シカゴ通信

つれづれなるままに、シカゴでの生活を記録します

海外から見る選挙情勢について雑感

2005-08-26 17:52:01 | Thought
海外にいると、やはりある程度情報はフィルターがかかって入ってくるし、情報ソースも電脳界に依存することが多いから、自民党が圧勝しそうな気配だけが伝わってくる。

しかし、日本国内で、マスゴミ(とくにテレビと新聞かな)の垂れ流す、分析もへったくれもないクソミソ情報の洪水にまみれると、案外、有権者もぶれちゃって、自民党も苦戦するのかな、という懸念を持ってしまう。

実際のところ、マスゴミは反自民党、親民主党という「アンシャンレージーム」の考え方で世論誘導、操作しているのか、とか、「お茶の間」(という虚構)にいる人たちに「感情」で訴えるようなことをしているのか、とか、Webなんかあまりみないよっていう有権者のメディアリタラシーはどれぐらい成熟しているのか、とか。

そのあたりが海外にいるとなかなかつかめない。

ただ、グロービスの堀義人氏のブログや、「はてな」近藤さんのブログ、にもあるように、YES!プロジェクトが発足している。特に堀さんのブログのこのメッセージは、日本を代表する若手ビジネスマンも、政治に積極発言するようになっていることが伝わって、本当に、今回の選挙は、投票率が跳ね上がり、また、大きく日本の針路を変えるような気がする。(ちなみに、私もYES!登録しました)


色々あれこれ考えて、今年の選挙は「ネット世論を巧く活用できている政党」が勝つ。


ちなみに、シカゴでの在外投票、もう申し込み遅くて出来ないらしい。。。。あと2週間早かったら、と言われました。。。。しまった


ベスト・アンド・ブライテストとルサンチマン

2005-08-24 13:24:03 | Weblog
今回の選挙は、荒っぽく分類してみると「地方の利権および旧体制代表」(亀井新党、なんとか新党、社民党、民主党(の左派・組合系)対「構造改革派。国家デザインを考える人たち」(小泉自民党)との争いとも言えそうだ。


後者の人たちに共通しているのは、グローバルな観点で日本の将来について考えている、というところかな。そういう意味で、ついに自民党が、改革政党として、本当に日本の将来を引っ張っていける政党として脱皮しつつあるのかも、という気がする。これは、おそらくノブリス・オブリージュの考えにも通じるところがあるだろう。利権誘導型の政治屋から国政を司る政治家への脱皮。


で、巷で話題沸騰らしい岐阜の佐藤ゆかり氏なのだが、いやぁ、凄いですな。。。。おそらく選挙に落ちてもどうってことない位に自分を確立させてしまった人。野田聖子は選挙に落ちたらただの人。だから「政治家」という職業にしがみつく。(亀氏も同じく・・・)


まあ、佐藤さんのような、"Best and Brightest Woman"が、ついに政治の世界に進出してきたということは、非常に明るいニュースだと思う。(その対極としての、社民党女性議員)
ニーチェの言葉に「ルサンチマン」というのがあるが、社民党議員とか守旧派、ルサンチマンの塊やもんな。


これまで、利権誘導の自民党にだけは入れたくない、と思った。でも、小泉首相、竹中大臣は当初から熱烈支持してきたし、今回、胡散臭い連中が滅多切りにされて、自民党が純化されたこともあり(この純化過程に文句をつけるマスゴミって、おかしいよね)自民党を応援することしよう。

あ、でも、「在外投票手続き」してなかったので、どうも投票できるかどうか非常に微妙・・・・。(アホやのう・・・)



今日お会いした方は

2005-08-24 12:19:18 | Daily Life
華々しい経歴をお持ちの方だった。

MITのMBAホルダーで、某都市銀行で某大都市の支店長まで上った方。さらに上を目指せそうな若さだった10年前、すべてを捨てて渡米。シリコンバレーで文字通り一から再出発。で、日本語によるアメリカのベンチャー企業検索サービスの会社である、 Venture Access を設立し、今はCEOをされています。

