シカゴ通信

つれづれなるままに、シカゴでの生活を記録します

Stanford University Network

2005-08-14 17:44:46 | Daily Life
San Joseでのインターンも残すところ実質あと2週間となった。

先日、バイオに特化した投資銀行・ベンチャーキャピタルであるBurrill&CompanyのCEOの講演会があった。

出席者の半分ほど日本人だった。シリコンバレーには日本人バイオ技術者の会である、Japan Bio Communityがあり、どうやらそのメンバーが多かったようだ。

隣に座った方に話しかける。名刺交換すると、ChicagoGSBの方、知ってますよ!とのこと。昨年の夏、Stanford Univ. Summer English courseでクラスメイトだったらしい。「で、明日サンディエゴのEさんのところに会いに行くんですよ」と言っていた。東京の某私立大学の助教授の方で、一橋MBA-->神戸B-School Ph.D。こういうキャリアコースもあるんですよね。

で、その隣に座っていた方は、ずっとベンチャー投資をされていた方で、今は某帝大のベンチャー関連講座の助教授。後日、この方から「日本人ベンチャー巨大メーリングリスト」の案内を頂く。うわービッグネームが沢山、で驚き。こういう草の根の蓄積って凄く大切ですよ・・・


翌日、Burrill&Companyに駐在している、日系の某医療機器精密機械会社(この分野ではアジアナンバーワン)から出向中のGさん訪問&昼食。この日系会社がどうしてサンフランシスコのバイオ専門投資銀行に社員を派遣したかについては、非常に興味深い話が聞けたし、今勤務している会社の技術者の方にも、かなり参考になるのではないか、と思われた。
彼自身、医療関連でPh.Dを取得していることもあって、非常に深い話が聞けた。

その後、JETROサンフランシスコ事務所にお邪魔し、ご挨拶。

晩は、職場のアシスタントの下宿先で食事会。今の職場の同じフロアに広島大学の方が短期で常駐されているのだが、その方たちもお誘いした。
この広島大学プロジェクトはかなり凄くて、どうも半導体の回路設計の世界標準コンテストにFinalistとして残っていて、9月中旬のコンテスト最終に向けていろいろ活動をしているとのこと。

技術的なディテールはわからなかったが、うまくビジネスモデルを組みたてることが出来れば、かなり「儲かる」のでは、と思った。

そのホームパーティの場所に、Japan Technology Professionals Associationの設立者でもあり、同時にStanford GSB卒業生であるMさんを呼んでいろいろとお話を伺う。

淡々と話す方だが、非常にロジカル、かつ、話に深みも広がりもあり、興味は尽きない。なんと楽天の社長と会社も同じ、Stanfordでも1期違いということだ。


翌日、iPod, iTuneを利用した、Pod Casting(音声版ブログのようなもの)の話を聞くために、某日本人とお昼3時から会う。この方もJTPA幹事であり、かつ、Stanford Computer Science MS。

膵臓癌となってしまったSteve Jobs、その彼が率いるAppleが、Intelのチップを載せること、これはおそらくなにか大きな変化の一端かもしれないね、となんだか意味深なお言葉。

話はPod Castingを差し置いて、日本の将来像、アメリカ社会、などなど多岐に渡り、気がついてみると7時。

その他にも、いろんな面白い方にお会いしているのだが、その紹介はまた別の機会に。


これまで聞いてきた様々な話を総合すると、やはり「技術はあっても、どうやってそれを儲けに繋がるようにしたらいいかわからない(Business Planがかけない)」、「技術はあっても、会社もつくっても、システムとして回っていかない、サイクルとして運用することが出来ない(Managementができない)」という悩みが多いな、と感じる。これは自分の問題意識、課題設定と深く関わるところであり、さらに深堀する予定。


なんというか、皆さん「凄い奴」、だけど、「全然、暑苦しくない」。やっぱりコアとなる強みや、興味ある分野が明確だからなのかもしれない。

というわけで、Stanford関係の日本人が本当に多い!という話と、凄く皆個性的で「芯」を持っていて、刺激を受けるなぁ、という話でした。