シカゴ通信

つれづれなるままに、シカゴでの生活を記録します

シリコンバレー滞在2週間が過ぎて

2005-07-31 08:36:54 | Daily Life
仕事としているのは、お客さん(ポテンシャル含め)周りとか、あと、日本の大学の研究室が開発したおもちゃを、こっちで売り込むプロジェクトとか。2週間が終わって、なんとなくではあるが、色々とやれそうなことも出てきたような気がする。

仕事以外の面では「ネットワーキング」活動。正直「ネットワーキング」という言葉はあまり好きではないし、どれほどの効力があるのか、実はよくわからない。(顔をつなぐぐらいなら誰だって出来る)

が、とりあえず、色々なところに顔見せし、名刺交換し、話を聞いて、話して、という活動をしている。ただ、シリコンバレーは、こういったネットワーキングパーティが沢山開かれて、草の根情報交換網がシステムとして確立していることは確かだと思う。(例えば、こんなウェブサイト http://www.workit.com/)

現在所属している会社関連のネタも拾えた。
その会社は、ひょっとすると大きな競合になるかもしれないし、また、ひょっとするとアライアンスもできるかもしれないし、ということで、その会社への訪問は、とりあえず知人が出来たので可能になったのだが、今後はちょっと日本の本社の意向を確認しないとここは一人では動けないな・・・と思う。

日本人はピンからキリまでいるような気がする。こちらでベンチャーを立ち上げ、成功している日本人もいるし、スタンフォードには、知の集積場所として、日本人留学生も思っていた以上に沢山いる。ビジネスをするにはかなり良い場所だと思う。

金曜日は、「ベイエリアのバイオテクノロジー」の講演。講師は、スタンフォード留学時代にバイオベンチャーを立ち上げられた、金島秀人さん(大御所)。

講演会は、バイオ初心者向け(どちらかというとIT、半導体、電機など、ノンバイオ系の会社の社員向け)だったこともあり、自分としても大変面白かった。

少し要約すると、シリコンバレーはバイオ産業の集積地。日系企業はバイオの分野・例えば製薬ではほとんど太刀打ちできない。だが、バイオ産業は製薬だけではなく、それを支えるIT技術、精密加工技術、機械、半導体製造装置、解析機械がある。そして、これらの分野は、いわゆる日本の製造業が得意とし、しかも技術的に優位に立っている分野。この点で、日系企業がシリコンバレーで挑戦し、勝てるチャンスは多い。バイオは、コンピュータ産業ということでもあるのだから。

というような内容。なるほどなるほど。非常に面白く、ためになった。

金曜日の晩は、これまたこちらでベンチャーを立ち上げられた方(http://www.jamjapan.com/jp/index.html)のディナーパーティ(10人ぐらいのクローズドパーティ)にお邪魔。某アメリカ人と、いろんな共通点が見つかって、次回是非またお会いしましょう、ということになった。楽しみ。


最近の私

2005-07-28 16:10:09 | Daily Life
シリコンバレーに来てから、10日経った。

San Joseには、Japantownがあるのだが、これは、戦前からの由緒ある場所で、かつ、今の場所とオリジナルの場所が同じところにある唯一の町だそうだ。(サンフランシスコやロスアンジェルスは、戦前と戦後で場所が変わっている)

毎日のように、昼食はJapantownで食べているのだが、昨日のお昼、Japanese American Museum(http://www.jamsj.org/)に行ってきた。

血と汗と涙、屈辱と復興の歴史が刻まれていた。

案内してくれた方は、日系2世のおじいちゃん。案内は英語だったのだが、このおじいちゃん、第2次世界大戦のときにアリゾナ州ポストンの強制収容所に入れられ、(http://www.janm.org/jpn/nrc_jp/index_jp.html)たあと、途中でアメリカ軍に入隊、その後欧州戦線に送られて色々と勲章をもらったそうだ。

でも、戦争が終わって、San Joseに戻ってきても、日系人への差別は続いた。その中で皆で助け合いながら、奪われた土地を少しずつ取り戻しながら、San Jose Japantownは今まで続いている。