で、今日御自宅にご挨拶&お仕事探し&お邪魔したのだが、そこは、敷地内にゴルフ場があったり、森があったりと文字通り「マンション」で、すごいところだった。

要するに、シリコンバレーの金持ちベンチャーキャピタリストが住んでいる地域にあるんだが、自宅にもプラズマあり、ワインセラーあり、冷凍庫あり、と凄かった。

いやいや、経歴といい、仕事といい、ライフスタイルといい、いろんな意味で衝撃を受けましたよ。


で、今日初めて知ったけど、MITの日本人同窓会事務局長は、キヤノンの御手洗社長なんだってさ・・・・。


と、ここで宣伝。
Venture Accessに興味をもたれた方は、私から紹介させていただくことも可能ですken-g3@nifty.comまで御連絡くだされば、紹介させていただきます。

UC Berkeley

2005-08-23 16:39:45 | Daily Life
ベイエリアでのインターンも今週でおしまい。前半のもがき、あがきの期間もあって、アウトプットは殆どないんだけど、色々と面白い発見もあったし、いろんな人がいることがわかったし、自分自身を再発見し、2年目の学校での勉強テーマにつなげることが出来そうだし、そういう意味では良かったな、と思う。

ただ、某有名コンサルティングファームのインターンを断ってまで行う価値はあったか?というと、ちょっと微妙・・・。I could have taken all chancesっていう気がする。(日本とアメリカ往復が続いたとしても、すべての機会を捉まえていたほうが自分の成長がより大きく、激しくあったと思うのだ。。。。)


まあ、でも、自分自身の課題も見えたし、事業を行ううえでの課題も以前よりはっきりと認識できるようになったし、よしとしよう。


ところで、日曜日に、University of California at Berkeleyに行った。
とても素晴らしい環境だった。

小高い山の中腹に、学校がある。緑が沢山あって、しかも、大学を中心に「学生街」が出来上がっていて。ハイドパークのような寂しいところではなく、地域と大学が一体になっている感じ。事実、夏休みで日曜日なのに大学生協やレストランはオープンしていて人が沢山いたし、すごく活気があったのはとても印象的だった。

で、GSB同級生のDさん(バークレー卒)に、スタンフォードも良いけど、バークレーはもっと素晴らしくてattractiveな学校だね!と言ったら、

"berkeley is definitely better than stanford!"

と即答。

うん、気持ちは良くわかる。ぼくもバークレーのほうが素敵だと思った。(Stanfordの方、ごめんなさい・・・・)


でその晩、職場の方の"birthday party"があった。関西系某大手電機メーカーの技術者とお会いできたことは結構大きな収穫だった。彼、なかなか面白いことをやってます。

今週火曜日はVenture Accessという会社に訪問。木曜日はSV-CHAパーティ(ネットワーキングパーティ)。金曜日はサンフランシスコでたぶん打ち上げ。で、土曜日に下宿を引き払ってお昼の便でシカゴに到着。


10月1日の会議、ようやく皆本腰になってくれた感じで(ちょっと遅すぎるねんけどな・・・)、大変よろしいです。まあ、もうちょっと責任感もってやって欲しい人何人かいるんやけどな・・・。

とめどなく書いたけど、まあ今日はこんなところで。

「アートとデザインは違う。デザインは勉強すればできる」

2005-08-18 14:05:40 | Daily Life
今日は、Website構築のデザイナー兼社長(日米ハーフ。自分で起業)の方とアポをとっていろいろお話。彼に会うのはこれで3度目だが、なかなか魅力的な人物だ。

で、彼が言った言葉。「デザインは勉強すればできますよ。デザインには決まりごとがあって、その決まりごとというのは法則なので、それを勉強すれば出来ますよ」

これ意外と盲点。。。。でも考えてみれば、ユーザーインターフェースって言うのは、極めてロジカルなものなんだと思う。

その他、ブログやSNSのビジネスモデルの可能性など、いろんな話を伺った。


で、昨日は、Keizai Societyのパネルディスカッションを聞きに行った。また新しい出会いがあったりしたのだが、パネラーのAiDi設立者&CEOの方の「日米同時に会社を設立する方法」の経験談がとても面白かった。(会社設立に当たって、VCファンドから5億円、日米でかき集めたらしい。)

CEO曰く、
「私はIBM, Intelで長い間エンジニアとして働いてきた。勤めてみて思うのは、やはり優良企業はビジョンや理念、教育が非常にしっかりしているということだった。IBMやIntelにはそれがあった。」

