待つ余裕はありません。
良いと思うことは、迷わずに実行するのみです。

朝日を浴びることで脳内物資セロトニンをつくり、
そのセロトニンで心を落ち着かせる。
そして、そのセロトニンは、
夜になるとメラトニンという眠りを誘う物質になって、
ぐっすりと眠ることが出来る。

自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを如何にとるか。
自律神経失調症にならないためにはどうしたらいいのか。

自分の力ではどうすることも出来ないと言われてきた自律神経が、
実は、呼吸法でも制御出来ることが分かっています。
つまり、呼吸法で副交感神経優位にすることが出来るのです。

細かい話をすると、呼気で副交感神経を、吸気で交感神経を刺激します。
だから、吐く息をゆっくりにするとリラックス出来るのです。

緊張したときなど、自然に深呼吸をしていませんか。
座禅という正しい姿勢で腹式呼吸をすると、
その効果ははかりしれないほど上がるといいます。

お釈迦様が
蓮の上で一所懸命に座禅をしていたのは何故か。

もしかしたら、
私達と同じように悩みを抱えていたのかなどと考えると、
何かほっとするというか、愉快になりませんか。

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1 コメント

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Unknown ()
2008-04-17 00:29:13
寅さんの考えや行動には、日本人としてたくさん共感できるところがあると思います。だから、寅さんの映画は長くシリーズ化されたのではないかと思います。今までの経験を思い返せば、幸せを達成したあとより達成する課程のほうが充実しているし楽しいかもしれません。
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