そんな苦難が刻まれている博物館。でも、San Joseに住んでいる日本人はあまり知らないようだ。それがとても残念に思える。


周りはちょっと寂しげな地区。浄土真宗のお寺があったり、Japantown地区の住宅の植木が、日本のように刈り込まれていたり、建築がどことなく日本の住宅ぽかったり。でも、古くから住んでいる日系人と、IT・バイオ関連のビジネスのためにこちらに来ている「日本人」が混ざっていて、なんだか不思議な感じ。


で、今日の夕方「バイオ・ナノテク融合」会議というものに顔を出してきた。まあこの会議そのものはほとんど内容がなかったのだが、そこで、日系三世のエンジニア(アプライドマテリアルの人)と出会った。

いろいろ話したのだが、彼の父親、祖父母とも、第2次世界大戦中に強制収容所に入れられていたそうだ。彼自身は、「自分にはそういう経験はないし、もう歴史だけどね」と言っていたけど。

で、すごく自分が気になっている質問をした。「日系人の眼から見て、戦後の日本はどう感じますか?」

いろいろと答えてくれたのだが、「年長者を敬う文化が消えているように思えるし、それはあまりよくないことだ」「若い世代に日本のよさが伝わっていっていないかもしれない」と言っていたことには、かなり考えさせられた。

Japantownの博物館はまた訪問するつもりだ。(正直あまり時間がなかったので)

その後、オフィスに戻って、日本の某大学とこちらの某ソフト技術者と進め始めたプロジェクトの打ち合わせ。で、帰宅したら11時だった。今日は朝7時半から働き始めたのでかなり疲れた。。。。。

(写真:Japantownの本願寺別院)

インターン3日目

2005-07-21 07:27:59 | Weblog
今日から情報システム関連の調査をやっている。とくにBI(Business Intelligence)の分野をやっている。しばらく情報システム業界を追いかけていなかったため判らない用語が多い。

が、BIのことを調べてみると、今の情報システムは、経営層は情報をどう活用するか、という古くて新しい問題に、かなりの解答を与えることが出来るようになってきているのかな、という気がする。

例えば、BSC(Balanced Score Card)の構築も出来るようになっているみたいだし。

ちなみに、以下の記事は面白かった。


http://www.microsoft.com/japan/business/bsc/mechanism/default.asp

「・・・・翻って当時の日本企業がなぜ強いのかを見れば、元から『お客様は神様』という顧客第一の精神が根づいている。製造分野にはトヨタのカンバン方式があり、コストダウンを徹底して行い、納期管理もしっかりやっている。また、『企業は人なり』といって、人材を大事にしている。短期的な財務指標への着目ではこぼれてしまう、そうした要素をきちんと押さえているから日本企業は強いのだと認識するようになった。バランス スコアカードはそうした日本企業の経営の研究から生まれてきている。顧客を大事にし、従業員を大事にする、非常に日本的な経営を目指すものだ」

実は個人的にもBSCにはとても注目していて、勉強したいところ。(ちなみに、初めてこの概念に触れたのは、神戸大ビジネススクールの加登豊教授の講義にて。すげーツールだなーと思ったな、そんときは)


というわけで、インターン3日目は、BIについて、でした。




Internship in San Jose 2日目

2005-07-20 09:35:29 | Daily Life
昨日から始まったVenture Incubatorでのインターンシップ。
1日目

割とあっという間に終わってしまった。夕方、事務所の人の友達の方が来た。この人はマレーシア人でU of Illinois at Urbana-Champaign卒業だというので、「マーク・アンドリーセン知ってる?」って訊いたら「おお、アーバナシャンペーン時代から一緒にやってるよ」。「今は彼と秘密プロジェクトやってます」だとさらっと言った。

げげげ!

マーク・アンドリーセンというのは、アーバナ・シャンペーン時代にMosaic(ブラウザね)を開発した伝説の人物。そんなやつと一緒に仕事してるんかいお前!