「だから、自分が会社を設立するときも、理念、ビジョンにこだわった。」

「スキルとしては優秀でも、理念・ビジョンに共鳴してくれなかったり、理解してくれなかったりすると、それは大きなマネジメント・ロスになる。実際、優秀な技術者を雇ってみても彼が会社の思想に共鳴するまで6ヶ月かかった。」

「だが、理念やビジョンに共鳴してくれたら、次の日からでもスムーズに仕事が出来る。」

もう一つ面白かったのは、
「会社設立の際から、米国の移民と特許に強い弁護士をボードメンバーに招きいれたこと」だった。これは賢いよね~


最近、夜、帰宅後と早朝は、Chicago Asia Pacific 5th Annual Business Conference (Oct 1st, in Chicago)のスピーカー、スポンサー集めに奔走中!!あともう少しだ!!
あ、ボランティアスタッフも募集中です!


Stanford University Network

2005-08-14 17:44:46 | Daily Life
San Joseでのインターンも残すところ実質あと2週間となった。

先日、バイオに特化した投資銀行・ベンチャーキャピタルであるBurrill&CompanyのCEOの講演会があった。

出席者の半分ほど日本人だった。シリコンバレーには日本人バイオ技術者の会である、Japan Bio Communityがあり、どうやらそのメンバーが多かったようだ。

隣に座った方に話しかける。名刺交換すると、ChicagoGSBの方、知ってますよ!とのこと。昨年の夏、Stanford Univ. Summer English courseでクラスメイトだったらしい。「で、明日サンディエゴのEさんのところに会いに行くんですよ」と言っていた。東京の某私立大学の助教授の方で、一橋MBA-->神戸B-School Ph.D。こういうキャリアコースもあるんですよね。

で、その隣に座っていた方は、ずっとベンチャー投資をされていた方で、今は某帝大のベンチャー関連講座の助教授。後日、この方から「日本人ベンチャー巨大メーリングリスト」の案内を頂く。うわービッグネームが沢山、で驚き。こういう草の根の蓄積って凄く大切ですよ・・・


翌日、Burrill&Companyに駐在している、日系の某医療機器精密機械会社(この分野ではアジアナンバーワン)から出向中のGさん訪問&昼食。この日系会社がどうしてサンフランシスコのバイオ専門投資銀行に社員を派遣したかについては、非常に興味深い話が聞けたし、今勤務している会社の技術者の方にも、かなり参考になるのではないか、と思われた。
彼自身、医療関連でPh.Dを取得していることもあって、非常に深い話が聞けた。

その後、JETROサンフランシスコ事務所にお邪魔し、ご挨拶。

晩は、職場のアシスタントの下宿先で食事会。今の職場の同じフロアに広島大学の方が短期で常駐されているのだが、その方たちもお誘いした。
この広島大学プロジェクトはかなり凄くて、どうも半導体の回路設計の世界標準コンテストにFinalistとして残っていて、9月中旬のコンテスト最終に向けていろいろ活動をしているとのこと。

技術的なディテールはわからなかったが、うまくビジネスモデルを組みたてることが出来れば、かなり「儲かる」のでは、と思った。

そのホームパーティの場所に、Japan Technology Professionals Associationの設立者でもあり、同時にStanford GSB卒業生であるMさんを呼んでいろいろとお話を伺う。

淡々と話す方だが、非常にロジカル、かつ、話に深みも広がりもあり、興味は尽きない。なんと楽天の社長と会社も同じ、Stanfordでも1期違いということだ。


翌日、iPod, iTuneを利用した、Pod Casting(音声版ブログのようなもの)の話を聞くために、某日本人とお昼3時から会う。この方もJTPA幹事であり、かつ、Stanford Computer Science MS。

膵臓癌となってしまったSteve Jobs、その彼が率いるAppleが、Intelのチップを載せること、これはおそらくなにか大きな変化の一端かもしれないね、となんだか意味深なお言葉。

話はPod Castingを差し置いて、日本の将来像、アメリカ社会、などなど多岐に渡り、気がついてみると7時。

その他にも、いろんな面白い方にお会いしているのだが、その紹介はまた別の機会に。


これまで聞いてきた様々な話を総合すると、やはり「技術はあっても、どうやってそれを儲けに繋がるようにしたらいいかわからない(Business Planがかけない)」、「技術はあっても、会社もつくっても、システムとして回っていかない、サイクルとして運用することが出来ない(Managementができない)」という悩みが多いな、と感じる。これは自分の問題意識、課題設定と深く関わるところであり、さらに深堀する予定。