その後、彼が持ってきてくれた差し入れの吉野家牛丼を事務所の皆と食べて終わり。ホテルに帰ったのが10時前。疲れてしまって即就寝。



7月19日。2日目
"Entering The Entrepreneurial World"というセミナーがあるので、行ってみたら?と事務所の人に言われたので、朝はそのセミナーに参加。

セミナーの項目は以下の通り。

 (1)どの法人形態を選ぶか?
 (2)知財について
 (3)ベンチャー設立で注意すべきこと

で、各レクチャーの前に、参加者有志がエレベーターピッチをするのが印象的だった。

エレベーターピッチというのは、自分が投資家や社長と偶然にも同じエレベーターに居合わせたとき、どうやって自分自身を売り込むか、という意味で、要は30秒ぐらいのごく限られたチャンスをどのように最大限活用して自分マーケティングするか、ということ。(そういう偉い人に出くわすのは一瞬しかない、ということ)

これは結構重要なスキルだとされている。(GSBの授業でも紹介されたり、シミュレーションしたりする)

今日の参加者は、実際に起業したいと思っているシリコンバレーの技術者の参加が多く、だからこのピッチも結構真剣味が入っていて非常に興味深かった。


他にも興味深かったのは、このセミナーが開催された弁護士事務所のこと。その事務所がかなりでかくて豪華。www.fenwick.com/

シリコンバレーで3番目にでかいファームで、225名の弁護士を抱え、"Lawyers who get IT"のスローガンの下(この洒落っ気がグッド)、ITやバイオ、知財に強いようだ。


あと、こちらでの驚きは他にもある。

・San Jose市には、Japantownというのがあって、日本食レストランが点在。市自体がかなりアジア系比率高し。
・今滞在しているホテルは、Mountain View市(隣の市)なのだが、そこのメインストリートには、コリアタウンあり、日系スーパーあり、インド系スーパーあり、と何でもあり。昼飯は日系スーパーで弁当を購入したのだが、これが予想以上においしかった。
・カリフォルニアはやっぱり車でないと移動不可能。
・かなり日本人多いみたい。日本人ベンチャーでかなり成功している企業もある。


というわけで、これまで全く知らなかった世界に突入。不安一杯期待もありあり。自分革命進行中だが、カリフォルニアでの期間は、さて、どう出るか??

午後から、サブレット先のアパートにいって手続きを済ます。このアパートもかなり日本人多いみたい。(自分がサブレットしたのはインド人家族だけど)



ブルー・オーシャン戦略

2005-07-18 13:05:48 | Weblog
表題の本が面白い。これまでの戦略論、というのは、いわゆる既知・既存の市場空間の中での競争戦略論がほとんどだった。例えば、5 forcesというのは、既存のマーケット分析には非常に役に立つフレームワークである。が、こういった既知・既存の空間は、いわゆる「赤い海」(レッド・オーシャン(たぶん、血で血を洗う競争市場という意味か))である。この書物は、これまであまり分析されてこなかった、「未知の市場(ブルー・オーシャン)をいかにして上手に開拓していくか」の戦略的フレームワークを述べた書物で、出だしから結構面白い。


ちょっと抜粋。
「レッド・オーシャンでは、各産業の境界はすでに引かれていて、誰もがそれを受け入れている。競争のルールも広く知られており、各社ともライバルをしのいで、限られたパイのうちできるだけ多くを奪い取ろうとする。」

「競争相手が増えるにつれて、利益や成長の見通しは厳しくなっていく。製品のコモディティ化が進み、競争が激しさを極めるため、レッド・オーシャンは赤い血潮に染まっていく」

「ここ25年間というもの、戦略研究は主として、レッド・オーシャンでの競争に焦点を当ててきた。このため、レッド・オーシャンでいかにうまく競争を展開すべきかについては、十分な理解が得られているだろう。既存業界の経済構造をどう分析すればよいか。低コスト・差別化・フォーカスといった戦略のdれを選ぶべきか。競合他社との比較はどうするのか・・・・」

「そもそもブルー・オーシャンをいかに想像すべきかという点については、実用的な指針はほとんどない」「経営者やマネジャーたちの間には、ブルー・オーシャンを切り開きたいとの思いはあっても、現実に戦略として追求するにはやはりリスクが大きすぎた」


というわけで、この書物は、いかにしてブルー・オーシャンを切り開くか、という方法論を述べている。
一言で言ってしまえば、いかにして血で血を洗う競争を回避して、新しい未知のマーケットの開拓者となるか、という話。

まだ途中までしか読んでいないのだが、大雑把に紹介してみる。


(1)企業や産業ではなく、「戦略の打ち手」を分析の単位にすえる
    ブルー・オーシャンを生み出した企業には、どれも共通した戦略がある。
    「ビジョナリーカンパニー」で紹介されている企業は、単に業界がよかったから、というのもある。5force分析では業界にまったく魅力がなくても、そのなかで「ブルー・オーシャン」戦略で成長していく事例もある。そのときに重要なのは、いかにして戦略を打ったか、ということであって、企業そのものの永続的なexcellenceではない。


(2)ブルー・オーシャン戦略の打ち手の基本方針

    「バリュー・イノベーション」(イノベーションと顧客に与えるバリューのバランス。実用性、価格、コストなどの調和。)を実現すること。

    単にイノベーション(技術革新)だけを実現すると、技術主導パイオニアにはなれるかもしれないが、これが買い手に受け入れられるかどうか(買い手にとってバリューがあるかどうか)はわからない。

戦略策定に当たっての基本ツールは3つ。

     1.戦略キャンバスを描くこと
        既存の業界が、主にどの価値観を重要視しているかを要素分解して分析する
        この分析に従い、業界の「価値曲線」を描く

     2.戦略キャンバスで描いた価値を見直すために、4つのアクション(4つの問い)を設けること
        業界標準と比較して、
           a. 思い切り減らすべき要素は何か?(重要度が低い要素・過剰な要素の見極め)
           b. 取り除くべき要素は何か?(不要な要素の見極め)
           c.大胆に増やすべき要素は何か?
           d. これまで提供されていなかった、新しく付け加える要素は何か?
 
       これらを元に、自社の「価値曲線」を戦略キャンバスに描くことが重要。


     3.アクション・マトリクスを共有する
       上記4つのアクションを「取り除く、減らす、増やす、付け加える」でマッピングし、全社的に活用すること


(3)ブルー・オーシャン戦略策定にあたっての主要なリスクとその低減方法

     1.未知の領域に踏み込むので「探索リスク」が発生するが、そのリスク低減の道筋を見つけること
     2.これまでとは違った戦略策定を行うので、「プランニング・リスク」が発生するが、そのリスクを可能な限り低減すること

     3.既存の市場では、「セグメンテーション」がキーワードだったが、ブルー・オーシャン戦略策定の狙いは「できるだけ大きな市場を開拓」すること。これにより「規模のリスク」を押さえることができる

     4.広大な市場で手堅く儲けるためのビジネスモデルの構築。「ビジネスモデルにまつわるリスク」の低減

     5.効果的に戦略を実現するための「組織面でのリスク」への対応。限られた資源や時間的制約のもとで巧く戦略を実行すること


     6.実行の際の円滑な組織運営によって「マネジメント・リスク」を減らすこと


というわけで、項目(3)については今後読み進めていく次第。かなりエキサイティングな書物です。


     

中国とインド

2005-07-16 14:00:11 | Thought

たまに拝見している、このサイトhttp://tameike.net/comments.htm で、とても興味深い話が載っていたので、そのまま抜粋させていただきます。(無断です・・・)

中国モデル   インド・モデル
成長が早いが、サステナビリティに問題あり 特色 成長は遅いが、サステナブルな発展が可能
一党独裁体制。
「先富論」で成長に向けて一直線。
ただし地域格差の問題が残る。
いつまでもこの体制が維持できるかどうかは疑問。
政治 民主主義体制。
地域格差を作ることは、政治的に不評なので難しい。
他方、1991年以後の経済改革にもかかわらず政情は安定。
今後も引き続き安定が期待できる。
製造業が中心。
海外直接投資を武器に輸出主導型で成長。
資源の大量消費、デフレの輸出といった弊害あり
自然環境に対する負荷も大きい。
経済成長 サービス業やIT産業が中心。
国内重視で成長。モノよりもサービス貿易。
他国への影響は小さい。
自然環境に対する負荷が小さい。
一人っ子政策により、間もなく高齢化社会へ。 人口 人口構成にゆがみが小さく、じきに世界第1位の人口大国へ。
将来的には食糧の大輸入国に。
生活水準向上に伴って贅沢な食生活に。
机以外の四つ足は全部食べてしまう。
食糧 緑の革命に成功し、食糧は自給が可能。
「人口の半分が菜食主義者」なので、食糧需要は大きくは増えない。
腹が減っても牛は食べない。
電気機械の組み立て産業
付加価値は低く、雇用の吸収も少ない。
IT産業 先進国のアウトソーシングの受け皿(コールセンターなど)
付加価値は高くないが、多くの雇用の吸収が可能。
歴史問題があるために日本への好感度は低い。
経済的には深い関係。
日本との関係 日本への好感度は高い。
経済的な関係は薄い。