なんというか、皆さん「凄い奴」、だけど、「全然、暑苦しくない」。やっぱりコアとなる強みや、興味ある分野が明確だからなのかもしれない。

というわけで、Stanford関係の日本人が本当に多い!という話と、凄く皆個性的で「芯」を持っていて、刺激を受けるなぁ、という話でした。


ブログは政治を変えるか?

2005-08-11 15:44:24 | Weblog
>電通の消費者研究センター(東京都港区)は十日、独自のインターネット調査で今年の上期に話題になった商品の分析を行い、消費者が選んだ話題の商品ベストテンを発表した。

で、1位は「ブログ」。
玉石混合、有象無象あるなかで、秀逸で骨太なブログもかなりあり、私が偏っているのかもしれないが、おおむね、今回の「郵政・ガリレオ解散」には好意的である。
(例えば、こういうのがある。http://www.technorati.jp/home.html)

2004年の米国大統領選挙は、ブログが本格的に選挙活動に関与したといわれているが、日本もついにそういう世の中になってきたのかもしれない。

こういうのもある。
「ついに日本でもブログが世論を動かすか--総選挙特集が続々と登場」
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20086317,00.htm


これまで明確な争点がなく(というか争点ずらしばかりしてきた)政党、そしてマスゴミ。しかし、クオリティの高い分析的意見を、個人が発信できるようになり、それをインターネットで閲覧できるようになった、この質的変換にマスゴミや既成圧力団体はどこまで気づいているだろうか。(まあ、マスゴミも既得権益団体だからしゃーないか・・・)

今までもどかしくて、でも、どうやっても変わらなかった政治が、非常に前が明るくなって、筋が通って、今まで投票に行かなかった人たちが続々と投票に行きそうで、ついに本当に政治が変わり、日本が変わるような気がする。


全然関係ないけど、反対派急先鋒の小林氏、Wharton卒なんだってね・・・


叡山焼き討ち

2005-08-10 15:04:23 | Thought
今回の解散・選挙は、自民党利権派が一気に炙り出されることになったが、民主党利権派・左派も、同時にもっと炙り出されて欲しいと思う。

労働組合依存の「既得権益政党」であるがゆえに「郵政は取るに足りない問題」と論点をずらす作戦をしている民主党。果たしてどこまで通用するか。民度が高く、これまで自民党の利権を嫌って民主党に投票していた都心部・無党派インテリ層(であまり選挙には行かない人たち)も、今度は小泉自民党に投票するのではないだろうか。(まあ、どこまでマスゴミが頑張って「郵政は、取るに足りない問題」と喧伝するかにもよるけれども。。。。)

民主党の基盤が「労働組合」であり、実は既得権益団体を多く抱えていることは、意外と多くの人は反発を抱かないように感じる。というのも労働組合は、サラリーマン生活・公務員生活と密接に結びついており、長年の間「生活の保護者」としての役割を果たしてきたからだし、「勤勉は善」「勤勉な労働者を守ってくれる組織は善」「ゆえに、そのrepresentativeである政党も善」という三段論法が成立し、実際にメリットもあったからだと思う。

その組合も、この10年で変わらなければならなかったにもかかわらず変われなかった、旧態依然の組織である。

私の業界でいえば、ホワイトカラーとブルーカラーでは、利害が大きく異なる状況になってきているが、いまだに組合活動はブルーカラーを基準としており、ホワイトカラーの不満が鬱積している。基本的に「横並び」を基準としているため、とくに能力の高い若者の間に不満が鬱積している、などがある。(世代間利害不一致、職種別利害不一致、は深刻な問題であると思う)


民主党としては、今回の選挙の争点が「郵政民営化」になるのは、どうしても避けたいはずだ。

だが、今回対立の図式がはっきりとし、民主党として非常に痛いところを衝かれてしまっている以上、郵政の労働組合という大票田を抱える民主党は、論点をずらさざるを得ず、防御主体の選挙戦となるだろう。