(引用終わり)

 

GSBでもインド出身の学生が多い。

たまにThe Economistとか読んでいると思うのだが、欧米(とくにアメリカ、イギリス)は、インドには友好的な視線を送っており、しかも、将来の経済大国・パートナーとしてかなり前向きに見ている節がある。

インドと日本との間での、ビジネス的・政治的関係は、私も含めて多くの日本人が持っていない視点だと思う。(というか、これまでインド、といえば「あーインドかー」っていうぐらいの反応しかなかったし、ビジネスの観点で興味を持つ人もほとんどなかったんちゃうか)

しかし、インドはいまや経済面で大きな存在感を持ちつつある。

そして日本のビジネスとか外交戦略を、対東アジア・東南アジアだけでなく、インドのような南アジアを含めた場合、現在の日中関係はもちろん、日本のアジアでの位置づけは、かなり違ってくるような気がする。(他にも、例えば米国のアジア戦略にとって、東の要は日本、中央と西の要としてのインド、という位置づけで、中国を挟む、という感じかな・・・)

というわけで、これからは中国よりもインドに注目すべきだ、という私の意見でした。


インターンシップを終えて

2005-07-14 18:58:49 | Weblog
長らく更新できませんでした。2週間のコンサルティングファームでのインターンを終えて、シカゴに帰ってきました。一つはとても忙しかったのと、ちゃんと頭の整理ができなかったということですが・・・いまでも整理できてない。

インターンシップで思ったこと。一言で言うと、今まで知らない世界の内側が垣間見れて、とても良い経験だった。
自分自身には、まだまだ「ロジカルに詰めて物事を考えるトレーニングが不足している」ということがwかった。コンサルティング会社の人たちはこの点を徹底的に詰めて訓練している。しかも重要なのは、"what?" "why?"を問うている、ということだ。

私自身は結構理屈っぽいと思っている。そしてこの理屈っぽさは時々仕事をする上で邪魔になっていた。例えば、「これをやってください」といわれても、「なぜこれが必要なのか」「そもそもこれをやる意味は何か」というのをいつも考えていたし、でも、それを考え出すと仕事が進まないので、やらざるをえなかった。(これが仕事における上下関係というものだな・・・)

しかし、コンサルは違う。物事の根本的な意味合いを考えていこうとしているし、その姿勢は評価されるのだ。これは自分にとって、「肌が合うな、この業界は」と思ったことだった。

ただし、実際のインターンでの仕事は、プロジェクトの切り売り、つまり、ある部分についてのリサーチで、正直この年齢になってのリサーチ一辺倒はとても疲労困憊だった。もっとも、ファームでは、いろんな人に合わせてもらったし、自分自身の疑問をぶつけたり意見を表明したりできたのでよかったけれど。

中長期的には事業会社の経営者、短期的には、今所属している会社である程度責任のあるポジションで自分で運営してみたい(小さくてもいいので、海外子会社の責任者になりたい)、というキャリアパスなのだが、それをかなえるためには、どういう道筋がいいのだろう?そんなことをかなり熱心に考えた2週間+数日、だった。

余談だが、久しぶりに会った人ほとんどすべてに、「太りましたね」「ふくよかになりましたね」といわれ、ショックを受けた。ので、コーヒーに砂糖は入れず、間食を減らし、運動するつもり。


今週一杯はシカゴで用事を済ませ、日曜日からシリコンバレーにて別のインターンシップ。今度は6週間というやや長期。こちらも楽しみだ。