私としては、良識ある若手民主党員が、改革政党としての小泉自民党に合流して頂く事を心から期待している。


ところで、「反対」を投じた亀井派の哀願、なんともまあ哀れなことよ。旧来手法が通じると思っていた、見通しの甘さ。やっぱ、人事は「恐怖」でなくっちゃ。



ところで、この記事は驚いた。


http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050810k0000e010088000c.html
衆院選:竹中氏くら替え有力 亀井氏に対抗か 自民検討

とか、

http://www.sankei.co.jp/news/morning/10pol002.htm
首を縦に振らない首相は逆に「麻生さん、まさか明智光秀にならないだろうね」と念を押した。


とか。

本気や・・・・。信念とは、人事とはこうでなくっちゃ。


追記:中学生ぐらいのころから選挙が大好きだった。大学受験の前日(某東京(横浜か?)の大学の商学部と経済学部が2日連続あったのだが)、衆参同日選挙があり、結局深夜までずっとテレビに釘付けだったのは今でも覚えている。(あ、両方とも合格しましたよ・・・)


論理と感情

2005-08-09 14:14:31 | Thought
日本の政治について、なかなか小気味よい分析をしているブログがあるので紹介。

http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2005/08/post.html#more

今回、彼は「法案は僅差で可決」と読んでいたのだが、それが外れてしまった。
いろいろ原因を分析して書いているのだが、大切なのはこの箇所。

>こうしたことは、考えてみれば当たり前のことであるけれども、雪斎は、「永田町」から離れて暫く経ったために、人間を専ら「合理的な存在」として把握するアカデミズムの作法に寄り掛かった分析をしていたようである。


しかし、こうやって自己分析し、ブログに表明することはなかなか出来ないことだったりする。(そういう意味で偉いなぁ・・・)


組織は感情の体系でもある。ゆえに、合理的行動が出来ない場合もある。(Metaな立場から見れば、それもまた合理的ということなのかもしれないが)

感情的に動かざるを得ない場合も、往々にしてあるだろう。論理と感情、この二つをいかに上手に使い分けるか、だな。。。。


ああ、否決か・・・・

2005-08-08 15:31:51 | Thought
衆議院解散。参議院の造反派は、今度は、自分たちが自殺に追い込まれるほど悩まなければならないかもしれない。今回の造反劇、実は外交問題(どっかの国から干渉された?)も絡んでいるのではないか?という変な穿ちもしてみたり。(自民、民主を問わず、郵政反対する人たちと外交でのスタンスは、かなりアレでしょ?)

まあ、今回の件で、自民党が「利権」「旧体質」「腰抜け外交」も抱える雑多集団から、「フェア」「小さな政府」「ものを言う外交」で、わりと思想的に統一された政党になることを期待する。

そして、そこまで小泉首相はある程度計算していると思う。(稀代の戦略家だとも思うし)

「反日日本人」が沢山いる民主党を見限って、まともな民主党の政治家が「小泉自民党」と合流すれば、なお、良い。そうなると、本当に、二大政党の誕生って気がする。

ひょっとしたらこうなるかも。

小泉自民党に民主党の若手が合流。真の政策集団・政治家集団としての脱皮を遂げる。
(Keyword、自由競争、民間による活力、小さな政府、外交においては「ものをいう外交」&米国協調路線)
versus
郵政反対派旧自民党が民主党と合流。(Keyword:敵の敵は味方。土建・郵政業界と労働組合、と支持基盤は異なれ「利権」に頼った政治集団、ばら撒き主義、守旧派、公共投資、財政赤字、外交においては土下座主義&反米路線)


小泉政権誕生以来、国民の政治に対する意識がかなりはっきり、しっかりしてきているように感じる。ワールドカップで愛国心やメディア・リタラシーに目覚めた人も多いと思う。ネットの普及、ブログの普及、マスメディア以外の情報源の確立、緊迫する近隣諸国との関係も大きな影響がある。

自由主義・市場原理を支持する私としては(なぜなら、このシステムは、他のシステムに比べてより「公正」であり、人間の能力を引き出す点で、より優れたメカニズムを持っているからだ)、構造改革路線、小泉改革路線を突き進んで欲しい。

今回の選挙は、実は、かなり「構造改革派」にとって都合の良い結果になるのではないか、と予測する。